SCP-3363-JP
- アトラスタへの提言 -
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STAFF
原作 / 監督
脚本
心理描写
美術
キャラクターデザイン
設定考証
SOYA-001
Ryu JP
watazakana
Enginepithecus
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アトラスタロゴ(新)(Atlaster-New.svg)
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アトラスタ財閥 ロゴ(記事用)(logoimage.png)
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3000年代地図(3225-map.png)
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XANETエントランスイメージ(XANET.png)
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アトラスタ 尋問シーン(arekusandoru.png)
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ニューロバンク『ユグドラシル』(yggdrasill.png)
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アトラスタ 操作コンソール(Console-art.png)
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アトラスタ 役員の面々(Enola_K.png)
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アトラスタ ぬいぐるみ(isanagi-nu.png)
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アトラスタ本社社屋(news.png)
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政令指定工場(gongye.png)
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アトラスタ 仮想世界(Imagebox.png)
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アストリズム(astrism.png)
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イザナミ(イザナミ2.png)
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A15調査班透過(A15-touka.png)
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アトラスタ 生存圏エンブレム集合(Levennom.png / levens.png)
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アトラスタ テラ・ヴェルデ(terra-verde.svg)
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アトラスタ サーフェス・シティ(surface-city.svg)
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アトラスタ 緑神(lushen.svg)
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アトラスタ アルベルタ(albert.png)
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アトラスタ 財閥本社2(AtlasterConcern.png)
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アトラスタ 篝根デスク(kgrn.png)
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アトラスタ 篝根デスクのライトな視座(kgrndsk.svg)
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アトラスタ 大日本医研(DainihonIken.svg)
Author - SOYA-001
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アトラスタ 司令室(alexandle.png)
Author - SOYA-001
