1. コンテストテーマについて
SCP-1000-KOのコンテストテーマは「成長」。韓国語で「성장(成長)」と「성장(星章)」は同音異義語です。
2. タイトルについて
原題は재단의 별(直訳すると「財団の星」)ですが、SCP-1983の日本語訳に合わせて「財団の勲章」にしています。 Foundation Starの訳語として「財団星章」の前例があるという指摘を受け止め、「財団星章」に修正しました。ご意見くださった sendoh-oroka sendoh-oroka 様、C-Dives C-Dives 様、ありがとうございます。
3. 「退役人員部門」について
「報勲部」は、大韓民国の実在する行政機関であり、また韓国語におけるVeterans' affairsの一般的な訳語です。「報勲(ほうくん)」という単語は日本語話者に馴染みが薄く、そのため別の訳語も考慮しましたが、モチーフが存在する国家機関の公式翻訳を尊重しました。 Veterans' affairsの日本語における一般的な訳語を総合的に考慮し、「退役人員部門」と修正しました。ご意見くださった原作者の thd-glasses thd-glasses 様、ありがとうございます。
最後に、ここまでの翻訳にネイティブチェックならびにご指摘・ご意見くださった Nataliya_Kuznechov Nataliya_Kuznechov 様、akai_aoi akai_aoi 様にも深く感謝申し上げます。
翻訳お疲れ様です。この記事の原語版を見たときは私が韓国語を学びたいと思ったほどに惹かれたのでこの記事を翻訳してくださって本当にありがとうございます!
赤文字> 改訳部分(前)
緑色文字> 改訳部分(後)
青文字> 原文
我々すべては、貴方の熾烈なる献身に大きな借りがあるのです。
我々全員は、貴方の熾烈なる献身に大きな借りがあるのです。
우리 모두는 그대의 치열한 헌신에 큰 빚을 졌습니다.
"我々すべて"では「我々の資源や信念などありとあらゆる我々に付随するもの」といったニュアンスになりので単に"我々全員"とした方がニュアンスとして"우리 모두"に近いように感じます。
我々は、全人類に代わり貴方の名誉を覚えます。
我々は、全人類に代わり貴方の名誉を記憶し続けます。
우리는 전 인류를 대신하여 그대의 명예를 기억하겠습니다.
"기억하겠습니다"は"記憶し続けます"のほうが自然な日本語かと思います。
財団は、英雄とその名誉とご家族のために、できうるすべての力添えをすることを約束します。
財団は、英雄とその名誉とご家族のために、可能な限りあらゆる力添えをすることを約束します。
재단은 영웅과 그의 명예와 가족을 위해 할 수 있는 모든 도움을 드릴 것을 약속합니다.
自然な日本語にになるように少し言い換えた方が良いかもしれません。
私は財団監督司令部報勲部のキム・ジョンフェ(Kim Jeonghoe)理事官です。
私は財団監督司令部報勲部のキム・ジョンフェ(Kim Jeonghoe)管理者です。
저는 재단 상급감시사령부 보훈부의 김정회 이사관입니다.
"이사관"はKOにおける"Director"の対訳であると思われるので、日本語訳もJPにおける"Director"の対訳である"管理者"にした方が良いと思います。
このドキュメントは、「財団の勲章」について説明し、受勲者にSCP-1000-KOについての必須事項をご案内するために作成しました。
このドキュメントは、「財団の勲章」について説明し、受勲者にSCP-1000-KOについての必須事項をご案内するために作成されました。
이 서신은 "재단의 별" 훈장에 대해 설명 드리고, 수훈자께 SCP-1000-KO에 대한 필수적 사항을 안내해 드리고자 작성되었습니다.
直訳の"されました"で問題ないかと思います。
このドキュメントのすべての内容は、報勲部将校を通しての直接説明を原則としています。
このドキュメントのすべての内容は、報勲部担当者を通しての直接説明を原則としています。
이 서신의 모든 내용은 보훈부 장교를 통해 직접 설명을 드리는 것을 원칙으로 하고 있습니다.
SCP-KOではどうも財団の役職名を軍隊組織のような名称することが多いようなので、この"장교"という単語をJPのカノンらしくするのであれば"担当者"などの単語に意訳しても良いかもしれません。ただKOのカノンをある程度尊重するのであればこのまま"将校"としても問題はないかと思います。
ドキュメント末尾の連絡先から報勲部を訪れてくだされば、誠意をもって対応いたします。
ドキュメント末尾の連絡先から報勲部をご連絡くだされば、誠意をもって対応いたします。
모쪼록 서신 말미에 제공된 연락처를 통해 보훈부를 찾아주신다면 성심을 다해 바로잡도록 하겠습니다.
