クレジット
タイトル: SCP-028-DE - 異常利用特殊部隊
原題: SCP-028-DE - Sonderkommando für Paranormales
著者: Dr_Grom Dr_Grom
翻訳者: Mas_kera_de Mas_kera_de
作成年: 2017
翻訳年: 2024
参照リビジョン: 25
SKPのロゴ
アイテム番号: SCP-028-DE
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-028-DEは地上をホメオパシー系宿泊保養施設に偽装されており、多数の職員の宿泊施設として機能しています。この保養区画は職員の休息に利用することが許可されており、レベル1職員によって運営されています。部屋を予約しようとした民間人は過剰予約を口実に断ってください。
施設の敷地は柵で囲まれカメラで監視されており、さらに常に2組の警備隊が巡回しています。進入路では入場管理が行われています。
SCP-028-DEの地下領域は全域をカメラで監視し、少なくとも8名以上からなる12組の警備隊が常に警備しています。この警備隊は通常のアサルトライフルから火炎放射器、レーザープロジェクターまで、幅広い武器を装備しています。装備の詳細なリストは#028-DE/A3を参照してください。
SCP-028-DEの敷地上の固定測定地点から垂直方向に747.9 mの距離には、誤差10 mm以内の等間隔で18基のスクラントン現実錨(SRA)が設置されています。これらのSRAは多様な方法で偽装が施されており、その周囲は警備員と監視カメラで24時間監視されています。SRAは常に作動しており、20 Hm±0.1 Hmに調節されています。
ルームᚠにあるSCP-028-DE-Cの周囲には、直径18 mの球形フレーム上に計36基のSRAが可能な限り正確な間隔で配置されています。SRAとその台座は#028-DE/P1で用いる機器を通過させるために片側を回転させることができます。
1基以上のSRAで現実性偏差2.0 Hmを超える値が測定された場合、施設内で休暇中の全職員は待機し、対応部隊が所定の位置につき、O4に報告する必要があります。現実性偏差が6.0 Hmに達した場合はO5に通達し、コードワード「ヘイムダル」を第33部隊に最優先で送信し、リスト#028-DE/A1を通常の優先度で全サイトに送信してください。対応部隊はプロトコル「ムジョルニア」の準備を行います。現実性偏差約11.0 Hm以上でU-3378-DE(SCP-028-DE-A)から出現する可能性がある人物は、あらゆる手段を用いて無力化してください。
SCP-028-DE-Cが開かれた場合、プロトコル「ムジョルニア」が実行されます。プロトコル「ムジョルニア」が失敗するか現実性偏差が18.0 Hmに達した場合、O4またはO5から第33部隊にプロトコル「ラグナロク」実行の指示が出されます。
説明: SCP-028-DEはサイト-DE3-EXです。サイト-DE3-EXは廃棄された異常利用特殊部隊の元司令部兼機密研究基地でした。当該サイトは#028-DE/I1時にSCP-028-DE-Aが初出現するまでは、主にSKPの活動に関する調査や特別収容プロトコルや注意を必要としないSCPの保管施設として使用されていました。インシデント #028-DE/I2により、サイト-DE3-EXはSCP-028-DEに分類され、保管されていたSCPは別サイトに移送されました。
SCP-028-DEは全106室の8階建ての構成であり、互いに廊下、階段、貨物用リフトで繋がっています。全ての部屋はその種類に応じてエルダーフサルクと呼ばれるルーン文字と、場合によって番号が付けられています。上階層は主にスタッフルームや訓練室、倉庫があります。中階層には研究室やオフィス、仕事場があり、下階層には隔離室と収容室があります。施設中央には5階に到達するほどの大部屋であるルームᚠがあります。2つある出入口には装甲扉が取り付けられており、3階のコントロールルームには防弾ガラス製の覗き窓が取り付けられています。このことから、ルームᚠは隔離室や実験室に利用されていたと推測されていますが、財団が引き継ぐ前にSKPが部屋の用途と制御パネルに関する全記録を破棄しました。