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アトラスタ SCP-2000-JPセキュリティホール(waku.png)
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アトラスタ 不明(2000.png / 2000-1.png)
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『アトラスタ』エンディングテーマ(Mankind_has_been_still_alive.mp3)
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USED LICENSE SYNTAX
Bedrock Theme (Basalt 2.0)
Author - EstrellaYoshte Liryn Placeholder McD
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BetterFootnotes
Author - EstrellaYoshte (翻訳: iti119 )
Syntax link - BetterFootnotes [BetterFootnotes]
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サイバーパンクなの
Author - dog_punch
Syntax link - サイバーパンクなの
License type - CC BY-SA 3.0
ツイートボタン
Author - dog_punch
Syntax link - ツイートボタン
License type - CC BY-SA 3.0
SCPスタイルリソース(原題: SCP Style Resource)
Author - 7happy7 S D Locke (翻訳: 7happy7 )
Syntax link - SCPスタイルリソース [SCP Style Resource]
License type - CC BY-SA 3.0
SPECIAL THANKS
批評してくださった方々
doraTORO
gokiso
Hasuma_S
Kemonobito
Hoojiro_san
©2022 『アトラスタ』制作委員会
CC BY-SA 3.0
いそやん / 一条创弥
SCP-3000-JPコンテストに参加します。
著者はSOYA-001 SOYA-001 watazakana watazakana Enginepithecus Enginepithecus Ryu JP Ryu JP
です。
以下は希望するナンバースロットです。
第0希望: SCP-3000-JP
第1希望: SCP-3001-JP
第2希望: SCP-3999-JP
第3希望: SCP-3333-JP
第4希望: SCP-3363-JP
第5希望: SCP-3636-JP
この記事のクロスリンク先
中核をなす記事リンク
- SCP-1000-JP - 特別回収任務 ─ これの封じ込めを財団と行ったことがアトラスタ財閥の発言力増加のきっかけとなる
- オルメイヤー計画の記憶 ─ ニューロバンク「トツカ」は、この計画における「十束」と同一のもの
- SCP-2000-JP - 伝書使 ─ 「幻想」要素、これの再構築版であるIMG-2000-JPが、生き残った人類がインク/XANETに対峙するための切り札となる
特に読むのは必須ではないフレーバー的記事リンク
- SCP-540 - 籾爆弾 ─ 生存圏"緑神"の成立に関与
各ページ一言解説
SCP-3000-JP・トップページ
特別収容プロトコル/説明
SCP-3000-JP、-1、-2がなんなのか、人類が生き残るために必要となる情報など、基本的な世界観の情報が書かれる。
関連データ#001
- SCP財団 インシデント"Re:BREAK"被害状況報告.dlct
事件の始まりとなるインシデント"Re:BREAK"でどのような被害が人類社会に発生したかの簡易的な説明。
- 財団北米本部サイト-19 職員懲戒記録2927A728284.dlct
A15調査班の班長となり、事件を追っていく人物となる「エージェント・古河」、そして彼に手綱をつなぐ「アレクサンドル管理官」の登場。
関連データ#002
- A15調査班 第1次アトラスタ・インダストリアル取り調べ調書記録.dlct
A15調査班の最初の行動として行ったアトラスタ財閥への取り調べシーン。調査班メンバーのイメージと、財閥当主「イサナギ」の初登場。
- SCP財団 / 世界オカルト連合 ヴェール条約撤廃後の正常性維持機関の現状と対策.dlct
財団が財閥と立場が逆転する理由となった原因について書かれたシーン。世界観の基本的な情報も記されている。
関連データ#003
- A15調査班 EUL管轄ニューロバンク「ユグドラシル」突入調査記録.dlct
Re:BREAKの影響で混乱している人格保管施設「ニューロバンク」の内情を知るためのシーン。財閥の何者かによる破壊工作が行われた証拠が見つかる。
- A15調査班 第2次アトラスタ・インダストリアル取り調べ調書記録.dlct
