元ネタはもちろん異世界エレベーターです。ちなみにですが世界初のエレベーターは紀元前236年にアルキメデスによって作られたらしいです。番号の2360はそこから取りました。
Discordで批評してくださった Tsukajun Tsukajun さん、 Musibu-wakaru Musibu-wakaru さん、 fish_paste_slice fish_paste_slice さん、stengan774 stengan774 さん、taneyama taneyama さん、Imerimo Imerimo さん、str0717 str0717 さん、サンドボックスで批評してくださったkukusasa kukusasa さんに深く感謝申し上げます。
以下画像の出典です。
ファイルページ: 模式図 aと基本
ソース: http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:7664517-9-o2zj
ライセンス: CC BY-SA 3.0
ファイルページ: aとbと基本
ソース: http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:7664517-11-s9oz
ライセンス: CC BY-SA 3.0
ファイルページ: エレベーター部門のロゴ 黒 実用
ソース: http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:7664517-8-9x4k
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: エレベーター部門のロゴ
著作権者: R-suika
公開年: 2021
補足:
https://pictogram2.com/?p=101 (パブリックドメイン)及び
以下の画像をもとにしてR-suika R-suika が作成したものです。
ソース: http://www.scp-wiki.net/dr-mackenzie-s-sketchbook
ライセンス: CC BY-SA 3.0タイトル: SCP-Logo
著作権者: Aelanna
ファイルページ: エレベーター部門のロゴ 実用
ソース: http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:7664517-7-k8xp
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: エレベーター部門のロゴ
著作権者: R-suika R-suika
公開年: 2021
補足:
https://pictogram2.com/?p=101 (パブリックドメイン)及び
以下の画像をもとにしてR-suika R-suika が作成したものです。
ソース: http://www.scp-wiki.net/dr-mackenzie-s-sketchbook
ライセンス: CC BY-SA 3.0タイトル: SCP-Logo
著作権者: Aelanna
ファイルページ: 細胞の写真(6)
ソース: https://www.flickr.com/photos/132318516@N08/42111492701
ライセンス: パブリックドメイン/CC0
タイトル: HeLa Cell
著作権者: Melanie Barzik, Ph.D., National Institute on Deafness and Other Communication Disorders, NIH
公開年: 2018
補足:
ファイルページ: SCP-XXX-JP-M内部
ソース: http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:7664517-5-exnn
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: SCP-XXX-JP-M内部
著作権者: R-suika R-suika
公開年: 2021
補足: 自作です
ファイルページ: scp_trans
ソース: https://scp-wiki.wikidot.com/the-great-hippo
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: scp_trans.png
著作権者: Aelanna Aelanna 、The Great Hippo The Great Hippo
公開年: 2018
補足:
所々面白いと感じさせてくれる点はあったのですが、気になるところがいくつかありました。
- 一枚目の報告書について
一枚目の報告書が存在する必要性を感じられませんでした。理由は以下の通りです。
・内容の矛盾
最初に挿入されている通達文には「エレベーター部門の設立経緯を記録するために保存されたものです。」と書かれています。
しかし、実際は一枚目の報告書には単純に古い内容が書かれているだけで、エレベーター部門の設立経緯については読んでも理解できません。
つまり、現状では冒頭の通達文に記されている役割を一枚目の報告書は果たせていません。
・ページ遷移したことによるインパクトが薄い
現在、未翻訳のものも含めて世界には万を超えるSCP報告書が存在しており、このような通常クラス→特殊クラスへ変更といった報告書はありふれています。
そのため、ページ遷移によってオブジェクトがThaumielへ変更されていたとしても特に思うところがありませんでした。
また、一枚目の報告書の「宇宙移動三大基礎性質」に関する資料の中で
何らかの技術革新や科学的新発見や都合のいいアノマリーでも現れない限り、財団が自由に宇宙間を行き来できるようになる日はまだまだ先になると思われます
と記載してしまっているのがクリティカルで、ここに来たところで「そういう使い方をするんだろうな」と推測できてしまいました。
これが逆に危険すぎて手に負えないオブジェクトであったなら驚きようがあったと思います。
上記の点から、一枚目の報告書を消し、最初から二枚目の報告書を読ませる形に改稿しても良いように思いました。
二枚目の報告書に一枚目の内容が大体書いてある構成上、二枚目だけを読ませてもあまり問題はなさそうです。
ただ、宇宙移動三大基礎性質に関する説明が魅力的なうえ二枚目には存在しない点、そもそもページ遷移する報告書の雰囲気が好きだという方が一定数いるという点は考慮すべきかもしれません。
- 「エレベーターの定義」について
