SCP-042-KO
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foundation log : ENTRY #588
personnel ′′Clair McLaughlin′′ : confirmed
encrypted record : yes
encrypted transmission : yes
command 2014-17756 : find and access to ′′SCP-042-KO′′
location : KOREA
priority : low

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REDIRECT #

:: data transmission commencement
:: channels reopened
:: channel n=5 selected
:: protocol approved
:: central process command decorded

personnel logging-in successful
personnel security clearance approval successful
access priority reassignment successful
reporting access record successful
...
...
...

response 2014-17922 : authorized access type-2 - personnel ′′Clair McLaughlin′′
response 2014-17923 : log certification complete - ENTRY #588

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= = = = WARNING = = = =

あなたは財団データベースのサブネットワークに接続しています。
現在のチャンネルはチャンネル5 : 収容サイト-107(緊急連絡網)です。
現在のチャンネルの優先順位はです。

サブネットワークの全てのチャンネルの全てのデータは、現在これ以上は暗号化されずに送信され、
無認可侵入やその他の攻撃の際には、財団データベースからは優先して保護されません。
検閲を受けていない機密文書のアップロードやダウンロードは、いかなる場合にも禁止されています。
個人情報や財団の機密の流出に対する責任を負うものとします。
一般的な財団のデータ通信を希望する場合は、SCiPNET接続端子を利用してください。

サービス終了日 : 1990年07月07日.




  • チャンネル : 5 : 収容サイト-107(緊急連絡網)
  • 所在 : 大韓民国
  • 優先順位 :
  • 接続者 : クレア・マクローリン、サイト-107所属の収容技師(セキュリティクリアランスレベル2)

接続開始(00:34)

音声データのダウンロード中 ██████████ 100%
事前承認 : サイト-107管理官

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音声データのダウンロードが完了
自動再生

......正しく出力されたか?こちらはまだ有効なアクセスか?待て......よし、接続された。あー、あー。サイト-107管理官だ。先程財団データベースから、音声データをリダイレクトに接続した。成功しているかは分からない。もしあなたがこの音声データを聞くことが出来ているのなら、成功しているのだろう。驚いたであろうと思う。今、私が使っている通信は20年以上前、SCIPNETが作成された頃に破棄された物だからな。私はこれを再び使うことになるとは思わなかった。

よく聞け。これはSCP-042-KOの収容プロトコルに関連した情報を得ることができる最も信頼できるソースである。そして、あなたは恐らく、このSCPオブジェクトの収容チームに編成されて、下級技術者として必要な情報を探しているのだ。私たちが持っていた既存の収容レポートは、もはや役に立たなくなった。私を含めたBクラス職員と、数人のCクラス職員が現在サイト近くの仮のバンカーに居る。いつまで居ることになるかは分からない。

要点だけ言うことにしよう。コードブラック。サイト-107はSCP-042-KOの影響に晒され、全ての施設が封鎖された。封鎖日2014年5月24日。02:12。封鎖型、β-β-ε-CLASS-A。プロトコル42-A、42-B、42-Cの全てが実施され、結果は知ることができない。サイト内の他のSCPオブジェクトは、他の収容施設へと移送された。これが現在の状況について、私たちが知っている全てだ。

収容に動員する人的資源は良好である。対応チーム2個大隊が警戒中で5つの収容チームが生存している。......スタビライザーイズ、スタビライザーイズ、OK。アドバンストフィルターグリーン。テンポラルプロトコルB、30。......さて、一方で物的資源は、事実上、完全に喪失した。現状況で最優先すべきことは機密を維持しながら、全ての設備や施設を再確保することである。クソ、予算を確保し、承認されて、工事が開始されるまで待たなければならないだろうから、物的資源が本当に楽しみだよ。

私たちが収容しようとしているSCP-042-KOは胞子ないしは地衣類に見え、外見上は黄色に近い黄緑色をしている。有機物や無機物の区別なく片っ端から侵食していっている。そして、私たちのバンカーは現在、このSCPオブジェクトによって完全に孤立している状態だ。民家まで手が伸びぬよう努めてはいるが、万が一臨界点にまで達した際には、思いきってここの全てを放棄すべきだろう。