インシデント #028-DE/I2以降、 ルームᚠの中央には宇宙 U-3378-DEへのポータル(SCP-028-DE-C)が存在しています。通常時、このポータルはSCP-028-DE周囲のSRAによって閉じられています。
補遺:
199█/██/██ 2:47 - SCP-028-DEがサイト-DE3として使用され、カメラによる全域監視が行われていない時期 - セキュリティクリアランスレベル4の文書にアクセスを試みた際に誤ったパスワードを入力したことで█████博士の端末がシャットダウンされ、警報が作動しました。
警備員以外に夜勤の職員が存在せず、下階層への夜間の立ち入りは例外的許可がなければできないため、警報手順に従って無音の侵入警報が作動しました。サイトの対応部隊は█████博士のオフィスに派遣され、端末を仮想アクセスモードに移行させてデータバンクにアクセスしていると思い込ませることで侵入者に時間を浪費させました。
対応部隊が█████博士のオフィスに突入し、中で█████博士と同じ外見の人物を発見しましたが、当該人物はSKPの記章が付いた薄灰色の制服を着用しており、█████博士の端末を操作していました。
当該人物(以下SCP-028-DE-Aと呼称)は即座に全自動電磁投射式拳銃と思われる武器を発砲しました。この弾丸は防弾チョッキと厚さ20 cmの壁すらも貫通できるものでした。
撃たれたが生存した対応部隊員は、サイト管理者が下階層を封鎖し機動部隊に支援を要請した銃撃戦の数分後、当該人物はタブレットらしきもの にケーブルで接続された端末からフロッピーディスクを取り出し、その直後に当該人物の前方の空間が輝き始めると、そこが歪んでポータルのようなものが開いたと報告しました。当該人物が通過するとポータルは再び閉じました。
生存した警備員はポータルを通して同じ部屋が見えたが、この部屋は異なる色で塗装されており、家具は未来的なバウハウス様式らしきデザインのものが設置されているように見えたと報告しました。
当時はSCP-028-DE-Bが非活性であったことで、サイトへの大規模な侵入を可能とするような大きなポータルを開くことができなかったと推測されています。
端末の記録の分析により、SCPのリストやサイトの情報、職員情報、安全手順情報、特にSKPから引き継がれたSCPとその位置に関する情報が照会されていたことが判明しました。該当SCPは直ちに移送され、関連サイトのセキュリティが強化されました。
当時はスクラントン現実錨がまだ利用できなかったため、特別収容プロトコルとして全ての廊下に監視カメラの導入と警備員の増員が行われ、全てのSCPは別サイトに移送し、財団のデータバンクへのアクセスは厳しく制限され、当該サイトではSKPの研究のみが行われることになりました。当時は既に当該サイトをSCPに分類する検討がされていましたが、当面の間は分類しないことが決定されていました。
プロトコル「ミョルニル」を表示する [クリアランスレベル3/028-DEが必要]
プロトコル「ラグナロク」を表示する [クリアランスレベル4/O4が必要]
インシデント #028-DE/I2発生中、そしてその後のU-3378-DEがSCP-028-DE-Cを一方的に開こうとした事例の際に、開いた現実間の衝突によって双方のサイトの無線LANネットワークが重複する周波数を介して接続されました。SCP-028-DEのネットワークは財団のメインネットワークから分離しているため機密データが送信されることはありませんでしたが、現場のIT技術者の迅速な対応によりSKPのデータバンクの大部分と様々なデータを向こう側のインターネットからダウンロードし保存することができました。特にSKP-028(インシデント #028-DE/I2の11ヶ月後の状況)は明らかに現実U-3378-DEに存在するSCP-028-DEと同一のものです。
以下はあなたのクリアランスレベルでアクセスできる奪取したデータリストです: