BBC18コン参加作品です。
ソース: 自作
ライセンス: CC BY-SA 3.0で公開
詳細
何が起きてるのか分からなかったという方へ、この記事のメインはやはり探査記録です。注視していただきたいのはそれぞれ違う通路内の異変と、経歴です。
D-1856の探索で見つかったのは口紅、そして後ろからハイヒールが迫ってきていました。彼の罪状はなんだったでしょうか。
D-1857は愛犬家一家殺人事件で逮捕されています。恐らく、家族と、またなにかが殺されたのでしょう。そしてそれが彼の脚を義足にした犯人なのです。
D-1858は財団による手術で感情を失っています。彼が見付けた物はなんだったのでしょうか。
そして、唯一足音が迫ってこなかったD-1858の探査記録には明らかに違和感を感じる場所があったと思います。これを念頭において前2つの探査記録を読み返せばおかしな場所が各1つ(場合によってはたくさん)見つかるでしょう。それがこの通路の中で反響していた正体で、彼らをただ追い越して行った足音でもあります。
追記: サイトの内外で『何が起こっているか良く分からなかった。』というお声をいただいたので僕の想定していたものを示しておきます。ただ、皆さんに解釈を楽しんでいただくのも面白さの1つの記事であるとおもいますので、ある程度自分の解釈ができている方ならば開かないのも手だと思いますし、ここの解釈が全ての答えでもあるわけではありません。あくまで作者としての視点から行った解釈だとお考えください。あなたの解釈もきっと間違いではないはずです。
D-1856,1857の映像記録から見える違和感の1つは『足音の出現タイミング』です。それらは全て心拍数の上昇と共に現れます。心拍数の上昇=恐怖とも言い換えることができるでしょう。それは『心拍数が上昇する毎に』接近してきます。足音はつまり彼らが感じた恐怖に対するメタファーに過ぎないのです。それを踏まえてもう一度出現した物を振り返ってみましょう。
1856のもとにはハイヒールの足音、口紅が現れます。いずれも、確実に女性を示す物です。そして彼は被虐待歴があります。彼の恐怖は母親です。
1857のもとには犬の絵、そして動物アレルギーを誘発させる物が現れます。そして、彼が殺したのは『愛犬家』一家でした。そしてそこには恐らくその愛犬もいたのでしょう。それが彼の脚を義足にした犯人であり、迫る足音でもあります。
1858のもとには手術用のメスが現れます。しかしながら、先に述べたように彼は感情を発露しません。よって恐怖のメタファーである足音は現れませんでした。
この避難経路で反響していた物はすなわち、恐怖です。それらは基本的には彼らの深層から読み取られた物でしかありません。1858の指を傷つけたメスも恐怖の概念でしかなく、彼を物質として傷つけられてはいません。
彼らが死んだ理由は恐怖からくる心停止です。それ以外、超常的な物は実のところ何も関係していません。そしてその恐怖こそが彼らを追い抜いていった正体です。
スポイラー、解釈をご覧になった方は『この避難経路が異常の無かった頃、どんな感情を持って人々がここから脱出したのか』なんて想像していただけるとより楽しめるかな、と思います。
一回読んでuvしたのですが、読み返して違和感あったのでdvに変えました。
SCP-1470-JPは放棄されたサイト-81VAに存在する緊急避難経路に起こる異常性です。
よく見るとよく分からない文章です。後に「SCP-1470-JPの異常性は」と言う文章がありますが、つまり「異常性の異常性」と読めてしまいます。
「SCP-1470-JPは放棄済サイト-81VAに存在する緊急避難経路で発生する異常現象です。」のようにするのはどうでしょうか。
検閲済
英語だと何でしょう、[REDACTED]とかになるんですかね。普通に[編集済]でいいような気がします。
内部に被検者が侵入したのち、1つ、または多数の足音が確認できます。
「〜されます。」
これらの音源は不明です。
のちにも「〜は不明です。」という終わり方の文があるので、表現重複を回避するために
「音源は特定されていません。」などのようにかくのはいかがでしょうか。
SCP-1470-JP-1
これは何ですか。
内部に侵入した後は被験者が死亡/もしくはSCP-1470-JP内から脱出するまで
謎のスラッシュがあるうえ、SCP-1470-JPの定義が変わってます。
光源の強さにかかわらず最大0.2m程度しか視認することはできません。
この「かかわらず」は漢字で「関わらず」としたほうがいいです。
一般的な探索装備
「標準探索装備」とするのはどうですか。
2L(水)のペット2本
ペットと言う表記は良くないですね。「ボトル」とするのはどうですか。
恐怖の感情を発露させないための開頭手術を行っています。
技術名こそ検閲されてますが、財団の超技術感がありますね。二次投票でちょっと怪しいのではないかなと思います。
[D-1858の心肺数に変動はありませんでした。]
意図しているのかわかりませんが、ここだけ敬語表現になってます。
雰囲気はクラシック感がありとても良いです。ので、尚更惜しく感じました。応援しています。
追記:
[心拍数の上昇が確認される]
ここだけ句点がないです。
そういえば—
「─」は原則「──」のように二つ使うのが正解らしいです。なんでもないです。確証がなかったので取り下げます。推奨はされているようです。
補遺: 探査後行われた検査では、D-1858の人体に一切の外傷は確認されませんでした。
主観ですが、追記、後記などのようにした方がいい気がします。
詳細なご指摘ありがとうございます。
恐怖の感情を発露させないための開頭手術を行っています。
この点に関しては自分でもご都合主義的要素が強いとは思いましたが、これを抜くとスポイラーの内容が実現できないためとりあえず保留させていただきます。とはいえ、二次投票で不利になりかねない要素なので修正方法が見つかりしだい変更します。
その他の点は修正させていただきました。ありがとうございます。
直ってないです。
この足音は被検者がSCP-1470-JPの奥深くへと進んで行く毎に
内部に侵入した後は被験者が死亡、もしくはSCP-1470-JPから脱出するまで
SCP-1470-JPは「異常現象」であり、「場所」ではないはずです。そのため、これらの表記には違和感があります。
ペットボトルネック2本
何故「ネック」ですか?「ペットボトル」ではないでしょうか。
度々の指摘ありがとうございます。
ペットボトルネック2本
予測変換の誤動作なので修正しました。
SCP-1470-JPは「異常現象」あり、「場所」ではないはずです。そのため、これらの表記には違和感があります。
指摘の内容をしっかりと理解できていないミスでした。ナンバリングの対象を異常現象から場所へと変更しました。
しつこくてスミマセン。あと一か所だけ:
SCP-1470-JPの存在する半径1kmの地点をカバーストーリー(′′個人所有地′′)により立ち入り禁止にしてください。
ちょこっとスッと入ってこない文章に感じましたので、例えば
「SCP-1470-JPの存在地点を中心とする半径1kmの範囲を、カバーストーリー("個人所有地")を適用して立ち入り禁止区域としてください。」のようにしてみるのはいかがですか。
D-1858:だいぶトンネルの出口の近くまでこれました。あと1キロもしないうちに出れそうです。
ここだけコロンの後に半角スペースがないのが気になります。
>ラン博士: D-1586。応答を。
Dクラス職員の番号に誤りがあります。
私が入ったらフナムシに追いかけ回されそうです。
探査記録の台詞が妙に説明くさく、ほぼ台詞だけの単調な描写で暗中の焦りを感じませんでした。
音声記録だけで行くなら物音などからオブジェクトの性質について暗示、恐怖を煽る描写が欲しいです。