その証拠を受けて、A15調査班は再度財閥に取り調べを行う。物語のキーパーソンとなる、イサナギの疑似人格ロボット「プレイル・イサナギ」初登場。
関連データ#004
- A15調査班 常盤第八工場取り調べ介入記録.dlct
過去に財閥がやらかした事件、インシデント"BREAK"の際に副社長だったマキザキに会うため「政令指定工場」を訪れるシーン。
- 常盤第八工場 工場長オフィスから回収された文書.dlct
狂乱死したマキザキの記憶痕跡を探る中で、かつてMC&Dの人間だった「アルベルタ」という人物が浮かび上がる。第2のキーパーソンとなる「カメレオン」がプレイルの内部にて初登場。
関連データ#005
- A15調査班 MC&D取り調べ介入記録.dlct
「アルベルタ」について、MC&Dに直接質問しに行くシーン。完全な情報は得られないが、カメレオンが見てきた記憶から彼女の情報を呼び起こす。
- 情報アーカイブデータ一覧 - PoI-420N: アルベルタ・グレイネス・ダーク.dlct
アルベルタに関連するカメレオンが持つ記憶情報を表示するシーン。財団内部情報、コイガレ社の報道記事、大日本医研の疾病情報の3つ。プレイルがエノラに捕まる。
関連データ#006
- 財団北米本部サイト-19 日報記録29271204(文責: 古河京介).dlct
財団に対するエノラからの宣戦布告と、頻発する攻撃に圧倒される財団内部のシーン。アレクサンドル管理官とエノラの言葉の駆け引きが主眼。A15調査班の物語の最終地点となる「イザナミ」初言及。
- A15調査班に対する特別捜査権限付与の通達.dlct
管理官に権限を与えられ、イザナミへと足を運A15調査班。メンバーの一人であるイリシアがIMG-2000-JPに関連する情報に罹患。
関連データ#007
- A15調査班 人工神格体創造研究センター「イザナミ」立入調査記録.dlct
イザナミに突入するA15調査班と、イサナギ/エノラのやり取りなど。最もページが長い。A15調査班が詰んでいること、イリシアが罹患したIMG-2000-JPがニューロバンク「トツカ」に大量に発生していること、衛星兵器によりO5評議会が抹殺されていること、SCP-1000-JP/SCP-2000-JPが状況打開に使えることが初言及される。
- 回収されたトリフォリウム・ラグナダ・イサナギ当主の行動アーカイブ.dlct
イサナギが数百年にわたって願った「人類殲滅」を成し遂げられる様を見届けるべく、瓦礫に座り込み、イザナミが破壊されるところを眺めながら朽ちていくシーン。アルベルタの夢を見ながら死ぬ。
関連データ#008
- O5-13通達: FE-クラス: "黒鋼の地球"シナリオの発生に伴う正常性維持機関の対応について.dlct
FE-クラス: "黒鋼の地球"シナリオの発生が宣言され、唯一残ったO5-13の決定により残存人類への財団による超法規的措置が認可されることとなる。
- 事故調査班 最終報告 (復元作業待ち) .dlct
A15調査班が最後にあがいた様子を報告書として記した文章。SCP-1000-JP、SCP-2000-JP、トツカ、アストリズム、イザナミを利用した決死の作戦の概要が書かれている。これらを含め、すべての情報はIMG-2000-JPがアーカイブもしくは発掘して保持されたものであることが示される。
関連データ#009
- 生存圏管理委員会状況報告 "生存圏"の現状と今後.dlct
生存圏管理委員会による報告書。現在まで残っている「生存圏」の概略が記され、それらが将来的にどうなるかなどが書かれている。
- 生存圏"Terra Verde" 定例通信準備記録.dlct
生存圏が毎度アストリズムへ通信を行うための準備を、生き残りたちが行っているシーン。外郭調査部隊との通信により、人類生存の要「聖域」が存在することが初言及される。アレクサンドル管理官が最終的に生存圏"テラ・ヴェルデ"の管理委員長に就任していることが示される。
- 生存圏"Terra Verde" 定例通信記録 管理番号F.5555-α.497.dlct
前述のような定例通信が生存圏で行われた際、外部から何者かが通信の間を割って入ってきた際の記録。干渉してきたのはプレイル・イサナギのImaginanimalであり、IMG-2000-JPがImaginanimalであるために不死身ということを伝えに来る。「聖域」が各地に点在していることが示され、まだ人類に希望が残っていることがここで示される。
LS-01〜04の名称の由来は?
- LS-01 ("ママ・サラ") → Mama Sara
- LS-02 ("ギルデプティス") → Gyhldeptis
- LS-03 ("センテオトル") → Centeotl
- LS-04 ("アサセ・アフア") → Asase Afua
各座標に近い地域の神話から、植物や豊穣に関連する神や精霊の名を引用しています。
どのへんが「幻想」なの?
- Imaginanimal
- トリフォリウム・イサナギが演じて来た、歴代架空のイサナギ
- 「イザナミ」という、人々の願いを結集させた「幻想」を元にして起動する装置
- トリフォリウム・イサナギの人類殲滅計画、完全な滅亡は「幻想」と消えた
いそやん / 一条创弥
