以下は、The Leakにて作者のAnborough Anborough 氏が2017年7月12日5時53分に投稿した書き込みです。
SCP-2585は1970年代に合衆国政府と結びついていたブラック・イーグルとして知られる組織によりSCP-1514と同時に開発された、時間に影響を及ぼす超兵器です。SCP-2585は電磁放射線の発生源として顕在する知性に近いものを備えた実体、もしくは自律実体です。散発的にSCP-2585が発する放射線は周囲の時空間の蒸発反応を引き起こし、接触した物質やエネルギーを変容させるか、完全に破壊します。時折、SCP-2585は知性生命体(一般的には人間が該当。)を捕らえ、その後で対象を当該アノマリーの"宿主"にします。宿主とされた者はSCP-2585の能力を様々な度合いで行使できますが、SCP-2585自体の引き起こす消滅に近い現象に苦しむ事になります。
SCP-2585は元来軍事用スペースシャトル(ホライズン)の搭載武器として生み出されました。しかしながら、問題の兵器はシャトルが最初の軌道宇宙飛行をしている間に本来の予定になく起動し、続けてシャトルのパイロット、フィリップ・マクギニスを捕らえました。SCP-2585の起動が引き起こした故障により、ホライズンは本来のコースから逸れ、大気圏へ再突入しました。シャトルがいかにして失敗になり得る再突入を抜け出たかは不明ですが、SCP-2585の性質が原因であるのはあり得る話です。そしてホライズンはK2山頂付近に墜落、現在、SCP-2585が存在している異次元空間はこうして生成されたのです。