出現中のSCP-106
アイテム番号: SCP-106
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル:
いかなる時でもSCP-106との物理的接触は許可されません。すべての物理的接触はO5-司令部の2/3以上の承認を得た上で、実験目的でのみ行うことができます。全職員(研究員、警備員、Dクラス、その他)は任命されたメンテナンスと点検作業時以外では収容室から20m以上離れてください。
第一"根幹"収容室は第二収容室に吊るされた状態にし、第二収容室の壁は第一収容室の外郭から最低でも30m離さなければなりません。第二収容室は常に完全に監視し、両方の収容室の内部は電灯で照らして一切のゴミもない状態にしてください。少しであっても異変、動き、異常が第二収容室で確認できた場合、サイトは完全に閉鎖されます。閉鎖はサイト司令室から"正常"の報告があるまで維持されます。
根幹収容室、第二収容室、スタッフ、そしてSCP-106の200m以内の他のサイトの場所に腐食が確認された場合、即座にサイト警備に報告することになっています。SCP-106によって紛失した物体、職員は行方不明/死亡として取り扱います。どのような状況でも回収は許可されません。
メモ: SCP-106に"大人しい"状態はありません。SCP-106の活動の縮小、服従は攻撃前の誘う戦術であり、そのように扱われることになっています。
メモ: 脱走の可能性が高いことを理由として、この特別収容プロトコルは廃止された。
いかなる時でもSCP-106との物理的接触は許可されません。すべての物理的接触はO5-司令部の2/3以上の承認を得た上で、実験目的でのみ行うことができます。全職員(研究員、警備員、Dクラス、その他)はサイト司令室からの直接命令が下るまで収容室から30m以上離れてください。
SCP-106は各層18cm以上のスペースがある最低限の支柱を持つ16層の密封された鉛製鋼材コンテナに収容してください。このコンテナは液体媒体の"常流"システムで浮かんだ状態にしてください。この媒体は48時間サイクルで入れ替えることになっており、常に"腐食"がないか監視してください。
収容コンテナの表面、スタッフ、SCP-106の200m以内の他のサイトの場所に腐食が確認された場合、直ちにサイト警備に報告することになっています。SCP-106によって紛失した物体、職員は行方不明/死亡として取り扱います。どのような状況でも回収は許可されません。
SCP-106に"大人しい"状態はありません。SCP-106の活動の縮小、服従は攻撃前の誘う戦術であり、そのように扱われることになっています。
メモ: SCP-106が鉛やそれに類似した金属を通過するときにわずかに"抵抗"を示すことが確認されました。材料の厚さによる差は無いように見えます。これに加えて複数の薄い層では何度も通過をしなければならなくなるためSCP-106は"遅く"なります。液体もSCP-106を一時的に"混乱"させるように見えます。
メモ: SCP-106が多重層を破ったため特別収容プロトコルを修正。撹拌システムは脱走事案の間腐食を分散させ続け、結果何度も脱走を許すことになり完全収容は失敗に終わった。
修正案 11-8
SCP-106に対する物理的接触は許可されていません。物理的接触をする際には、O5-司令部の2/3以上の承認を得た上で行なってください。どのような接触でもAR-IIの最大セキュリティサイト上で無関係の職員を全員退避させた上で行なってください。すべての職員(研究員、警備員、Dクラス、その他)は(作業が失敗した場合を除き)常にコンテナから60m以上離れてください。
SCP-106は密封された鉛の鋼材のコンテナに収容してください。コンテナは同一の素材で40の層から構成し、各層36cm以上のスペースを作ってください。各層の支柱の間隔はバラバラにしてください。コンテナはELO-IID電磁気で床から60cm以上浮いた状態にしてください。
第二収容区画は16の球体の"セル"で構成し、それぞれを様々な液体で満たして表面や支柱はランダムに組み立ててください。第二収容区画にはライトシステムを備え付け、人間が直接操作することなく全体を80,000ルーメン以上の明かりで照らすことが出来るようにします。どちらの収容区画も24時間常に監視をしてください。
SCP-106の200m範囲内で収容セルの表面、スタッフまたはその他サイト内で腐食が確認された場合、直ちにサイト警備に連絡してください。SCP-106によって紛失した物体、職員は行方不明/死亡として取り扱います。どのような状況でも回収は許可されません。
メモ: 研究と監視を続ける中で、SCP-106は非常に複雑/多様な物で構成したものに直面すると"混乱"するようであり、この構造への出入りが著しく遅れることが確認された。またSCP-106は直接的、突発的な光も嫌うようである。このことによる身体への損傷は見られないが、即座に固い表面に作成された"ポケットディメンション"へ逃げ込んでいった。
