pcysl pcysl さんにご査読いただきました。この場をお借りして深く御礼申し上げます。
訳文中の「メンバー」という語に関してはSCP-5745と同様の理由でカナ転写としています。
タイトル: SCP-6448 - 鹿に非ず
著者: OzzyLizard OzzyLizard
オリジナル: SCP-6448
訳者: Tutu-sh Tutu-sh
画像の出典は評価モジュール内に記載されていますが、ここで明記しておきます。
ファイルページ: 鹿1
ソース: https://wordpress.org/openverse/image/4906c5d3-989d-483b-82d8-7cbfe23a73c5/?referrer=creativecommons.org
ライセンス: CC BY 2.0
タイトル: Trail Cam
著作権者: Lisa Zins
公開年: 不明
補足:
ファイルページ: 鹿2
ソース: https://wordpress.org/openverse/image/4551a808-f115-45a6-85ce-23a08e6855d0/?referrer=creativecommons.org
ライセンス: CC BY 2.0
タイトル: Deer on hind legs
著作権者: donjd2
公開年: 不明
補足:
深い疎林
矛盾してる気が。
案:深い森林
サイトはロックダウンプロトコルが施行されました。
案:サイトにおいてロックダウンプロトコルが施行されました。
見知らぬ悲鳴のようだったと
案:聞き覚えのない悲鳴のようだったと
当該実例は迅速に海外へ配置され、イングランドのサイト-44へ輸送した機甲部隊保護下のミリタリー級ヘリコプターが外部からの助力を阻害しました。
案:外部からの増援を防ぐため、当該実例はイングランドのサイト-44を目的地とする軍用級の武装ヘリコプターにより迅速に回収されました。
一方向性の大型ガラス
調べないと何のことか分からなかったので、訳注があると良いと思います。
訳注案:表面コーティングおよび照度の調整により、表面と裏面とで入射光の透過率・反射率が異なるガラス。日本語では「マジックミラー」とも俗称される。
もし君が実際に偽りの姿をしていないのなら。
案:もし君が実際に偽りの姿をしているのなら。
牡鹿を呼べ!早く!
訳だけ読んでると、MTFを指してることが解りにくいです。
案:"牡鹿"の連中を呼べ!早く!
深い疎林
「深い」を密度/濃度の指標としての意味ではなく、物理的に奥深くという意味合いで取っていたため、特に矛盾を覚えませんでした。実際に1枚目の写真に写った木々は幹が細く、また密生しているとも言えない様子なので疎林と訳してよいと判断しました。
しかし、アパラチアの注釈で密生した旨が記述されていますし、劇中で言及されているCherokee National Forestも調べた限り落葉広葉樹林で占められていて樹冠も日本の植生と大差ない程度に発達しているようですね。「深い」を「密な」とも取れることを踏まえ、より広義に「深い森林」等の訳に変更します。
サイトはロックダウンプロトコルが施行されました
原文で "the Site entered lockdown protocol." となっており、サイト全域が封鎖下に置かれたようにも見えるため、私の好みも反映してこのままとします。
見知らぬ悲鳴のようだったと
ご提案の内容を採用いたします。
当該実例は(中略)阻害しました。
ご提案の内容を採用いたします。
一方向性の大型ガラス
注釈を入れます。
もし君が実際に偽りの姿をしていないのなら。
原文のニュアンスをやや取り違えていたため「もし君が本物でないのなら」程度に意訳します。
牡鹿を呼べ
緊迫した場面であまり長い台詞を喋らせたくないことと、また原文でも短い表現が用いられていることから、ダブルコーテーション等で対応します。
追記: 対応しました。また、ご指摘にはありませんでしたが"非シカ"現象は"Not Deer"現象に改めました。
ご検討ありがとうございました。
サイトはロックダウンプロトコルが施行されました。
ここは訳文の文法に問題があるように思われます。「ロックダウンプロトコルが施行されました」だけで受動態の主述は完結しており、そこに「サイトは」はくっつけようがないので。先に挙げた案のほか、「サイトではロックダウンプロトコルが施行されました。」「サイトはロックダウンプロトコルを施行しました。」辺りがあり得るかと思います。
とはいえこの辺までこだわり出すとキリがないので、あとはお任せします。実は私が間違っていて、現状でも問題ないのかもしれませんし。
お返事ありがとうございます。なるほど、そういう意図でしたか。把握いたしました。
私の考えをお答えいたしますと、「サイトはロックダウンプロトコルが施行されました」は受動態・能動態はさておき日本語の例として取り上げられる「ゾウは鼻が長い」と構造が類似するものではないでしょうか。「鼻が長い」だけで主語と述語の関係は成立していますが、「ゾウは」と付すことも可能です。「ゾウは長い鼻を持つ」「ゾウの鼻は長い」「ゾウにおいては鼻は長い」などと言い換えられるとは思いますが、「ゾウは鼻が長い」は文法的な解釈こそ統一的見解が無い(ように見受けられる)一方で非文というわけでもなく、またSCP記事に求められるクリニカル・トーンに特に反するわけでもないと判断いたしました。
細部まで吟味・検証いただきありがとうございます。