今、私たちと共にCクラス職員が居る。私たちのサイトで最も優秀な技術者だ。彼がおよその収容プロトコルについてブリーフィングを行うらしい。収容プロトコルに関連する全ての責任は彼に委任しているのでそのことを承知してほしい。

(ノイズ)

......えー、サイト-107収容技師、姜赫です。まず......今から申し上げる部分は、従来のSCP報告書上の内容を完全に置き換えるものです。そして一切の物的資源がない状態での収容を想定していますので、今後物的資源が確保された場合にはより柔軟な措置を取ることが可能です。緊急な点から言いますと、Aクラス封鎖用ABCソリューションが1時間ごとに2Lほどずつ消費されています。BRシューターは200個ほど集めておいたのですが、使うことがないことを望むばかりです。現時点で臨界点まで89%に到達しており、可能な限り減速させていますが、資源を使い果たした場合は、暫定的に第2段階への対応の格上げを備えています。

現在使用しているネットワークの特性上、長時間の安定した通信はできません。そちらが私たちに通信を送る手段も極めて制限されています。そして、私たちのバンカーは事実上包囲された状態です。そして......(電気的ノイズ)
......の影響を受けたとして、まだ確保することはできるでしょうし、多くの助けになることでしょう。構成人材のアプローチを議論する場合には、必ず念頭に置いておいてください。大気中の粒子は......確認すら難しいですが、風が強く吹かない限り、最悪の事態は避けることもできるでしょう。現場に到着したら、それから、許可を願います。

サイト郊外に給油施設があり、アクセス可能な通路が2つあるでしょう。北東から北北東方面が特に危険ですが、残りの場合は防護服を装備した機動特務部隊程度でアクセスが可能です。それだけの余裕がない場合は、一次的に地下排水管と斜面の水路の両方の方面から考慮する必要があります。

5月24日の時点から1週間以内にサイトにアクセスした場合、恐らく収容棟の二つぐらいは再稼働できるようになるでしょう。Euclid標準収容室が存在する回廊は、かなりまともなポイントです。戦術部隊をそこに展開するのが一時的プロトコルDです。そこのSCPオブジェクトは前もって退避させていますが、収容施設は堅牢で信頼が置けるので、確保を行い次第直ちにABCソリューションをそこに移してサイト浄化作業を始められれば最良です。神の助けを借りて、プロトコル42-Cが成功したとすれば中央コンピュータも確保することができそうですね。どの場合においても換気扇は操作しないでください。

ああそうだ、このクソSCPオブジェクトが何なのかまだ説明を行っていませんでしたね。SCP-042-KOについて紹介します。本来はEuclidですが、私たちの通信を聞いているのであれば、誰であろうと上層部にKeterへの上方修正を提案していただけると幸いです。管理官様の意向です。

とにかく、本来はありふれているAnomalousアイテムの1つであると見なされていました。黒色の立方体のような形のもので、各辺の長さが7cmであるつまらなく見えるものでした。はい、誰が見てもつまらないものでした。特異だといっても、せいぜいどのように転がしてもまるで起き上がりこぼしのようにぴったりと1つしかない灰色の面が上を向いて停止するぐらいでした。世の中に、こんな大したことのない物が他にあるでしょうか?なので研究員はそれをサイト直轄の保育園で管理し、彼らの息子あるいは娘がそれを持って遊べるようにしたんです。伝染病にかかってしまえという感じです。

私たちは完全に騙されていました。

しかし、まだ問題のその日には至っていません。去る5月19日、そのときは恐らく午前5時22分だったと分かっています。出勤前に何気なく保育園に子供を預けに来た研究員1人が驚いて転びましたよ。その物体のある面に大きな白い文字で"B.E"と書かれて光を放ち、反対側にはそのクソ肉パティを挟んだハンバーガーを食べている奴らの卑劣なロゴが光を放っていたからです。はい、そのクソバーガー野郎がまた、陰謀を巡らせていたのです。

