機動部隊-DE

機動部隊-DE

機動部隊(MTF)は財団の特別精鋭部隊であり、特定の任務あるいは活動分野のために永続的または一時的に結成されています。その際、機動部隊はサイトの登録領域に限定されているわけではありません。機動部隊は武力衝突を目的としている場合もありますが、それと同時に専門性を有している、あるいは武力が彼らの任務において特別な役割を果たさないこともあります。

機動部隊の隊員は財団支部全体(時には別支部)から採用されており、近隣サイトの対処能力を超えた特定の脅威や状況への対処に動員されています。これは、ほとんどのサイトがサイト外任務に対する能力に限界があるためです。隊員は通常その分野の専門家かつ財団にとって「最善の最善」を示すものであり、時にはその支部の登録領域のあらゆる場所で、さらには世界中で動員することができます。時には本部周辺の州や地域などの特定の広い領域を担当することや、サイト外の特定の地点に動員することも目的としています。特に非戦闘型の機動部隊は定期的な訓練を必要としないため、ほとんどの機動部隊員は任務外では一般職員となっています。

機動部隊の規模、構成、目的は多岐にわたり、全く異なる可能性もあります。非常に攻撃的な異常存在への対処を専門とする大隊規模の戦闘部隊は数百名の兵士と補助職員と、車両、装備で構成されています。一方で小規模かつ情報収集専門あるいは調査目的の機動部隊は全く十数名にも満たない場合があります。

動員中の機動部隊は通常地元に配備されている救急隊や警察、軍人として振る舞い、必要ならば職人や建設作業員あるいは民間人としても振る舞います。機動部隊指揮官は任務達成のために、現地付近の財団施設の職員や部隊に救援を要求することもあります。

その他部隊
機動部隊に加え、ほとんどのサイトは対応部隊を有しています。通常この部隊は収容違反や逃走した異常、その他の危険を内外から回避するために適切な軍事訓練を受けたセキュリティ職員で構成されています。この部隊には大抵、機動部隊や戦闘型の対応部隊が動員された後で突入する収容スペシャリストや清掃・回収部隊も所属しています。また、その任務の結果として特殊な機動部隊が必要とならない場合には民間人による任務の詮索に対して目撃者の記憶処理や虚偽情報の流布などで対処する要員も所属しています。

それに加えて財団はほとんどの場合で監視を一任されているフィールドエージェントを保有していますが、時として財団は政治家と事業家を満足させるために奇襲作戦や秘密作戦、潜入任務も実行しており、資金調達や単独あるいは小規模なグループで行うのが最も適した他の活動を行う可能性もあります。

研究グループは機動部隊との関わりがあります。彼らは異常あるいは通常の研究開発に役立っており、大抵は1つの場所か地域に留まっていますが、移動している場合もあります。彼らは特定の問題に応じて結成されたのではなく、特定の研究開発プロジェクトのために結成されたため、機動部隊とは別のものだと見なすことができます。彼らは民間の学術研究団体や商業研究団体に相当する財団のグループです。

機動部隊とは何か?
機動部隊は財団が特定の分野で動員しなければならない最高の人々のチームあるいはグループであり、最も有力なフィールドエージェントと研究者が参加しています。これは通常の施設職員が対処できないか準備不足であった場合に特定の脅威や事件に対処するために存在しています。

医療分野での例え:

  • 財団の技術者や警備員は看護師に相当します。彼らは脈を取ったり投薬処置をしたりといった日常的な問題や業務を担当できますが、診断や治療を行うための知識も権限もありません。
  • 財団の収容部隊、戦術対応部隊、研究者は通常の医者に相当します。彼らは診断を下し、治療を行います。必要な時にのみ彼らは呼び出されます。
  • 機動部隊は外科医その他の専門医のようなものです。彼らは一般職員が状況に対応できない場合にのみ呼び出されます。彼らは貴重で珍しい存在ではありますが、非常に特殊な分野で最善の存在となります。

全ての医療専門家が外科医ではないように、全ての機動部隊も重武装の戦闘部隊ではありません。財団が直面しなければならない異常はあらゆる形状や大きさをとりうるため、それに応じて機動部隊も多芸になっています。よって、非常に専門的な生物学者で構成される機動部隊や精鋭ハッカー集団で構成される機動部隊は確かに存在し、それどころか非戦闘の役割を果たすものも存在しています。

どのように機動部隊は組織化されているのか?
機動部隊の組織構造はそのタイプと適用範囲に大きく依存しています。戦闘特化部隊は軍事的な階級と組織に従い、小規模な部隊は非公式あるいはその他の指揮系統を有しています。大規模な機動部隊の指揮官は複数のチームを指揮し、任務に応じて配備を調整できますが、小規模な部隊の指揮官はチームと共に配備され、現場から指揮をします。

同様に、各部隊の結合力も様々です。一部の機動部隊員は何年も、時には数十年にわたって訓練と任務を共に行っていますが、特殊な業務のために一時的に招集された機動部隊員はお互いの名前と専門分野しか知りません。

