SCP-091-UA
評価: -7
scp-091-ua

SCP-091-UA

アイテム番号: SCP-091-UA

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル:

SCP-091-UAは、Safeアイテム用標準収容エリア166-UAに保管する必要があります。オブジェクトの実験は、オブジェクトの管理間の許可を得て行うことができます。オブジェクトの実験室は、窓の総面積が部屋の全表面の20%以上でなければなりません。窓にはシャッターやブラインドが装備されていなければなりません。シャッターやブラインドは通常は閉じておく必要がありますが、リモコン操作で開けるようにしておく必要があります。実験が終了した後、あらかじめ予定されていたものと緊急のものの両方で、カメラはすべての手順をVIDEO-091-1に記録しておかなければなりません。

収容手順は██.██.2004をもって改定されました: ×ばつ5mの収容場所に保管し、窓は施設の全表面積の20%の平面上に作成する必要があります。窓には、シャッターやブラインドが装備されていなければならず、リモコン操作で開閉可能な状態にあります。リポジトリには恒久的なビデオ監視システムを導入する必要があります。通常の場合、シャッターまたはブラインドを閉じておかなければならず、処置VID-091-1の時間に加えて、少なくとも1日に1回2分間開放しておく必要があります。

保管室の状態の変化は、すべて記録し、オブジェクトの管理者に報告する必要があります。オブジェクトの管理間の裁量で、手順VID-091-2を実行することができます。そのオブジェクトが格納されているセクションでの実行のために、バックアップストレージルームを用意し、手続きを実行するために割り当てられたDクラス職員を配置する必要があります。VID-091-2の手続きが失敗した場合、クラス4以上の権限を持つ人間3人の許可を得て、VID-091-3を実行することが可能です。オブジェクトが格納されているセクションでの実行では、加圧が必要であり、格納チャンバーの隣には、小型の標準的オブジェクト破壊装置の用意が必要です。

オブジェクトで実験を行うには、レベル4以上の権限を持つ2名のスタッフから、書面による許可を得なければなりません。実験を行うための部屋は、恒久的な遠隔監視下にあり、VID-091-1およびVID-091-3に必要なすべての手順を備えていなければなりません。

説明: SCP-091-UAは、テレビのリモコンを思い起こさせる外観をしています。SCP-091-UAは[データ削除済み]モデルのテレビのリモコンに非常に似ていますが、製造元を示す表示は一切ありません。様々なテレビに対する実験は、オブジェクトがそれらになんら影響を与えないことが判明しています。SCP-091-UAは内部構造を確認した限りでは、ほとんどの部品が動作不能であることが判明しています。

だれかが、オブジェクトのボタンを押すことで、異常性が発現します。この場合、オブジェクト本体の電池の有無は問題になりません。SCP-091-UAのボタンを押すことで、周囲の環境が変化することが判明しています。この効果は、閉鎖空間でのみ発現すると考えられ、より大きな部屋で行うことで、環境の変化はより小さくなります。また、SCP-091-UAがその空間から持ち出された場合や、影響を受けた空間の壁面に、重大な変化があった場合、その効果が失われると考えられています(ただし、インシデントInc091-32は、この説に疑問を投げかけています)。現在のところ、正確に効果のわかっているボタンは以下のとおりです:

  • 音量ボタン(この効果は、vol+および、vol-の両方で発現します)。影響を受けた空間内の物音の音量を、上げたり、下げたりすることができます。
  • 明るさのコントロールボタン(この効果は、通常該当するボタンが別の機能を持っているにもかかわらず、ch+およびch-のボタンによって発現します)。照度を増加、または減少させると、影響を受けた空間内のすべての電磁放射は、逆数の平方の法則よりも、速く、または遅く、照度を失うようになり、また、空気およびほかの物質に多少吸収されるようになります。
  • シャープボタン(この効果は、通常該当するボタンが別の機能を持っているにもかかわらず、「◀◀」および「▶▶」のボタンによって発現します)明瞭度が低下すると、物質による電磁放射の撹乱率が増加します。 また、放射線が変化することも確認されています。明瞭度が増加するにつれ、物質による放射線の拡散率が低下し、電磁放射は、より一貫性を持つようになります。