その日は1日中大騒ぎでした。どのように1日が過ぎていったかすらも分からないのです。緊急会議が延々と開かれ、私も継続して......(電気的ノイズ)......バカみたいな仮説は採択されるはずもありませんでした。事実、大したことはなかったんです。表面にクソバーガー野郎共のイニシャルとロゴが浮かび上がったことの他に変わったことは1つもありませんでしたから。それでもその1つのために、そいつはEuclidに再分類されました。そして可能な限り全ての方法を動員してそいつの異常性を明らかにする実験を行えという命令が下されました。研究員は奮闘しましたが、分かったことは極めて少なかったです。いや、まあ......彼らをあまり恨みたくはありませんけどね。

そして24日、運命の日に奴は爆発しました。まるで胞子のように見える黄緑色の粉を撒き散らしながらです。どんなに威力が強かったのか、実験棟の屋根が一遍に飛んでいきました。胞子は空気よりも重く見えましたし、早く広がるようでもありませんでしたが、おお神よ、それは私たち財団の全ての物を徐々にかじって食べ始めたのです。防護服を着ても防護服を......何と言いますか、腐食させたと言わなければならないでしょうか。腐食ではないようですが。それが身体に触れた職員は死......いえ、死んではいないでしょうね。しかし、そのような格好で余生を生きるのは、いっそ死ぬよりも我慢できなかったことでしょう。それらは無機物を削り取り......(電気的ノイズ)......機物に対して......(電気的ノイズ)......変形させて絶えず増殖していきました。私たちができることといえば、ただABCを使うことのみでしたが、サイト内のソリューションはとうに尽きてしまいました。バンカーにはそれなりの量が残っていましたが。

はい、クソバーガー野郎共は私たちに非常に適切に飴を与えてきたのです。私たちは職員を近隣のバンカーに避難させ、SCPオブジェクトは秘密裏に他のサイトにまず移送しました。サイトの規模が小さい方だったので、SCPオブジェクトも丁度5つほどしかありませんでしたが。Anomalousアイテムは全て無力化して焼却しました。最後に実行できる全てのプロトコルを実行した後に、後ろも振り返らないで逃げてここに忍び込んできたのです。......はぁ、何かの胞子なのか地衣類なのか、とにかくそれの増殖が臨界点を超えた瞬間に私たちのABC作業も無意味になるでしょう。その時点から民間人もこのSCPオブジェクトの存在を知るようになり、少なくない......(電気的ノイズ)......苦しんで全ての......(電気的ノイズ)......それだけは......、申し訳ありません。度々不安定になりますね。さっき前にも......(電気的ノイズ)

......いいです。これ以上状態が悪くなる前に通信を終えます。サイトを諦めて私は......(電気的ノイズ)......なので最後のバージョンは中央記録保管室で閲覧すること......(電気的ノイズ)......ならないでしょう。ここでより多くの資料をアップロードできない......(電気的ノイズ)......ネットワーク自体が......(電気的ノイズ)......なので、間違えばクソバーガー野郎共に情報が流出する可能性もあるからです。そのような理由でここから多くの支援は行えない......(電気的ノイズ)......最後に最も......(電気的ノイズ)

(断続的な電気的ノイズ)......量も不足し......

(断続的な電気的ノイズ)

(断続的な電気的ノイズ)

(電気的ノイズ)......そうだ......

