SCP-1312
評価: +53

アイテム番号: SCP-1312

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1312は周囲を高さ2mの電気鉄条網で囲まれた状態で保管されます。警備によって異常な存在が出現しないか常時監視状態にあり、SCP-1312から出てこようとする存在は鎮圧され、収容されます。どのような物体または人員も許可無くSCP-1312に侵入することはできません。

SCP-1312の調査には3人以上のレベル3職員による許可が必要です。

説明: SCP-1312は建設途中に破棄されたサイト41に与えられた名前です。このサイトでは着工から7ヶ月目、何らかの工作によってサイト全体が北に3km移動する事件が発生。当時SCP-1312内部に存在した人員は全員殺害されたか行方不明になったと考えられています。

SCP-1312では多くの人間型の存在が確認されています。これらの人間型存在は一切の外見的特徴を持たず、一定の知性を示す単色の影のような形をしています。外部からの侵入者を感知するまではおとなしいですが、異物を発見すれば確保し、SCP-1312内部の収容室に閉じ込めようとします。異物が生命体であった場合、影達は異物を抑えこみ、動きを封じるか意識を失わせるかします。これまでの調査で影たちには3つのタイプが存在することが明らかになっています。

  • SCP-1312-1: 白色の影です。SCP-1312-1は捕獲した異物に対する実験に従事します。彼らは自分から実験対象に近づこうとはせず、SCP-1312-3へクリック音や唸り声を通して指示を出します。SCP-1312-1はまた捕獲した異物に関するレポート執筆も行っているようです(回収された文書1312-1から-3を参照)。
  • SCP-1312-2: 黒色の影です。SCP-1312-2は外部からの侵入者を攻撃し、捕獲する役目を担っているようです。侵入者を発見した時に限り、叫び声や「封じ込め違反が発生」等の簡単な言葉を発する能力を持っています。
  • SCP-1312-3: オレンジ色の影です。SCP-1312-3はSCP-1312-1の指示を受け、異物に対する実験を行います。彼らは通常SCP-1312-1の後ろに付き従い、自ら考えたり指示を受けずに行動する能力を持たないように見えます。

20██/██/██、影達を幾つかの物品でおびき出し、SCP-1312の内部に関する小規模な調査が行われました。この際、SCP-1312-1が執筆したと思われる数枚の文書がオフィスと空の収容室から発見、回収されています。不幸なことに、脱出時調査メンバーの一人が影に捕獲されてしまいました(回収された文書1312-3を参照)。

回収された文書1312-1:

アイテム番号: SCP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 箱の中に入れる。箱の中に置いたままにする。警備させる。箱から出さない。博士だけ使える。

説明: オレンジ色の棒に黒いものが入ってる。紙の上に出てくる。書ける。

Dクラスに食べさせたら死んだ。喉に入ったままになった。するどいもので切り裂いて取り出した。口に入れないよう目印を付けた。

実験記録SCP-1

最初の実験: 水の中に入れた。
結果: 濡れた。

二番目の実験: 冷たい部屋に入れた。
結果: 冷たくなった。

三番目の実験: 温かい部屋に入れた。
結果: 暖かくなった。

四番目の実験: 質問した。
結果: 答えない。

五番目の実験: するどいもので切り裂いた。
結果: 壊れた。真っ黒になってオレンジ色は消えた。

回収された文書1312-2:

アイテム番号: SCP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 部屋に入れる。鍵をかける。鍵を開けるな。博士だけ開けていい。警備は二人つけろ。飲むな。

説明: 白い容器。液体が入ってる。液体は暖かかったが今は冷たい。冷たい部屋に入れたからだ。だからSCPだと決めた。財団の理念を忘れるな。Secure(確保)、Contain(収容)、Protect(保護)。Dクラスに飲ませた。いいと言った。それ以上は何も言わない。冷たくなったからだ。

████博士はこれを飲んだことがあると言った。奴の言うことを聞くな。奴は嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ嘘つきだ(以降数ページに渡ってこの記述が続く)

実験記録SCP-1

最初の実験: 水の中に入れた。
結果: 濡れた。

二番目の実験: 冷たい部屋に入れた。
結果: 冷たくなった。

三番目の実験: 暖かい部屋に入れた。
結果: 暖かくなった。

四番目の実験: 質問した。
結果: 答えない。

五番目の実験: するどいもので切り裂いた。
結果: うまくいかなかった。

回収された文書1312-3:

アイテム番号: SCP

オブジェクトクラス: Keter Neutralized

特別収容プロトコル: 話を聞くな。嘘しかつかない。部屋に閉じ込めろ。Dクラスを食事として与えろ。これの話すことを聞くな。脱走しようとしたら殴れ。殴ったら部屋に戻せ。これが嘘をついてないという奴がいたらそいつは信じるな。

説明: 人間に似ている。ピンク色。硬いものを着ている。喋る。でも嘘しかつかない。近くの人間を攻撃する。たまに叫ぶ。
SCP財団のエージェントだと言う。これは嘘。なぜなら嘘つきだから。金属の道具を持ってた。Dクラスに向けて操作するとDクラスは死んだ。Dクラスの頭に何かあった。頭に向けない時は死ぬのに時間がかかった。

もう一つ金属の道具を持ってた。エージェントバンクス応答せよという声が聞こえた。SCPかどうか聞くと声は聞こえなくなった。だからSCPだと決めた。今は収容されてる。

最初の実験: 水に入れた。
結果: 水しぶきがあがった。

二番目の実験: 冷たい部屋に入れた。
結果: 震えた。

三番目の実験: 暖かい部屋に入れた。
結果: 暖かくなった。

四番目の実験: 質問した。
結果: 嘘をついた。

五番目の実験: するどいもので切り裂いた。
結果: 濡れた。

Footnotes
. これらの影に関する情報はSCP-1312-1に付けた追跡装置から判明しました。
. 名前の部分は爪のような鋭い物質で削り取られていました。
ページリビジョン: 4, 最終更新: 21 Feb 2024 12:28
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