他のボタンを押しても、現在のところ効果はなにも現れません。 他のボタンが押されたことによる効果は、現時点では正確に特定がなされていません。

VID-091-1の手順に関する注意点: オブジェクトの異常性に関する知識に基づき、エリア166-UAの職員が、手順VID-091-1を開発しました。この手順は、オブジェクトの実験終了時、一時的に窓を開放し、壁に穴を開けることによって、部屋の密閉を、解除することにあります。これによって、SCP-091-UAが部屋に与えた効果を打ち消すと考えられています。VID-091-1手順の成功のためには、開口部が、壁面全体の10%を占めることで十分であると考えられますが、実際の手順では、それの2倍である、20%を確保することとします。

実験室に窓を設けることができない場合(具体例として、EXP091-UA-08を参照のこと)は、それは、不透過性の別の方法、たとえば、部屋を分解可能にするなどの対策が必要となります。SCP-091-UAの活性化が、気密性を解除することのできない部屋で行われた場合、その部屋は破壊される、もしくは不可能な場合は閉鎖される必要があります。


██.██.2003、Parkhomenko研究員は、EXP091-UA-08-1実験を実施しました。Dクラス職員が、SCP-091-UAとともにサイズ調整の可能な穴を備えた、銀色の多面体の室内に配置されました。Dクラス職員は、鏡面のような衣服を着せられ、SCP-091-UAも、大部分を、銀色のケースで覆われた状態で実験が行われました。Dクラス職員は、明るさ調節ボタンを押すように命じられました。実験中、多面体から一定の光束を得ることができました。

おそらく、SCP-091-UAを利用することで、財団のために使える、無限のエネルギー生成装置を作成することが可能です。以下の実験を要請します。

-Parkhomenko研究員

承認されました。

-Orlovsky博士

以下は、その後の実験のレポートの要約です:

実験EXP091UA-08-2: 実験設備からのレーザーは、薪に火をつけることに成功した。

実験EXP091UA-08-3: SCP-091-UAのボタンを自動で押すシステムが考案されました。

実験EXP091UA-08-4: SCP-091-UAによる、コヒーレント放射の生成の可能性の検討。結果として、水銀灯に似た放射線を発生させることに成功しました。

コメント: EXP091-UA-08-4において、実験開始から12分後、実験装置からの放射が突如停止し、SCP-091-UAの照度ボタンを再度押しても、その後18時間の間、効果はありませんでした。この事象に関する、最も一般的な言説は、SCP-091-UAが未知のエネルギー源を利用して、その放射を増加させており、そのエネルギー源は、一時的に枯渇する可能性があるということです。

[データ送信済み]

実験EXP091UA-08-12: 実験設定後、SCP-091-UAより、6発の空間衝撃が発生し、その総力は、目標となった車両を破壊するのに十分な威力を有していました。6回目の発射を終えた後、「照度を上げる」効果は37時間において、非活性となりました。

実験EXP091UA-08-13: 実験中に、急激に閃光が走り、実験設備への損害、および█名のスタッフへの傷害rという結果をもたらしました。その後の実験は、新たに発見されたオブジェクトの異常性のために、注視されました(補遺Add-091UA-3aを参照)


SCP-091-UAの、その他のボタンを押すことも、周囲の環境に影響を与えることが発見されました。以下は、その他のボタンの機能を特定しようとした際に起きたインシデントの記録です:

インシデントINC091-o1: ██.██.2003、実験が開始され、D-383891はSCP-091-UAとともに、閉鎖された室内に入室し、照度を最低まで下げるように命令されました。実験中、室内はビデオによって記録されていました。ビデオを分析した結果、明るさを最小限に下げた後、いくつかのフレームが、色のついた球体の、ぼんやりとした画像を映し出したことが確認されました。D-383891へのインタビューによれば、室内でなんら変わった事象は、発生しませんでした。その後の実験で、同様の効果は発現しませんでした。

インシデントINC091-o2: ██.██.2003、SCP-091-UAを実験室へ運搬中、主任研究員Chernenkoは偶然TEXTボタン(「Teletext」)を押してしまいました。結果、一番近くの壁に「████████████」および「██████」という碑文が表示されました。調査によれば、この碑文は、油絵の具によって描かれていることが明らかになりました。同様の効果を、再現することはできませんでした。

われわれがしていることはなにかおかしいのでしょうか?なぜ再現できないのでしょう?

