メタタイトル補足
"Deus, Pátria e Família(神、祖国、そして家族)"はエスタド・ノヴォの標語です。これをもじって"Adeus, Pátria e Família(祖国よ、家族よさらば)"としたものと思われます。
ファイルページ: SCP-1377
ファイル名: shadow.jpg
タイトル: People Shadow.JPG
著作権者: Purityofspirit
ソース: https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:People_Shadow.JPG
ライセンス: パブリックドメイン/CC0
補足:
色調が加工されています。
一応補足しておきますと、"Deus, Pátria e Família"はエスタド・ノヴォのオリジナル標語というわけではなく、カトリック圏の極右/ファシズム勢力によって繰り返し使われてきた言葉です。(19世紀のイタリアが発祥っぽい?)
この作品の舞台であるブラジルにおいては、最初に1930年代のファシズム勢力である「ブラジル統合主義運動」のモットーとして採用されました。近年になって、いわゆる"ネオナチ"グループである「カレカス・ド・ABC」がそれを流用し、またブラジル労働刷新党による2018年の選挙での使用、ブラジル自由党による2022年大統領選での使用など、極右勢力の成長に伴って再びこの標語が使用されるようになりました。2021年という時代設定を考えると当時のブラジルは自由党ボルソナーロ政権下(作品中にも本人の名前が出てきます)ですが、ボルソナーロ自身もこの標語を使用したことがあります。(いわゆるボルソナリズムで悪名高い人物です)
この辺りが直接の元ネタということになるかと思います。