クレジット
ソース: SCP-1991
メタタイトル: サイバネ強化された哺乳類
著者: Adam Henderson Adam Henderson
作成年: 2012
アイテム番号: SCP-1991
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: ×ばつ5mの収容室に封じ込めされます。SCP-1991の挙動を鑑み、脱走を防止するためにはドアの施錠のみで十分だと考えられます。SCP-1991には毎日、牛肉3kgを調理して磨り潰してから与えます。水は飼い葉桶で提供し、常に補充状態を保ちます。収容室は毎週Dクラス職員が清掃します。
説明: SCP-1991はサイバネティック構成要素の移植による強化改造を施された、体長2mの未知の種の四足哺乳類です。移植された構成物と生体組織は両方とも、極度の経年劣化と一致する損傷・治癒の不十分な刺し傷・皮膚の下にめり込んだ様々な口径の弾丸・工業用切削レーザーのそれに匹敵する火傷・飢餓の兆候を見せています。SCP-1991は身体的虐待もしくは外傷によって精神的ダメージを負っているらしく、大きな音・急な動き・職員による攻撃またはそう捉え得る行動に対して激しく恐怖する様子を示します。
SCP-1991の胴体部は概ねヒト型であり、同じ長さの細長い手足を有しています。全ての四肢の先には"手"があり、これは細長い鉤爪を除いては大型霊長類のものと同様です。頭部はミイラ化したイヌの頭蓋に似通っており、細長い切歯があります。皮膚は劣化した革素材に類似しており、もつれた毛皮が、主に足首と首の後ろの周囲に生えています。SCP-1991に尾はありません。発見時のSCP-1991は、膨張した腹部や細くなった手足など、飢餓と一致する特徴を示していました。収容下で適切な給餌が行われているため、これらの特徴は既に治っています。
サイバネティックは機械的な"首輪"、右前肢における正体不明の構造体の移植、歯および前肢の鉤爪と置換された鋭い鋼の刃、そして未知の理由による[データ削除]系の改変から成っています。"首輪"は首の前面に埋め込まれた円い金属板であり、小型スピーカー1機(弾丸による損傷で機能せず)、ビデオカメラ6機(うち2機はレンズが破損)、明らかに中枢神経系への結合/制御を目的とする[データ削除]繊維の複雑なネットワーク(██████で機能せず)が組み込まれています。"首輪"のネットワークを介した中枢神経とカメラの接続が機能性を失っているため、SCP-1991は盲目です。右肢の構造体は、小さく機械的なペンチと、遠隔操作銃器のトリガー装置に類似している長い回転式金属棒で構成されています。ペンチの目的は上述した兵器の取付システムであると仮定されています。
行動実験ログ1991 - 1
正の刺激に対するSCP-1991の挙動に関する実験。
監督者: ███████博士
刺激: ████████博士が、ごく普通の穏やかな声で「こんにちは」と言った。
対象の反応: SCP-1991は████████博士の入室を察知すると収容室の一番遠い隅に蹲り、差し出された████████博士の手を躊躇いがちに舐めた。監督者: ███████博士
刺激: SCP-1991は、███████博士から頭を"ポンポン"と撫でられた。
対象の反応: SCP-1991は喜びの表現と思われる、ゴロゴロという音を発した。監督者: ███████博士
刺激: SCP-1991は、テディベアの形をした一般的な犬用噛み付き玩具を与えられた。
対象の反応: SCP-1991は前足で玩具を突き、ピィピィと音を鳴らさせた。玩具が除去されると、SCP-1991は啜り泣くような音を発し、収容室の一番遠い隅に蹲った。
記録終了
行動実験ログ1991 - 2
負の刺激に対するSCP-1991の挙動に関する実験。
監督者: エージェント███
刺激: エージェント███が、大きく威圧的な声で「こんちは」と言った。
対象の反応: SCP-1991はエージェント███から最も遠い収容室の隅へ即座に移動し、ボール状に身を丸めようと試みた。監督者: エージェント███
刺激: エージェント███は、SCP-1991の目の前で手を打ち鳴らした。
対象の反応: SCP-1991は啜り泣き、前足で顔を覆おうと試みた。監督者: エージェント███
刺激: 収容室の外部でスターターピストルを鳴らした。
対象の反応 SCP-1991は収容室の床に失禁し、ドアの反対側にある壁際で実験終了時まで震えながら蹲っていた。
記録終了
歴史: SCP-1991は19██/██/██、██████の小さな町である[データ削除]にて、ゴミ箱を漁る"モンスター"の報告に続き、財団エージェントによって回収されました。浮浪者に関するカバーストーリーが流布されました。