どのように機動部隊は結成されているのか?
常設機動部隊は通常、機動部隊監督者が必要だと認めた場合に、しばしば1名以上のO5評議会員あるいはそれに相当する支部権限者の直接承認によって結成されます。無数の機動部隊は特定の異常、あるいは異常や驚異、状況のタイプに特化して結成されており、その特性は通常の収容部隊及び対応部隊の能力を超えています。しかしながらその多くは顕在化した、あるいは理論上の脅威に先制するために結成されています。

特定の異常を収容するために結成された機動部隊は通常、異常が確保されたかその任務が不要となった時点で解散されます。ただしその専門分野と経験が将来の有事に対し有用と判断されれば、このような機動部隊は任務を続行します。それ以外では隊員は以前の職位に復帰することになります。ごくまれに、機動部隊が任務続行不可能なほど多大な損害を被った場合にも解散されます。この場合、機動部隊の能力が継続して必要とされれば、新規の部隊が代わりに結成されます。

機動部隊の規模は?
先に述べたように機動部隊の規模はそのタイプと作戦上の要件に応じて大きく異なります。ハッカーのチームは半ダースほどのメンバーしかいませんが、戦闘部隊はそれよりはるかに大規模となります。平屋を制圧する米軍のSWATチームには約50名の隊員がいます。その1個小隊(少なくとも12名)が周囲の安全を確保し、1個小隊が建物を攻撃し、1個小隊が待機しています。不明な点がある場合には、フォーラムで質問するか、機動部隊を編集するのに支援が必要な場合には専門家に連絡を取ってください。

また、機動部隊は精鋭部隊であり、全ての異常なオブジェクトや実体が機動部隊への言及を必要とするわけではありません。GSG-9を交通規制やスリ狩りに駆り出すのは無意味でしょうし、機動部隊を不活性状態だったり危険のないオブジェクトのために動員するのも無意味でしょう。

どのような時に機動部隊が投入されるのか?
機動部隊は精鋭であり、財団の打てる最善の一手であることを思い出してください。全世界のサイトに駐在するエージェント、収容チーム、対応部隊は非常に有能です。各サイトのベテラン職員ですら限界に達した時が、外部から専門家が呼び出される時です。機動部隊は精鋭であり、彼らの任務に要求されるものは大きく、かつ利用頻度は少なく、必要な時のみ動員されるということを覚えておいてください。著者が機動部隊を使いすぎなければ非常に魅力的になります。

いくつくらいの機動部隊が存在するのか?
これに具体的な数値は決まっておらず、支部ごとに異なっています。ドイツSCP財団には比較的多くの機動部隊がいますが、イタリア支部には1~2ダースしか存在していません。イタリア支部が12のサイトを有しているのに対し、ドイツ財団は最大42サイトを有しています。また、著者にはカノンとされるものから逸脱する自由があります。

このページの機動部隊を使わなければならないのか?
いいえ! この記事は機動部隊の幾つかの例を提示し、機動部隊とは実際何であるかという感覚を伝えること、一般的に使用される機動部隊を提示することを目的としています。ただし、これが機動部隊の全概要ではありません。著者は機動部隊が必要ならば自分で作成することも、ここで説明したものと食い違うように使用することも、使用できる機動部隊が既に存在しているかどうかを参照リストで確認することもできます。この世界では、機動部隊は常に結成されては解散されていることを覚えておいてください。財団は非常に官僚的かもしれませんが、厳格なヒエラルキーと固定グループが全ての異常に対して常に最良の解決策ではないことを認識しています。時として任務に最適なチームは短期間で招集されたチームとなります。執筆時には機動部隊がそもそも必要かを自問してください。時にサイトの既存の収容能力を使用する方が良い場合があります。

新しい項目を追加する
先に述べたようにここには厳選された機動部隊のみが提示されており、このリストは短いものにしておくべきです。このページは全機動部隊を網羅したリストを目的とはしていません。ここに機動部隊を追加するべきだと思う場合には、好きにコンセプトを考えてフォーラムかチャットで管理者と話し合ってください。


機動部隊-DEデータベース

ドイツSCP財団の機動部隊

ドイツSCP財団は独自の機動部隊を保有しており、通常これはドイツ、スイス、オーストリアでのみ動員されています。大規模な機動部隊はサイト-DE8などの固有のサイトにある兵舎に収容されていますが、ほとんどのサイトには概ね1ダース以下の人員を有する最大3つの機動部隊があります。ドイツ財団の機動部隊にはギリシャ文字の代わりにフラクトゥールを使用しています。機動部隊の数字は時として駐留あるいは配備されているサイトの数字を使うことがありますが、常にそうであるわけではありません。各機動部隊には「8-アントン」などのファーストネームが付いており、無線や口頭で使用されています。



機動部隊DE1-H (1-ハインリヒ "HAL 1000")

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任務: 機動部隊DE1-HはコンピュータとAIの専門家、及び[編集済]AIである「KIRA」で構成されています。彼らはサイト-DE1にある中央データ処理センターへのインターネットとイントラネットからの攻撃に対する防御とバックトラッキング、並びにデジタル系異常の収容と追跡を専門としています。