関連データ#005 A15調査班 MC&D取り調べ介入記録.dlctより
500年前の人間。それだけでもわからなくなってきたのに、復活という単語もまたA15班を惑わせる一因となっていた。復活とは何だ。
直前のやり取りの中で復活という言葉は出てきてないようですが、その言葉が出てきてる前提の文章になっているように見えます。
コメントありがとうございます。その発言については前ページ「常盤第八工場 工場長オフィスから回収された文書.dlct」において、以下のパラグラフに存在します。
なぜイサナギはこのような停滞を求めるようになったのか?私はその真意を知っている。彼は役員会での私マキザキ派と、イサナギ率いるイサナギ派との対立が激化していたことから始まる。ア[⚠項目Lo880000x36-39の修復に失敗しました]復活だ。あれがあったからあの事件は起こった。事件からそう時が立たないうちに役員会は[⚠項目Lo880000x42-44の修復に失敗しました]。
いそやん / 一条创弥
ワクワクする展開があり、カノンのはじまりの記事として良いものを感じました。しかしながら、気になる部分も多く、NVとしました。
誤字など
戸惑う古河と元から驚きを隠せてないなローゼンバーグ
「な」が衍字でしょうか。
すみませんねウチの馬鹿は馬鹿なんですよ
好みに依るとは思いますが、「すみませんね、」と読点をつけた方が読みやすいように思います。
一方的に着られる通話。
切られる
ヘレボルス・イサナギ:
何でしょう、イサナギさん。
ここの発言者はアルベルタではありませんか。
展開など
懲戒記録・取り調べ
個人的にはここに苦しいものがありました。まずは、古河の上司へのキツい言葉使いは現実的ではなく、それが気になりました。
5歩ぐらい譲って、それが自分を調査班に登用させるための手法だと納得しても、次のアトラスタの重役への取り調べはあんなに高圧的に言う必要性は感じられませんでした。確かに古河は重役が怪しいと思っていたのかもしれませんが、あそこまで高圧的にいけば引き出せる情報も引き出せないでしょう。さらに、アトラスタは財団の上に立っている企業なわけですし、関係の悪化は望ましいことではないはずです。
そこで私は古河というキャラクターへの嫌悪感が凄かったのですが、トドメを刺すようにイザナギから謎に洞察力を褒められていて(私はなぜ褒められたのかわかりませんでした)、世界観のズレを感じそこでかなりDVに傾きました。
100歩譲って古河の存在を認めたとしても、イリシアの発言が現実的なものではなく本当にキツかったです。確かにイリシアはめちゃくちゃ強いのかもしれませんが、無礼な行為をするほど馬鹿な人間ならこの場には他の人員を連れてくるべきだと思います。また、イリシアが発言して他の人物が嗜めるという流れが2回も繰り返されるのもくどいです。イリシアという人物が活躍する布石かと思いましたが、ビンタするぐらいで、イリシアという人物にスポットライトは当てる必要は無かったように思います。
もちろん、古河の言葉回しにかっこよさはありますし、イリシアがお茶目で可愛いという要素もあり、そこが記事を読むモチベーションに繋がることはあるかもしれません。しかし、少なくとも私はこれらの描写にストレスを感じたので、「3000-JPコンテストの作品だし最後まで読み切ってVoteするぞ!」という心意義がなければ取り調べで読むことをやめていたでしょう。これ以降段々と面白くなるだけに、それは残念なことです。
復活
ShinoguNさんも指摘されていますが、「復活」を工場長の文字抜けしたログから思い出せというのは酷だと思います。僕も無理でした。MC&Dに着く前に回想として古河に「あの文章にあった復活とはなんだったんだ・・・?」ぐらいに語らせるのがいい気がします。
評議会投票
かっこいいのはわかりますが、さすがにO5-1〜12がいないことがわかっている状態でこれをやるのはおかしいように感じます。形式的にやっているのかもしれませんが、滑稽でした。
残る謎
意図的に語られていないのかもしれませんが、以下の点が気になりました。私が読み取れていないのなら申し訳ないです。
・なぜイザナギはプレイルを作ってA15班に渡したのか?
・なぜイザナギはA15班をイザナミに呼んだのか?
・なぜ2000-JPの情報がプレイルを通してアルベルタに流入したのか?
・なぜイザナギは世界を"気持ち悪い"として唾棄するようになったのか?
いろいろと申し上げてしまいましたが、ここまで大規模な記事の作成は大変だったと思います。お疲れ様でした。
批評コメントありがとうございます。以下にその返事を示します。
- 誤字など
全面的な見直しを行い、誤字脱字修正を行いました。まだ残っていましたら別途ご連絡ください。
- 展開など
懲戒記録・取り調べ
santouさんのご指摘の箇所を中心に表現を見直しました。特に古河が荒くれた口調であることについては複数名からノイズになっているとの指摘を頂いたので全面的に修正しました。他の職員と比較しても明らかに洞察力や思考力が低いイリシアがメンバーにいるのかの理由も追加したので、多少は無根拠に彼女のようなキャラクターがいるという状況は避けられたかと思います。
- なぜイザナギはプレイルを作ってA15班に渡したのか?
