アイテム番号: SCP-1147
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: ×ばつ5m空中温室に保管してください。各プランターには7日に一度3Lの水を与えてください。
標本が生成したすべてのSCP-1147-1はプランター横の不透明容器に納めてください。SCP-1147-1の予期しない拡散を防ぐため、温室内で作業した職員は退室の際に身体検査を受ける必要があります。テストSCP-1147-DC以降より、SCP-1147-1を扱う際には承認された器具のみを用いなければなりません。
SCP-1147の安全性及び可食性の試験は、Dクラス職員のみ行ってください。観察のため、摂取後48時間は月例の解雇が免除されます。
実験を行う際はローレル博士の許可が必要です。
説明: SCP-1147は、SCP-1147に分類された自身の種子によりいかなる物質からも発芽できる、分類不明のプラムの木です。成長した木は用いた物質の物理的性質を取り込みます。SCP-1147は固体中、流体中、水耕栽培方式による液体中のいずれにおいても生育可能であることが判明しています。SCP-1147はSCP-1147-2に分類される果実を生成します。
オリジナルのSCP-1147個体はジョージア州████ ██████にて、鉄製の街灯の土台から生えているところを発見されました。現地住民はこれを芸術作品だと信じていました。
SCP-1147標準サンプル
用いた物質:標準的な栽培用土。
成長結果:プラムの一種によく似た木。種子は異常な特性を保持した。
果実:予測よりも甘い。
メモ:外的要因を排除するため、実験にはSCP-1147標準サンプルから採取した種子のみを用いること。 ― ローレル博士
SCP-1147-ST
用いた物質:亜鉛メッキを施した各辺20cmの立方体の鋼鉄。ドリルで5cmの穴を開けて種子を植え、削りくずで塞いだ。
成長結果:幹は優れた引張強度を示す高品質の鋼。葉及び花は薄く硬い亜鉛のシートで、無臭。
果実:食用不可。テスト時D-182に歯牙の破折発生。標本がナイフで切れなかったため、食味試験は中止。
メモ:SCP-1147の発見時と同じ条件で生育。オリジナルと同一の結果が得られた。 ― ローレル博士
SCP-1147-SA
用いた物質:海岸から採取した砂。
成長結果:幹は荒く脆く淡い色をしている。触れることで容易に崩れて砂の粒になる。葉及び花は半透明で無色。海風に似た芳香あり。降雨シミュレーションにおいて全体の構造が崩壊した。
果実:食用不可。触れると崩れた。
SCP-1147-GL
用いた物質:種子を溶かしたガラスに収め、直径20cmの球形に冷却。
成長結果:幹は透明で傷のないカット済みガラス。ガラス球内部に根を目視可能。葉はプリズムに似た作用を示し、表面に光のスペクトルを観測できる。花は薄い桃色をしたガラスで、ほのかな芳香あり。
果実:中空の色ガラス。食用不可。
メモ:SCP-1147-GLをプレゼントに贈りたいという職員の要請は却下されました。 ― ローレル博士
SCP-1147-CO
用いた物質:プランターをコンクリートで満たし、種子を深さ5cmに埋めた。
成長結果:幹はコンクリートと同じ色と表面と強度を示した。葉は柔軟性を持つ。水に浸して物体表面に貼ると、固いシェル状に硬化した。
果実:食用不可。
メモ:葉は破損した壁や床の即席修繕に使えるだろう。さらなる調査が推奨される。 ― ローレル博士
SCP-1147-CH
用いた物質:粗く粉状に砕いた木炭。
成長結果:幹は乾燥してひび割れており、森林火災後の樹木に似ている。葉は黒く、容易に砕ける。花は焦げた木材のような芳香を示した。偶発的燃焼の危険性を考慮し、他の標本から隔離して保存。