再生完了
音声データの削除完了
Cookieの削除完了

接続終了(00:51)

foundation log : ENTRY #589
personnel "Clair McLaughlin" : confirmed
encrypted record : no
encrypted transmission : no __
command 2014-17757 : request logging-out and shutdown
location : KOREA
priority : high__

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personnel logging-out successful
access priority reassignment successful
expunging data successful
...
...
...
EOT

response 2014-17926 : shutting down sub-network complete - ENTRY #589


アイテム番号: SCP-042-KO

オブジェクトクラス: Anomalous Euclid

特別収容プロトコル: SCP-042-KOの異常性分析および実験のための全方位的、学際間的な研究員を最少で6チーム以上編成し、その隠された異常性を探し出すのに注力してください。実験の承認と実験のための予算の編成はサイト管理官の直接的な裁可を受けて即時施行されます。いくら些細なことであっても、実験は24時間を越える密度で、慎重に継続的に行ってください。

SCP-042-KOの実験はサイト-107中央部の実験棟で行われ、このために今後、他の指令があるまで他の収容室やEuclid収容容器を割り当てていません。セキュリティクリアランスレベル2以上の全ての研究員は、様々な方法で接触することによる相互作用を許されますが、実験の過程と結果に対する責任は当事者に帰属するということが事前に公示されなければなりません。5月31日までサイト-107に一時的に対応チームの増員と大生物浄化物質CLASS-Aの補給が行われる予定です。

説明: SCP-042-KOは縦、横、高さの各辺の長さが7cmである立方体であり、特定できない材質の黒い物体で構成されています。初期にこの物体が財団にどのようにして管理されることになったかは不明ですが、サイト-107でこれをAnomalousアイテムとして扱うようになり、その他の兆候は見られなかったものと判断されました。

当時知られていたSCP-042-KOの異常性は、以下の通りです。立方体の1面は、濃い灰色の差別化された色を帯びており、どのように扱っても、最終的にはこの面が上を向くように転がって停止します。様々な方法で転がす、落とす、押すなどの試みがなされましたが、そのいずれの場合でも灰色の面が他の方向を向くように止めることに失敗しました。財団職員はその異常性に着目し、サイト-107直轄の保育園で起き上がりこぼしのおもちゃとして配備していました。

2014/█/██、灰色の面と一辺を共有する面に白く輝いた文字で"B.E"と表示されました。この文字が浮かんだ面と反対側の面には、B.Eを象徴するロゴが同様に白く輝いた状態で表示されていました。その他の特別な変化については確認されていません。これについて会議を行い、このオブジェクトをEuclid級SCPオブジェクトに再分類し、それに適した収容プロトコルを新たに用意することに決定しました。

現在、財団はSCP-042-KOがB.Eからの贈与物であるか、スパイであるか、そうでなければ万に一つの確率で時限爆弾であるか、全く情報を所持していません。対外連絡部署の報告によれば、少なくとも公式的には、B.Eはこのオブジェクトに関しては沈黙を貫いています。しかし過去にB.Eが財団と相互作用していた記録を根拠として、段階的にサイト-107に様々な支援が行われる予定です。

補遺:

コールズ博士の告知

SCP-042-KOに関する研究の提案を受けつけています。それが非破壊検査である限り、全ての種類の、全ての学問における創造的で多様な仮説を歓迎します。アイデアのある方は、私の内線電話である107-0920に連絡してください。植物学者及び生物学者を優待します。

現場エージェント・鄭██のB.E浸透報告

発信日: 2014年5月22日
受信者: サイト-107管理官
優先順位: 緊急

こちらアフロディーテ。動向緊急報告。4月30日にいわゆる"生産者拡散理論"が全員一致として採択。5月21日、拡散作業の最優先順位は財団。一次打撃目標は貴管理官のサイトである。対策を要望。報告は以上。

メモ: SCP-042-KOにB.E関連の兆候が現れたのは19日だが、B.Eが私たちのサイトに向かって敵対的な意志を現したのは21日である。オブジェクトが事前にプログラムされたものではなく遠隔で操縦される物体である可能性もあるので、23日午前6時の交代組から無線通信方式と"拡散"に関連する手がかりを探すことに注力することになるだろう。 - コールズ博士




O5評議会答申の内容

SCP-042-KOのKeterへの再分類を承認。評議会は、大韓民国のサイト-107で発生した収容違反と封鎖プロセスについて関心を持つものである。第2段階の対応への格上げを検討中である。 - O5-12




ページリビジョン: 9, 最終更新: 21 Feb 2024 12:33
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