クレジット
タイトル: SCP-054-CS - 乙女と浴槽
翻訳責任者: nonflower nonflower
翻訳年: 2025
原題: SCP-054-CS - Panna a vana
著作権者: Senterai Senterai
作成年: 2019
初訳時参照リビジョン: 8
元記事リンク: https://scp-cs.wikidot.com/scp-054-cs
重訳元の翻訳者: la kanro la kanro
重訳元の記事の作成年: 2023
重訳元の記事の参照リビジョン: 3
重訳元の記事リンク: https://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-054-cs
アイテム番号: SCP-054-CS
オブジェクトクラス: Safe Euclid(補遺D-054-A及びD-054-Bを参照)
特別収容プロトコル: SCP-054-CSはSCP-054-CS-1及びSCP-054-CS-2の2つのオブジェクトの総称です。SCP-054-CS-1は壁の厚さが5cm以上の金属製コンテナ内に封じ込めてください。コンテナを開ける際に当該オブジェクトへ接近することは禁じられています。SCP-054-CS-1を操作する場合は必ず遠隔操作ロボットを用いてください。
記録P-054-A: オブジェクトへ定期的に犠牲者を提供する場合においてのみ、収容プロトコルを全て省略することが可能です。
SCP-054-CS-2には特別な収容プロトコルは適用されません。SCP-054-CS-1が活性化した場合においてのみ、対象に清掃を実施してください。
説明: SCP-054-CS-1は16世紀の「鉄の処女」と称される刑具に類似した物品です。当該実体は全て金属によって構成されており、深黒色の塗料で塗装されています。扉の最上部には無表情かつ明白な特徴を有さない人間の顔面を模した覆面が貼り付けられています。また対象の内部には巨大な金属製の棘が敷き詰められています。
SCP-054-CS-2は16世紀の浴槽に類似した物品です。対象は4本の精巧な支柱によって支えられており、蛇口が付属していますが、給水用の穴はありません。
SCP-054-CS-2の異常性はSCP-054-CS-1が活性化した場合にのみ現れます。
SCP-054-CS-1の「双翼」の間に人間が配置されると、扉は閉じられ、対象を内部に閉じ込めます。当現象の進行中に刑具を開ける試みは全て失敗に終わっています。この時、SCP-054-CS-2は赤い液体によって満たされます。液体を分析したところ、対象は鉄の処女内部に閉じ込められた人間の血液であることが判明しています。
しばらくすると、SCP-054-CS-1の扉は開かれ、内部の刺殺された死体が露出します。死体の血液は必ず完全に抜き取られており、鉄の処女との距離に関係なく、全てSCP-054-CS-2に移転されます。
「オブジェクトクラスはSafeに認定する。オブジェクトから離れていれば問題ないだろう」――██████████博士
補遺D-054-Aを参照
補遺D-054-A: SCP-054-CSの実験終了から1週間後、SCP-054-CS-1内部から一体の死体が発見されました。細胞組織を分析した結果、当該人物はオブジェクトの調査を担当していた財団職員であることが判明しました。監視カメラの映像を解析したところ、当該人物は未知の力によって刑具の双翼の間に引きずり込まれ、その後刑具の扉が閉じられたことがわかりました。
SCP-054-CS-1に接近する際には最大限の注意を払い、最低でも2mの距離を取るようにしてください。補遺D-054-B参照
補遺D-054-B: オブジェクトに対する接近可能距離の延長が行われた後、7日間にわたり、インシデントは発生しませんでした。しかし8日目に、以前と同様に職員の一人が鉄の処女の内部へ引きずり込まれた後、扉が閉じられました。2度のインシデントとも、SCP-054-CS-2は被害者の血液で満たされました。
以上が当オブジェクトの危険性が発見された経緯です。対象は定期的に人間の犠牲者を得られなかった場合、「狩り」を始めることが判明しました。
「オブジェクトクラスをEuclidに再認定する。またSCP-054-CSに関する管理規定の変更は今すぐ有効とする。これにはSCP-054-CS-1の金属製コンテナへの封じ込めや、オブジェクトの操作に遠隔操作ロボットを使用するといったプロトコルの改変も含まれる」――██████████博士
記録P-054-B: オブジェクトとバートリ・エルジェーベトとの関係は現在調査中です。