果実:枯れ木と煙の味。容易に点火する液体を少量生成。
SCP-1147-PA
用いた物質:裁断して水に溶かし、パルプ状にしたコピー用紙。
成長結果:幹は白い紙の層からなり、一枚一枚剥がすことができる。葉は黄色で、青い葉脈を持つ。花はティッシュペーパーのような風合いを持ち、それぞれに異なる色を持つ。
果実:食用可だが、ほとんど無味。D-431が唇と舌に切創を負う。
SCP-1147-CT
用いた物質:布袋に収めた処理済の圧縮綿花。
成長結果:触れると綿のフェルトのような肌触りのする樹皮。樹皮は自然治癒しないが、縫い合わせることで悪影響なく修復可能。葉は緑色で、葉脈が刺繍されている。花はピンク色の木綿で、洗いたての洗濯物のような芳香を持つ。
果実:プラシ天製のプラムに似ている。かろうじてだが食用可。
SCP-1147-WO
用いた物質:束ねた木材からな各辺20cmの立方体。ドリルで5cmのダボを開けて種子を植え、木くずで塞いだ。
成長結果:幹は通常のプラムの木に似ているが、より乾燥している。枝は容易に折れる。葉及び花は乾燥していて無色で、おがくずの芳香を持つ。
果実:食用不可。表面はなめらかでつやがあり、木目が見られる。
SCP-1147-MO
用いた物質:合計2183アメリカドルになる何種類かの紙幣。裁断して水に溶かしパルプ状にした。
成長結果:SCP-1174-PAに似た構造だが、幹は淡い緑色をしている。葉には通貨によく見られる絵や記号が散らばっているが、紙幣の代わりとして利用できるほどには類似していない。花はドルの新札のような芳香を持つ。
果実:紙の表皮を持ち黒いインクが詰まった果実。採取したインクのサンプルはプラムの柔らかい味がした。
メモ:だから無理だと言ったろう。ああカンパしなくてよかった。 ― ローレル博士
SCP-1147-WA
用いた物質:精製済みの水。
成長結果:幹は水晶に似ていて、なめらかで透き通り冷たい手触りを持つ。葉は薄い膜状で撥水作用を持つ。花は無臭の霧を放出する。
果実:ほのかにプラムの風味を持つ飲用可能な水が約100ml、薄く丈夫な皮に包まれている。種子は水中に浮いている。
メモ:栽培スタッフによりサンプルが非常にさわやかであることが判明しました。SCP-1174-WA用の追加プランターの申請は承認済み。 ― ローレル博士
SCP-1147-PE
用いた物質:原油。
成長結果:樹皮は黒く、常に油を分泌して濡れている。葉も同様の性質を持つ。花は可燃性の蒸気を分泌する。標本は別の区域に隔離。
果実:ディーゼル燃料に似た精製済みの石油が約100ml、薄く丈夫な皮に包まれている。種子は油中に浮いている。
SCP-1147-LA
用いた物質:低温殺菌牛乳。
成長結果:幹は白色で通常のものよりも強固。葉及び花は柔らかく、ほのかに酸っぱい芳香を持つ。
果実:皮を持ちクリーミーだが固い。ブルーチーズを連想させる味。白ワインとの相性が良い。
SCP-1147-BE
用いた物質:████████ブランドのビール。
成長結果:幹は節くれだってねじれており、樹皮はまだら模様。葉は垂れ下がっている。花からは絶えず泡が分泌されている。
果実:体積パーセント濃度6.5%のアルコールを含むスタウトビールが約100ml、ぴんと張りつめた皮に包まれている。種子はビール中に浮いている。
メモ:アダムス研究員は適切なDクラス職員でのテストを行わずSCP-1147-BE-2を大量に摂取したため懲罰を与えるつもりですが、彼の二日酔いは罰として十分であると考えます。 ― ローレル博士
SCP-1147-EL
用いた物質:砕いた電子部品の盛り合わせ。
成長結果:緑色の合成樹脂からなる樹皮を持つ。剥がすと、内部の集積回路が見える。葉は太陽電池に似た構造をしており、標本から取り除いた後も電力を生成することが可能。花は光を放つ光ファイバーで構成されている。
