SCP財団

第一印象は、SCP-4773の境遇が相当マシになった認識情報災害版というものでした。故に誤伝達部門っぽさも感じましたが、同部門は少なくとも単なる情報災害は対象外の模様ですね(もしくは今回〈収容の必要なし〉という決定が行われている為に同部門の出る幕はないと判断された?)。それでも〈趣旨が似ている〉事は、私個人はDV要素にはしておりません。米国が日本とは異なり国民皆保険制度ではない事は把握しておりますが、それでもこの方、通常の方法では個人情報の登録が一切どこにもできないという状況下では、事実婚の形態を取るしかなかったのかもしれません。それとも異常性が発現したのは思いの外最近の事で、それ以前は教育や医療サービス、結婚の手続き等も普通に享受できていたのかもしれません。オブジェクト収容クラスの如何も異常性発現トリガーとなり得るのでしょうか。色々と謎は残りますが、様々な心配が募り、想像力を働かせたくなってくる報告書であると存じます。

直接記事の内容に関係ない為一旦言及を控えましたが、少なくとも日本には第二次世界大戦の影響や親が家庭内暴力から避難した等の都合により戸籍がなく、保険証がない為に医療サービスを受ける事が困難な状態の方々が存在します。その様な現実を髣髴とさせる為、本作は私の目にはSCP-7127とはまた別の嫌な現実性を持つ記事内容と映りました。