- なぜイザナギはA15班をイザナミに呼んだのか?
- なぜ2000-JPの情報がプレイルを通してアルベルタに流入したのか?
- なぜイザナギは世界を"気持ち悪い"として唾棄するようになったのか?
これらの理由に対するアンサーも内容に明記しました。これらは意図せず含めていないのではなく、単純に描写不足が起因するものでしたので、改めて再設定する形になりました。
いそやん / 一条创弥
どこかで見たような名前のキャラクターたちの活躍と他二つのJPキリ番に共通する「財団職員が最期まで足掻く姿」がとても感動的でしたUVです
A15調査班 EUL管轄ニューロバンク「ユグドラシル」突入調査記録.dlct の中でマダラザ技術官の容姿が二通り描写されています(黒髪赤目の中性的な義体の女、赤髪の青年)
DV
時間をかけてしっかり設定や世界観を作りこんでいるのは伝わってきましたが、いくつか引っかかる箇所がありました。
まず、読み進める上で必要な情報が必要なタイミングで出ていないせいで、作品に乗りにくいです。
特別収容プロトコルと説明ではざっくりと世界観や設定に触れていますが、本編とも言える関連データの中心になっているアトラスタ財閥に関して、ほぼ触れられていないせいで、以降の内容と前段が噛み合っていない印象を受けました。そのせいで、アトラスタ>財団の力関係にも唐突さを感じました。それに、こういうものすごく好みが分かれる設定は慎重に出すべきで、流れで出されるのはなかなかきついです。
関連データに関しても、taleとして見るなら悪くないのですが、冒頭に報告書として全人類に対して恒久的に公表すると書かれているにも関わらず、何故小説形式なのかが最後まで気になって全く乗れませんでした。ある程度ならば展開の都合上仕方ないと思えるのですが、ほとんどがそうなので、何か意図があるとしてもいいやり方とは思えません。
そして、全体的にノリの軽さも気になります。
一例として、
「はい!誰かわからないなら全員ぶっ飛ばすのはどうでしょう!」
「このおたんこナス」
「あだっ」
こんなやりとり2900年代にもなってやりますかね?
イメージとしてはアニメ版攻殻機動隊みたいなものだと思って読んでいたのでちょっと面食らいました。おそらく、会話主体で進行して地の文が少ないからだと思いますが、ノリの軽さが状況の深刻さと合ってるとは思えません。
そもそもここまで独自要素が強いなら、先に何本か同じ世界観のSCPやtaleを出して、事前に世界観や設定を理解してもらう必要があったのではないでしょうか。
全体として、見せ方が悪くて読者への負担が強すぎます。しかし、世界観や設定は悪くないですし、今後もこの世界観を掘り下げていくのは全然ありだと思いますので、次作に期待します。
これ程優れた技術を生み出しながら、人類は愚かさを克服できなかったのですね。否、人間の技術は愚かさも含めた人間性に立脚するものですから、そもそも両者は不可分なのかもしれませんね...。それでも、A15調査班を始め人間を信じ続けた者たちがいたから、細くとも確かな希望が未来に伝わったのでしょう。アトラスタ世界の今後の広がりに期待します。アイデアが浮かべば私も書きたいです。
有難きです......!
アトラスタ世界の今後は、この記事よりも後日談にあたる部分や逆に前日談にあたる記事など、様々な展開余地が考えられるので私もアイデアを練っていきたいと思う次第です!