果実:食用不可。SSDストレージデバイスとして使用可能。内部データの分析は進行中。
メモ:標本が生成したSCP-1147-EL-1を栽培すると、より効率的で洗練された標本に成長します。 ― ローレル博士
SCP-1147-LE
用いた物質:████ブランドのプラスチック製ブロック玩具。
成長結果:葉と花を含めた全体が色とりどりのブロックで組み立てられている。標本は分解及び異なる形状への再構築が可能で、その場合も悪影響なく成長を続ける。
果実:すべての果実は紫のブロックのみで組み立てられており、種子は中心に収められている。
SCP-1147-WX
用いた物質:ロウ製の各辺20cmの立方体。種子は深さ5cmに埋めて冷却した。
成長結果:距離をとって見ると一般的なプラムの木に見えるが、近くで見ると微妙な光沢と葉の剛性が確認できる。高温下では変形しやすい。
果実:食用可。ほのかなプラムの風味を持つが、栄養価はゼロ。芯を挿すことで、果実を12時間燃焼させることが可能。
メモ:このカテゴリの標本はセクター██の隔離地下実験室にて生育した。入室にはセキュリティレベル3を要する。
SCP-1147-BL
用いた物質:ウシの血液30L。
成長結果:樹皮は薄く剥がれやすく、乾燥した血液を連想させる暗い色をしている。葉は薄く半透明で、赤い葉脈が走っている。花は暗赤色で、日に一度赤い霧を放出する。パーカー研究員の病状が確定するまで、標本と世話と水やりは防護服を着用したDクラス職員が行うこと。
果実:黒色に近い皮と濃い赤色の果汁を持つことを除き、一般的なプラムの実に似ている。D-968とD-2401はサンプルの完食後嘔吐と痙攣を発症。以降のテストは中断。
SCP-1147-BO
用いた物質:粉状に挽いたウシの頭蓋骨まる1個。
成長結果:幹は滑らかで白色、中心に骨髄を有する。葉及び花は形成されなかった。
果実:なし。
SCP-1147-ME
用いた物質:ウシのひき肉。
成長結果:ウシの横紋筋とそれを覆うまだらな体毛の層に酷似した樹皮。葉の代わりに毛を生やす。果実が実る前に肉嚢状のつぼみを形成する。腐って変質した肉の芳香。
果実:生で摂取すると食中毒に似た症状を引き起こす。調理すれば食用できるが、"粗雑""不味い"と形容される味をしている。
SCP-1147-DC
用いた物質:拘束したDクラス被験者の前腕皮下に種子を植えた。
成長結果:腕に似た形状に成長し、根は腕の血管や神経や骨に絡み付いていた。D-1052は体調の悪化を訴えず、SCP-1147-DCに与えた刺激に反応した。手術台上で標本の切除とD-1052の解雇を行った。剖検は保留中。
果実:[編集済み]。SCP-1147-DC-1とSCP-1147-DC-2の全サンプルは破壊された。
メモ:さらなる実験はO5の許可をとって行うこと。 ― ローレル博士
SCP-1147-BR
用いた物質:D-1398から採取したヒトの脳まる1個。
成長結果:樹皮は青白い膜状で、暗色の静脈が内部を走っているのが表面から見てとれる。標本は有害な刺激に対し1分あたり1cmの速度で離れることで反応します。葉には密集した静脈と神経が含まれています。花は原始的な感覚器官に類似しており、感覚テストは進行中です。
果実:果実を取り除く際、[データ削除]。機動部隊シータ-4からエージェント██████████と█████が派遣され、標本を制御及び観察下に置いた。D-1398に関するすべての記録を要請中。
メモ:さらなる実験はO5-█の許可を取って行うこと。それがポールセン研究員のためになるわけではないが。彼の示した疑問をもっと深刻に受け止めなかったことの責はすべて私が負う。畜生、私はこういうことが厭だから植物学担当に進んだんだぞ。 ― ローレル博士