アイテム番号: SCP-1257
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1257の全てのコピーは、SCP-1257-1,SCP-1257-2,SCP-1257-3の全てを含め、サイト-██で安全な記録媒体金庫室に保管されることになっています。SCP-1257の収容されていないコピーは、どのようなものでもMTF Mu-53(「エバートの親指」)によって回収または破壊されることになっています。MTF Mu-53にはSCP-1257のオリジナルそのものの見た目が広く知れ渡る前に、それがどのような形で現れたにしてもプロトコルγ-1257-A(コードネーム:「悪徳政治家の復讐」)に従ってその情報を別のものに取り替えるための仕事を課されているからです。
SCP-1257のコピーを権限無く見た人、またはSCP-1257についての証拠を知っている人は財団調査部によって調査され、クラスAの記憶処理を施されるとともにSCP-1257がいたずらであるという確信を後催眠暗示によってより効果的に思い込まされます。
SCP-1257の研究は財団調査部による承認を条件として、レベル3以上の財団研究員に限定されています。
説明: SCP-1257は197█年に███テレビ放送網で6つのエピソードが放送された「いけいけダニー」と題されたアメリカ製の30分間のコメディ番組です。SCP-1257-1は最初に作られた全12のエピソードの本番フィルムで、198█年に███アーカイブから回収されました。SCP-1257-2は脚本と撮影台本とそのコピー(未放送の4つのエピソードを含む)です。SCP-1257-3は実際に放送された6つのエピソードの他の全てのビデオ録画です。
SCP-1257の異常な特性は、オリジナルシリーズのすべてのビデオのコピーと、それらの脚本のコピーに明白に現れます。毎年9月中旬から始まり、いけいけダニーのビデオ録画と脚本は新シーズンのエピソードを反映して内容が変化します。新シーズンはエピソード1から始まり、毎週各話が適切な順番で進んでいきます。財団は各シーズンの1〜16話までは関与していますが、SCP-1257の各シーズンには約24話まであると表示されています。さらに、SCP-1257の新シーズンが時折"スペシャル"な1時間を放映した場合、コピーはいつもSCP-1257が放映した"スペシャル"の半分の時間しか再生することが出来ません。
SCP-1257の最初の6つのエピソードの最初の地上波放送のビデオのコピーは特例となっています。SCP-1257と同時に記録されるコマーシャルはSCP-1257の内容に一貫性のある変更が表示され、時折SCP-1257の世界と我々の世界との間に複数の相違点が見られるニュース放送と天気予報を放映しました。
SCP-1257のオリジナルの前置きは、結婚前に既に息子が居た白人女性と結婚しているタイラー(ホイットマン・メイヨーが演じる)という黒人男性から始まっています。パイロット版のエピソードの前に女性が死亡した時、男は女性が残した息子ダニー(ダニー・ボナデュースが演じる)を自身の子のように育てたというものです。
財団によって回収されたオリジナルシリーズの感想は一般的には不評で、"サンフォード・アンド・サンとエディの素敵なパパの間に生まれた望まれない子"と評されました。
SCP-1257の異常な特性のため、財団はシリーズの元の内容のあらすじを復元することしか出来ませんでした。
補遺1: 財団管理のもとで視聴されたSCP-1257のいくつかのエピソードのメモ
- シーズン3 第3話 "Tyler's Date":このエピソードは最初に収容されてから3ヶ月後に現れました。あらすじは、1978年後半から1979年前半の間にジミー・カーターアメリカ大統領の暗殺があることを示しています。
- シーズン4 第1話 "Bad Touch pt2":シーズン3最終話の"スペシャルエピソード"の後半。エリック(ダニーの若い同級生)は、ワンダーテインメント博士が製造した異常なアイテムを使用している性犯罪者をおびき寄せるための囮です。
- シーズン5 第10話 "The Senior Trip":このエピソードはイギリス下院の10人のメンバーが壊れた神の教会(The Church of the Broken God)のメンバーであると公的に明らかにされたスキャンダルに言及しています。
- シーズン6 第1話 "The Freshmen": SCP-1257のタイトルは"ダニー"に変更され、シリーズの前置きも同様に変わります。タイラーを降板させ、ダニーと彼の高校の同級生5人をニューヨーク市の大学に行かせます。大学の研究室には、SCP-███とSCP-███、SCP-███の見本があります。
- シーズン6 第11話 "The ████████":このエピソードの構想には、彼らの寮の仲間の1人が密かに"████████"であるかもしれないというエリックの疑念が関わっています。これは誤解であることが判明します。文脈から、"████████"は若い女性を中心に捕食し、[編集済]で風土病になり、メキシコシティの[編集済]から脱獄したもののことであると思われます。
- シーズン7 第2話 "Eric's Midterm Caper":このエピソードがSCP-1257年3月12日に現れた時、新しい広告がマーシャル・カーター&ダーク株式会社のために2回目のコマーシャルの間表示されました。この広告は、[編集済]のための[編集済]サービスを促進していました。
- シーズン10 第1話 "The Job Hunt":物語の設定に1つの変更が加えられた1時間"スペシャル"。あるワンシーンは、世界オカルト連合が地方紙で"求人欄"を出したことで存在が十分公になったことを意味しています。
- シーズン10 第2話 "The New Guy":タイトルは公式に"SCPのエージェントダニー"に変更されました。ダニーはサイト-19のレベル1セキュリティとして雇用され、一連の事故を通してSCP-173の脱獄を防ぎます。
- シーズン10 第5話 "D-Class Act":ダニーは同僚の会話を聞き間違えて、彼が人事部によってDクラスに誤って再割り当てされたと確信しているようになります。
- シーズン10 第11話 "Leaping Lizards":[編集済]SCP-682[編集済]
注: シーズン10より後のSCP-1257のエピソードの詳細を利用するにあたっては、調査部の承認が必要です。