説明の一文目で「SCP-2360-JPはエレベーターとして定義可能な全てへの指定です。」と記されていますが、二枚目の報告書の補遺2においてエレベーターの定義が改めてされていて、両者が矛盾しているのではないかと思いました。
例えば、エレベーターの中には小荷物専用昇降機という、人を輸送することを目的としない分類のものがあります。
これは説明一文目のエレベーターの定義には当てはまっているように読み取れますが、補遺2のエレベーターの定義「人間を輸送することを目的に作られている」からは外れてしまっています。
矛盾の回避のために、説明の一文目を
SCP-2360-JPは財団エレベーター部門によって定義されたエレベーター(詳細は補遺2を参照)全てへの指定です。
みたいな形に変えた方が無難だと思います。
- 二枚目の報告書の第三パラグラフについて
「人間が搭乗して」から「真偽は不明です。」までの箇所の文の意味が読み取れませんでした。
ここではまるでエレベーターに何者かが意図して異常性を付与したような書き方がされていますが、ここ以外にその点に触れている記述がないため消化不良気味です。
また、「人間が搭乗しているときに発生するから安全保護機構」という推測に至った理由も良く分かりませんでした。
発生している事象が明らかに危険なため、むしろ人間が搭乗していないときに発生した方が安全保護機構として成立するのではないでしょうか。
余計なフックとなってしまっている印象を受けるので、この文章は削ってしまってよいように思います。
最初に挿入されている通達文には「エレベーター部門の設立経緯を記録するために保存されたものです。」と書かれています。
しかし、実際は一枚目の報告書には単純に古い内容が書かれているだけで、エレベーター部門の設立経緯については読んでも理解できません。
つまり、現状では冒頭の通達文に記されている役割を一枚目の報告書は果たせていません。
確かに、ここはただ単に「記録のために保存されました」だけとかにした方がいいかもしれないですね。
また、一枚目の報告書の「宇宙移動三大基礎性質」に関する資料の中で
何らかの技術革新や科学的新発見や都合のいいアノマリーでも現れない限り、財団が自由に宇宙間を行き来できるようになる日はまだまだ先になると思われます
と記載してしまっているのがクリティカルで、ここに来たところで「そういう使い方をするんだろうな」と推測できてしまいました。
1枚目の文章と2枚目の文章でギャップを出すことを狙っていたので、確かにそこの文は削ったほうがいいですね。
あと、ページ遷移という構成には、1枚目「これは異世界エレベーターだということを先に示す」、2枚目「それを意外な方法で使用する」、とすることでこの記事の「意外なものをThaumielとして使う」という面白さが、ごちゃつくのを防ぐ効果を狙っていたので、申し訳ないですがページ遷移はこのままにしようかなと思います。ただ、遷移でギャップを出すことも目的なので、遷移のインパクトが薄い問題を何とかできないか試してみます。
- 「エレベーターの定義」について
説明の一文目で「SCP-2360-JPはエレベーターとして定義可能な全てへの指定です。」と記されていますが、二枚目の報告書の補遺2においてエレベーターの定義が改めてされていて、両者が矛盾しているのではないかと思いました。
例えば、エレベーターの中には小荷物専用昇降機という、人を輸送することを目的としない分類のものがあります。
これは説明一文目のエレベーターの定義には当てはまっているように読み取れますが、補遺2のエレベーターの定義「人間を輸送することを目的に作られている」からは外れてしまっています。
矛盾の回避のために、説明の一文目をSCP-2360-JPは財団エレベーター部門によって定義されたエレベーター(詳細は補遺2を参照)全てへの指定です。
確かにそこに矛盾がありますね。気づきませんでした、解消してみます。ただ、1枚目(旧版)が作成された時点ではエレベーター部門がまだ無いので、2枚目(新版)が書かれた時期あたりで詳しく研究され始めたみたいな形にしてみます。
- 二枚目の報告書の第三パラグラフについて
「人間が搭乗して」から「真偽は不明です。」までの箇所の文の意味が読み取れませんでした。
ここではまるでエレベーターに何者かが意図して異常性を付与したような書き方がされていますが、ここ以外にその点に触れている記述がないため消化不良気味です。
また、「人間が搭乗しているときに発生するから安全保護機構」という推測に至った理由も良く分かりませんでした。
発生している事象が明らかに危険なため、むしろ人間が搭乗していないときに発生した方が安全保護機構として成立するのではないでしょうか。余計なフックとなってしまっている印象を受けるので、この文章は削ってしまってよいように思います。
そうですね、ここは一枚目と同じ不明のままの方が良さそうに思えてきたのでそうしてみます。
色々参考になります。ありがとうございました。
これは凄い記事が来ましたね!
宇宙間ポータルについて考えられながらも手付かずだった領域を存分に活かしつつ、各要素が綺麗に・丁寧に説明付けられていて感服です。SF読みとしてお気に入りの記事がひとつ増えました!@+1
面白かったのでUVしました!この手の異常性のオブジェクトはもうネタないだろうな〜と考えていたのですが…。やはりSCPは終わらないコンテンツだ…。
×ばつ10-7mほどの超至近距離に位置します。
そのため通常時は問題なくそのポータルを通ってエレベーターを出入りすることが可能です。この2つのポータルの存在意義については現在議論中です。
×ばつ10-7mほどの超至近距離に位置します。
その理由はどちらも基本的には我々のいるこの1つの宇宙だけから手がかりを得て研究しているからです。
探査部は1つの宇宙につき30秒ほどで物理法則・空間曲率・量子的状態などの調査を完了することができる。
2ページ目に-αや-βが付いていない手順/SCP-2360-JPが結構ありますが、ほとんど-αが要るような気がしました
すみません追加で誤字と思われる部分を見つけましたので、報告いたします
宇宙論的矛盾に対する説明として考案された仮設上の存在です。
仮説上ではないでしょうか
SCP-2360-JP-Mの一例が載せられていますが、XXXXのままになっていると思われます
久々にSFSFしている記事で心躍りました。良いものをありがとうございます!
気になった点ですが、大きい数は三桁カンマで区切った方がそれらしい気がします。「1,000,000,000」のような。または「約2.8万」とか、「4.7*10^23」とかもアリですね。