活動:

機動部隊DE1-L (1-ルートヴィヒ "異端審問")

MTF-DE1-L.png

任務: 機密機動部隊DE1-Lはドイツ財団に対する内部諜報機関と刑事警察からなる混合部隊です。彼らの任務は侵入者と他組織や政府機関からの潜入エージェントの追跡、逮捕、排除であり、財団やその構成員に対する殺人やSCPの盗難、収容違反の誘導などの犯罪の追及も行っています。彼らの規模や装備、隊員の個人情報は秘匿されています。隊員は調査中にフルフェイスマスクを着用しています。噂では、機動部隊DE1-LはO5の権限下にあり、彼らの業務にO4は影響を及ぼすことがほとんどできないとされています。

活動:

機動部隊DE4-K (4-カール "サイ・コープス")

MTF-DE4-K.png

任務: 機動部隊DE4-Kは精神や思考に影響を及ぼす実体やオブジェクト、並びにその他のミーム的危険の拘留あるいは収容を専門としています。全隊員は半年間クラスΨ-3のミーム防衛訓練を繰り返すことでその最低90%が訓練に合格しています。この訓練はそれに必要なSCP-███-DEが収容されているサイト-DE4で行われているため、この機動部隊サイト-DE4に駐留しています。

活動:

機動部隊DE4-V (4-ヴェラ "防衛軍")

任務: 機動部隊DE4-V "防衛軍"はSCP-150-DEの利用者で構成されています。この特殊機動部隊は柔軟な行動を取れるように幾つかのサイトに分散していますが、危機的な状況下でのみ部隊として招集されます。しかしSCP-150-DEの攻撃力と性能を通常の任務でも使えるようにするために、必要に応じて各個の装置が別の機動部隊を支援するために貸与されています。

活動:

機動部隊DE4-W (4-ヴェルナー "サバイバリスト")

任務: 機動部隊DE4-Wは生物的かつ放射的な極度の危険をもたらす異常の確保を専門としています。この部隊はそういった異常の影響を受けた領域を除染するために動員され、これらの異常の収容違反が起こった際には収容のために直接的な動員がなされます。

活動:

機動部隊DE6-D (6-ディーター "分隊")

任務: 機動部隊DE6-Dは未知の異常への対応や破壊、収容、制圧するように設定されています。このため、この機動部隊は武器と防護装備が保管された最大の武器庫を備えており、その百人部隊の力によってドイツ財団における最大の介入部隊の1つとなっています。これまでの経験上、以前に確保や押収をした新たな異常を収容する支援をするため、この部隊内では頻繁に隊員の移動がなされています。この機動部隊の動員中は彼らが活動している州の連邦警察の部隊として偽装が施され、状況が許すならばドイツ連邦軍やスイス軍、オーストリア軍として偽装がなされます。この機動部隊は迅速な対応ができるようにするため、複数のサイトに分散しています。

活動:

機動部隊DE8-A (8-アントン)

任務: 機動部隊DE8-Aはサイト-DE8にある全ての機動部隊と同じく連邦警察の部隊に偽装されており、機動部隊DE8-BとDE8-Cは共に百人部隊にある3つの最大規模の常設機動部隊のうちの1つです。彼らの専門分野は民間へ異常が影響を与えた後での後始末です。これは記憶処理とミームエージェントの大量使用、並びに写真や映像、その他の記録の永続的削除、及び異常により直接的・間接的にもたらされる不安の抑制といった形でなされています。

活動:

  • [編集済]

機動部隊DE8-G (8-グスタフ)

任務: 機動部隊DE8-Gは連邦警察のBFE部隊に偽装しており、現実改変を用いる人型実体の拘留を専門としています。彼らは遺伝的・サイバネティックスな調整を通じ、戦闘服に内蔵された携帯用スクラントン現実錨の副作用を克服することができます。

活動:

機動部隊DE11-F (11-フリードリヒ "ファウスト")

任務: 機動部隊DE11-Fは第四帝国との戦闘やSCPの収容、特に「悪魔的」SCPの収容を専門としています。チームは様々な分野の専門家によって結成されました。この部隊の隊員は6名で、財団最小の機動部隊です。

活動:

機動部隊DE20-R (20-レナ "先見者")

MTF-DE38-R.png

任務: 機動部隊DE20-Rは異常の調査と収容、及びアストラル的・奇跡論的・「魔術的」事象に関連した証拠の即時排除を専門としています。それに加え、緊急事態時に非常に危険度の高い異常を確保するため、彼らは生者と死者、実体ある者となき者との遭遇の対処と打倒に関する訓練を達成し、難解な性質を持つ拳銃や混戦用武器の取り扱いを習得しました。

割り当てられる可能性のある専門家を除き、この部隊には8~20名しかおらず、偽装と機動性に焦点を当てた比較的小規模な部隊です。

活動:

ページリビジョン: 5, 最終更新: 10 Jan 2021 21:15
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