"訪れて"には「電話などで訊きに行く」といった意味はないので"ご連絡"などと意訳した方が良いと思います。
または死の危機から数多な同僚または民間人の命を救い
または死の危機から数多くの同僚または民間人の命を救い
죽음의 위기에서 동료와 민간인의 수많은 생명을 지켜냈거나,
"数多な"はあまり自然な日本語では無いように感じます。
SCP-1000-KOというアイテムナンバーで制作・管理しています。
SCP-1000-KOというアイテム番号で制作・管理しています。
SCP-1000-KO라는 일련번호를 부여하여 제작 및 관리하고 있습니다.
"일련번호"はKOにおける"Item #"の対訳であると思われるので、日本語訳もJPにおける"Item #"の対訳である"アイテム番号"にした方が良いと思います。
その年の春、我々の機動部隊が逮捕したある敵対的要注意人物が
その年の春、我々の機動部隊が捕縛したある敵対的要注意人物が
우리 기동특무부대가 체포한 어느 적대적 요주의 인물이
JPの場合は財団には"逮捕"よりも"捕縛"という表現を使わせることがほとんどです。
自身の逮捕に功績を挙げて「財団の勲章」受勲が有力だった
自身の捕縛に功績を挙げて「財団の勲章」受勲が有力だった
자신을 체포하는 데 공을 세워 "재단의 별" 수훈이 유력했던
同上
捜し回った末に見つけ出した資格ある職人と
捜索の末に見つけ出した資格ある職人と
수소문 끝에 찾아낸 자격 있는 장인과
SCP-1000-KOのような公文書で"捜し回った末に"と書かれるのは日本語として少々不自然かと思います。
SCP-1000-KOは奇跡的にも財団が持続的に生産することができるThaumiel個体となりました。
SCP-1000-KOは奇跡的にも財団が持続的に生産することができるThaumielオブジェクトとなりました。
SCP-1000-KO는 드물게도 재단이 지속적으로 생산할 수 있는 타우미엘 개체가 되었습니다.
"개체"はKOにおける"Object"の対訳であると思われるので、日本語訳もJPにおける"Object"の対訳である"オブジェクト"にした方が良いと思います。
また使える時間も12年のうちたったの2時間であるため、
また作製できる時間も12年のうちたったの2時間であるため、
12년에 단 2시간 동안,
四寅剣をもとにしたという文脈から、12年間で2時間しかできないのはSCP-1000-KOを作成することだと思われます。
ご感想・ご指摘ありがとうございます! 日本語は第二外国語で、まだまだ未熟なところも多いですので、このようにご指摘いただけるのはとてもありがたいです。
全体的にご指摘に合わせましたが、独自判断に合わせた個所があります。
私は財団監督司令部報勲部のキム・ジョンフェ(Kim Jeonghoe)管理官です。
Site Directorの訳語として「サイト管理者」が使われているのを確認しましたが、The Administratorとの衝突を避けるために「管理官」と訳することにしました。
このドキュメントのすべての内容は、報勲部将校を通しての直接説明を原則としています。
原文のカノンを尊重し、訳語を維持しています。「報勲部(大韓民国政府の訳: Ministry of Patriots and Veterans Affairs)」の記事であることも考慮しました。
ドキュメント末尾の連絡先から報勲部をご連絡くだされば、誠意をもって対応いたします。
찾다にも「電話などで訊きに行く」といった意味はありませんが、ご指摘のほうがより文脈に沿っているため訂正しました。
その他基礎的な対訳語の間違いに関しては、恥ずかしい限りです......。改めてありがとうございます!
「財団の勲章」だとちょっと固有名詞感がないというか間の抜けた感じがします。
SCP-1983の「財団の勲章が贈られた」も、「財団の勲章」という固有名詞ではなく「財団が制度として設置している勲章」という意味で受け止められるので、こちらも訳としてはあまり適切でないかな〜と思います(そもそも翻訳Wikiからの転載で意訳が多めなので...)。
「財団勲章」と"の"を取るか、「財団星章」と固有名詞感を強めると良いかと思います。
「財団星章」の例を確認し、修正しました。ネイティブチェック・ご意見ありがとうございます。