SCP-010-EL

クレジット

タイトル: SCP-010-EL - 無限燃料タンク
著作権者: Dr_Sack Dr_Sack
翻訳責任者: Poliknown2 Poliknown2
翻訳年: 2025
原題: SCP-010-EL - Ατελείωτες Δεξαμενές
作成年: 2020
初訳時参照リビジョン: 40
元記事リンク: http://scp-el.wikidot.com/scp-010-el
重訳元の翻訳者: thatonetranslator thatonetranslator
重訳元の記事の作成年: 2021
重訳元の記事の参照リビジョン: 11

評価: 0
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SCP-010-EL

アイテム番号: SCP-010-EL

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: タンクの位置するガソリンスタンドは要注意団体の標的となっているため、安全確保及び競合排除を目的として財団による買収が行われました。

該当エリア周辺は、民間の警備員に変装した機動部隊デルタ-1のメンバーによって24時間体制で監視及び警備を行う必要があります。また、それに該当しない同部隊メンバーはギリシャ警察に変装し、問題発生時には速やかな援護を行えるよう待機してください。またガソリンスタンド周辺の高所には、武装した人員が配置されます。店舗内に配置される人員はDクラス職員に限定され、警備員判断での交換が許可されています。十分な人員が確保されているため、いずれの時間帯においても店内には最低二名以上の人員が勤務している状態を保ち、24時間営業を行ってください。また地域管理官とその監督下にある部門は店舗維持費を、ガソリンスタンドの購入元企業は設備の更新・交換費用をそれぞれ負担する義務を持ちます。

アイテムの特異な性質を理由として、国家による干渉は固く禁じられ、調査・研究は財団の専門スタッフによってのみ行われます。

説明: SCP-010-ELは、テ█████市に位置する、██████ ███株式会社のガソリンスタンドです。このガソリンスタンドの主たる異常性は、敷地内に備え付けられた燃料が尽きることの無い燃料タンクにあります。これはハイオク95、車両用バイオディーゼル混合軽油、D██████ディーゼル、灯油を供給する8100リットルのタンク4つで構成されます。調査を行った財団技術者は、給油ポンプは完全に正常であり、一切の異常は確認できなかったと報告しています。更に地下の精密調査では、これらタンクに燃料を継続して供給することが可能な構造は確認されませんでした。燃料の出所や、それが枯渇しない理由は未だ判明していません。また財団の化学者による更なる調査によれば、供給される燃料の組成は正常であり、含有する全ての物質は一般的な燃料にも同じく含まれることが判明しています。

SCP-010-ELは、2017年7月に発生した給油中の事故によって発見されました。この事案では付近の道路におよそ6000リットルの燃料が流出し、警察、消防、税関、製油所長らによる即時の調査が行われました。しかし調査の結果大規模な流出が発生したにも関わらず燃料タンクは依然として満たされていることが判明し、これを財団潜入捜査官が感知しました。スタンドからの報告データによれば、あるタンクはこれまで一切の補給無しに8100リットルを超える量の燃料を供給していたとされています。

SCP-010-ELの性質を秘匿するため、財団は関連する全ての報告及び文書を回収し、また全ての関係者に記憶処理を施しました。ガソリンスタンド及びそのサービスステーションは財団により買収され、全てのスタッフがDクラス職員に置換されました。またGRCはO5評議会に向け、SCP-010-ELの担当引き継ぎの旨を通知しました。

補遺010-EL-1: 201█/██/██、██████████に駐在していた財団チームによりSCP-010-ELに対する最初の調査が実施されました。三名の化学者が、当該スタンドにおける通常の燃料との組成の差異の確認のため 4つのタンク全てからサンプルの採取を行いました。
"それぞれのサンプルをさらに細かく分割して試験を行いましたが、その全てにおいて同一の結果が得られました。バイオ車用燃料は軽油80%、バイオ20%の比率ですし、D██████ディーゼルもバイオ比率の減少と燃費向上のための化学物質の追加が確認されたのみです。" - R███████博士

補遺010-EL-2: "店舗の記録によれば、これまでのところ最後の燃料補給は201█/██/██に行なわれています。また収支記録を参照すると、最終補給日から事故までにハイオクタンクは平均1000L/日ほどのペースで総計11000リットルの給油を行ったと記録されていますが、タンク容量が8100リットルであることを考えるとこれは非現実的であり、通常であれば数日で補給を要するほどまでに内容量は減少するはずです。またタンクのシステムは正常であり、内容量が██%まで減少すれば燃料減少アラームが起動します。しかし、タンクはいつの間にか満タンになっているのです——タンクローリーも来ていないのに。" - Ι████████博士

SCP-010-ELは民間人や公共の安全に対して何ら悪影響を与えないため、オブジェクトクラスはSafeに分類されています。セキュリティクリアランスレベル2以上の職員は、各種実験、報告、及び事案に関する文書記録の閲覧が可能です。

脚注
. 訳注: テッサロニキ市と思われる。
. 訳注: ギリシャ支部の監督議会か。
ページリビジョン: 3, 最終更新: 01 Aug 2025 14:41
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