これらの監視方法は、鉛を嫌悪したり液体に対して混乱したりすることと共に、脱走事案を以前より43%減らす事ができた。"根幹"セルは回収手順██ -███ -█でも有効。観察は継続中。
初期の収容室の扉が腐食されたもの。特別収容プロトコルはその後修正。
説明: SCP-106は年配の人間の姿をしており、通常その外見に腐敗が進んでいるのが見られます。その外見は変化する場合がありますが、"腐食"の性質はどのような形態でも常に見られます。SCP-106は非常に動きが鈍く、何日も同じ場所で獲物が来るのを待ちます。SCP-106はどんな壁でもよじ登ることができ、延々と吊り下がったままでいられます。SCP-106は獲物の内臓や筋肉、腱を傷つけ動けなくするとポケットディメンションに引きずり込みます。SCP-106は10〜25歳の年齢の人間を獲物として好みます。
SCP-106が触れるすべての固体には"腐食"の効果が加わり、触れられて数秒後に物理的な崩壊を起こします。この効果は錆、腐り、素材のひび割れという形や、SCP-106の体表を覆っているものに似た黒い粘液質の物質の発生という形で観察されます。この効果は特に生体組織に有害であり、またこれはある種の"事前消化"の行動だと推測されています。腐食は接触の後も6時間ほど続き、その後には"燃え尽きた"ような跡が残ります。
SCP-106はどのような固体でも通り抜けることができ、通り過ぎると大きな腐食性の粘液の跡を残していきます。SCP-106は"ポケットディメンション"に入ることで固体の中に"消える"ことができます。そしてSCP-106は初めのエントリーポイントに繋がっているどの場所からでもそのディメンションから"出る"ことができます(例: 部屋の内壁から"入り"、外壁から"出る"。壁に入り、天井から出る)。このポケットディメンションがSCP-106の起源であるのか、それともそれはSCP-106によって作られた単なる"隠れ家"であるのかは不明です。
限られた観察ながら[データ削除済]を侵入させることにより"ポケットディメンション"の大部分はホールと部屋で出来ていることが判明しています。この活動は数時間続くことがあり、明確に狩り、再捕獲、[データ削除済]を行なう目的で捕らわれた獲物が放たれます。
補遺:
特別収容プロトコル改訂に関する注記:
SCP-106は収容し続けるには非常に難しい性質を持っているため、特別収容プロトコルは3ヶ月毎または脱走事案が発生した場合に再検討されます。物理的に抑制することは不可能であり、またSCP-106は身体的損傷を受けないようです。████/██/██現在の特別収容プロトコルは基礎観察と反応を中心に考えられています。以前のより積極的な特別収容プロトコルは脱走事案██、███、██、█、████のために撤廃されました。
行動に関する注記:
SCP-106は最長3ヶ月ほど完全に動かなくなる"休止"状態を見せることがあります。理由は不明ですが、おそらくは"隙"を突く戦術だと考えられます。SCP-106は静止した状態から非常に興奮した状態に変わり、職員を攻撃、拉致し、収容コンテナとその区画に甚大な被害をもたらします。回収手順[データ削除済]。
SCP-106は食事のためではなく単に狩り自体を好んでいるように見えます。SCP-106は一度の狩りで複数の獲物を攻撃、収集し、その多くを"生きた"状態で長時間ポケットディメンションに閉じ込めます。SCP-106は特に"制限"を設けているわけではなく、狩り毎に収集する獲物の数はランダムであるようです。
SCP-106が出入りするポケットディメンションの内部には、SCP-106によってのみ出入り可能となるようです。記録装置や無線機器はポケットディメンションの内部においても動作することが証明されていますが、記録や通信は著しい劣化を生じます。SCP-106はポケットディメンション内の時間、空間、視界を完全に支配しており、その中で捕らえた獲物を"弄ぶ"ようです。SCP-106は[データ削除済]であるようです。
回収手順██ -███ -█:
SCP-106が脱走した際は、回収するために10〜25歳の年齢の人間を用意します。破られた収容セルを置き換え、修復します。収容セルの準備ができたら、囮の人間を損傷させます。望ましくは大腿骨のような長骨を破損させたり、アキレス腱のような主要な腱を切断します。そして囮の人間を準備ができたセルに置き、サイトの放送システムを利用して囮の泣き声を放送します。
SCP-106から"解放"されたエージェント█████。彼は2時間拉致され、解放後1時間生存していた。
通常SCP-106は囮の泣き声を聞くと10〜15分以内に囮へと惹きつけられ始めます。初めの放送でSCP-106が反応を見せない場合、SCP-106が反応するまで20分間隔で囮に身体的損傷を負わせてください。脱走が大規模な場合は囮を複数用意しても構いません。
通常SCP-106は囮を殺すと休止状態に入ります。なお、囮は[データ削除済]。