- Parkhomenko研究員

インシデントINC091-o3: ██.██.2003、SCP-091-UAの実験中、室内の気温が+26°Cから-5°Cに急激に低下しました。この効果は、再現できませんでした。

インシデントINC091-o4: ██.██.2003、I███████主任研究員は、SCP-091-UAの収容室内に入っていました。退出後、彼は、彼の事務所には向かわず、████へと向かい、2時間後、エリアの警備員に確保されました。その後の分析によって、I███████主任研究員は、部分的な記憶の欠落があることが判明しました。

Dクラス職員により、実験を繰り返しましたが、この効果は再現できませんでした。

危険な実験は、Dクラス職員にのみ行わせることを提案します。

-166-UA責任者、Orlovsky博士

インシデントINC091-o5: ██.██.2003、実験中に、D-76861はSCP-091-UAを使用し、室内の音量、明るさ、コントラストをすべて一様に下げた後、特定の順序でほかのボタンを押すように指示されました。その後、SCP-091-UAで、室内の音量、明るさ、コントラストを再度調整しました。最後に音量を調節している最中に、突然のD-76861の発声が記録されました。それは、「誰かに殺されそうになっているような、恐怖と苦痛による叫び」のようだと、観測者により報告されました。その後、D-76861の活動が確認できませんでした。手順VID-091-1が実施され、その後室内が調査されました。室内には、D-76861の痕跡は何も見つかりませんでした。

インシデントINC091-o6: [閲覧には、クリアランスレベル3/091-UAが必要です]

インシデントINC091-o7: ██.██.2004、SCP-091-UAを特徴ある部屋で実験したとき、重力の強さが、約33秒間変化しました。その効果は再現できませんでした。

インシデントINC091-o8: [閲覧には、クリアランスレベル3/091-UAが必要です]

インシデントINC091-o9: ██.██.2004、SCP-091-UAの実験中、室内にいたD-21380が突如消滅しました。D-21380は同じ実験室内で、実験から10日後に発見されました。尋問の際、D-21380は消失中の記憶が一切無く、ただ、「眠っていたようだ」とだけ供述しました。

インシデントINC091-o10: ██.██.2004、実験中に[DISABLED]ボタンを押した際、一時的に室内のスペースがゆがみ、実験室内の物品の一部の形を変形させ、実験に参加していたDクラスを負傷させました。実験後、実験室のドアや窓を開けることは不可能になっていました。実験室の壁は破壊され、あたらしい実験室がSCP-091-UA用に割り当てられました。

オブジェクトはますます危険な存在となっています。おそらく、実験を停止するか、それとも実験の頻度を下げる必要があります。少なくとも、この効果は再現したくはありませんね。

- Chernenko主任研究員

財団の研究員は、SCP-091-UAのほかのボタンに対して、7つの仮説を立てました。蓄積された実験結果は、これらの仮説のどれかを完全に否定するか、または検証を許さないようなものとなっています。


補遺Add-091UA-3b: ██.██.2004、収容室内でSCP-091-UAを観察したところ、収容室内の照度が上昇していたことが明らかになりました。この事件には、識別子INC091-x1が割り当てられました。その後の調査では、SCP-091-UAは、ボタンを押さなくとも、微弱ながら環境に影響を与えることが明らかになりました。これにより収容手順が強化され、クラスがEuclidに格上げされました。SCP-091-UAの収容を実施するため、新たに手順VID-091-2が考案されました。

よって、私たちはそれを定期的に開放することにしました。091-UAのボタンはおそらく、これを引き下げるためのものです。

-Parkhomenko研究員

██.██.2008、VID-091-2手順実行中に、SCP-091-UAが取り出された後、収容室内から効果が消えていないことが確認されました。この事象には、識別子INC091-UA-32が割り当てられました。以後の実験により、SCP-091-UAを部屋から除去した際、その効果が、約3%の確立で、除去されないことが、判明しました。手順VID-091-3は、SCP-091-UAの詳細が、それを十分に危険な存在とし、他のオブジェクトを収容する上で、更なる脅威になる場合に備え、考案されました。

ページリビジョン: 3, 最終更新: 10 Jan 2021 17:18
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