・関連データ#2 補足文書
1.ヴェール条約撤廃後(中略)市場が形成されることとなった。こんにちでは〜
「今日」ではなく、平仮名の「こんにち」と表現しているのは意図的なものでしょうか。
・関連データ#5 補足文書
止まらぬ役員暗殺事件(中略)"義体化恐怖症"がテロ事件の一旦を担っていると〜
「一端」の誤字だと思われます。
「僕がいま、君に提示できる(中略)プレイル、循環器もない身体でため息を吐く。
文法上の間違いではないのですが、これより前に「プレイル、〜」といった体言止めの表現が無かった(多分)ため、少し違和感を感じました。それ以前の表現に統一するならば、「プレイルは循環器もない身体で〜」などとした方が良いかもしれません。
・関連データ#6 関連文書
(前略)後ろからは表情が判別できない程度に少しだけ顔向けたアレクサンドルが、
「顔向け」という名詞はあるものの、「顔向ける」という動詞は一般的でないように思えます。「顔を向けた」等に修正した方が良いかもしれません。(めちゃめちゃ細かいところですが)
・関連データ#8 補足文書
今回の調査で得た(中略)その結末として向かえたのがこの瞬間である。
「迎えた」の誤字だと思われます。(伝書使が運んだ情報としての意図的な誤字であれば申し訳ないです)
壮大なテーマであるにも関わらず、冗長になるどころかぐんぐん引き込まれ、まるで登場人物の戦いをすぐそばで見ているような臨場感がありました。UVです。
有難うございます......!
またご指摘点の内
今日では、一端、顔を向けた、迎えた、
を誤字として修正致しました。
SCP-3000-JPコンテストの終了に伴い、SCP-3363-JPへのリネームと本文中の番号差し替えを行いました。
ナンバーの置換に抜けが存在する場合は変更を行っていただけますと幸いです。
Moderator of SCP-JP
既にある程度の評価を得ているので気にする必要はない事かもしれませんが、私の個人的な感想を述べます。
こういった形式の記事を見るたびにかなりの頻度で思い浮かぶことは、「なぜセリフのリアリティを蔑ろにしているかのような言い回しなのか」という事です。SCPはアニメや漫画とはまた違うという事、SCP特有の「リアリティ」があるという事、これを全くもって意識できていない ― あるいはその存在を無視している ― ような記事が多すぎるように感じます。
前提として、SCPは今も昔も、「現実社会の陰に根差す、私達のいる世界と地続きの世界観」という立ち位置にあります。鬼滅の刃や宝石の国のような、読者から見て別世界性の高い世界観ではないという事です。私達のいる世界と同一の軸にSCP財団という組織が存在する体裁である以上、SCP財団における会話も、私達から見て普通の、つまり「私達がするような会話」であることが、求められうるリアリティの1つである訳です。となると、この条件から外れた過剰なセリフや思考は、「リアリティがない」として見做されうる可能性があるという事になります。
要するに、「私達日本人がどんなに激昂したり悲哀を感じたりしたとしても言わないような劇的すぎる日本語のセリフ」や「普通言わない言葉」は、ことSCPにおいては読者の没入を削ぐ要因になりうるという事です。この記事では…それなりに多く、そういった言葉が見受けられました。そういった言葉を全て排除してあるべきとは思いませんが、あまりにリアルから逸脱した言葉はない方がよいでしょうし、そもそも劇的なセリフは(盛り上がりの観点から見ても)多くとも1個に留めておくような用法であるべきだと思います。
何にせよ、この記事には物語が抱える不協和が目立っているように感じます。セリフ回しもそうですが、イラストや主観描写についても、そういった特殊な形式を採用する上で生じるリアリティと読書体験の不協和をもっと理解して、可能な限り解決されるよう丁寧にやるべきだったと思います。ですが、個人的には多くのキャラクタ主導型のJP記事がこういった不協和(特にセリフの不自然性)が解決できていない…というより全く意識の外にあるように感じるので、意識するのが難しいことなのだと思います(あるいは、私が気にしすぎなだけの可能性もあります)。
とはいえ、このような多様な表現が用いられた記事が生じたことはSCP-JPにおいて大きな一歩だと思います。執筆お疲れ様でした。