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生き物プロフィール: ユニコ!
概要!
名前: ユニコ
種族: (おそらく)ユニコーン
主要世話役: 陸生チーム、ドロレス・オーウェン/ハンバート・ハクスリー
食事: 必要なし(清純な乙女との触れ合い?)
居住区: ウィルソンズ・ワイルドライフ・センター、西厩舎42号房
生物の特徴!
ユニコはピンクのユニコーンです! 頭頂部に生えた一本の角を除けば、見た目に通常のサラブレッドと有意な違いはありません! 伝承では角に病気を治癒する効果があるとされていますが、今のところユニコの角にそういった効果は無いようです。
ユニコは定期的に姿を消します。この原理は今のところ不明ですが、カメレオンやタコのような表皮の変化ではないことは明確だと言えます! また、姿を消しているときも、私たちはユニコの存在をどこかで感じることができます。仲間と食べるバタークッキーの香りのように、幼いころ舐めたハッカ飴のように、テーマパークの笑い声、眠たい基礎物理学のチョークが響く教室の様に!
彼女(そう、ユニコは気高いマドモアゼルなのです)は食事を摂らなくても生きていけるようですが、稀にオリーブと生ハムのピザを食べることがあります。これは元々私の好物だったものですが、偶然ユニコが食べてしまったことが始まりで、そこからたまにねだってくるようになりました。逆に、何故か牡蠣は毛嫌いしているようで、近くにあると姿すら見せてくれないことがほとんどです。
経歴!
ユニコは北部のとある森林で発見されました。実は彼女の発見は偶然の産物です。私を含むセンターのメンバーは監督者からの連絡で、その地方に発生したカゲロウを探しに行っていたんです。その最中、はぐれてしまった私とハンバートは森林内の少し開けた場所で合流するために野営をしていました。
そろそろ暗くなるかというころ、彼女は私の前に姿を見せました。初めて出会ったユニコの何て美しかったこと! 思わず私はユニコに頭を下げました(人はビックリするととんでもないことをしちゃうものですね!)。するとユニコは吸い込まれるように私の胸元へ頭を擦り付けてきました。お間抜けなことに、そこで私はようやく彼女がただの馬でないことに気づいたんです!
その後、ハンバートと一緒に彼女へ手綱を付けました。彼女は大人しく従い、それ以降我々のセンターの一員となりました! 最初のうちはこれまでにない種類の生物だったので、センターのみんなもどう取り扱うべきかと困惑していましたが、今ではすっかり私たちの一員です!
特殊要件と居住空間!
ユニコは西厩舎42号房で一般的なサラブレッドと同様にお世話されています。何故か他の房には一切入らず、この房がお気に入りのようです! 消えてしまっても戻るときはこの房に現れるため、探すのも比較的簡単です!
ユニコについての注意!
性格は伝承ほど獰猛ではありませんが悪戯っ子なうえに気難しく(男性に対しては特に!!!)、現在は世話をしている私とハンバートにしか懐いていません! 悪戯の種類は幅広く、私の靴下に穴をあけてみたり、いつの間にか居住区を抜け出して洗濯物の山を跳ね上げたり、私たちの困ることはすべてやりつくしたと言ってもいいでしょう。その度に走り回る私とユニコの姿はセンターでもすっかり有名になってしまいました!
送信者: ハンバート・ハクスリー
受信者: アナベル・マンテル
日付: 2022年12月01日
アナベルへ
やあ、アナ。定例報告を行うよ。
添付したのがドロレスの書いたセンターのフォーマットに沿ったプロフィールだ。
ドロレスは安定している。今日もピンクの見えざるユニコーンと一緒に野山を駆け回っていた。
記憶処理にも順応しているようで、初期にあった財団職員としての記憶による混乱は見られない。
ただ、存在しないユニコーンへの言及、そしてそれに対する存在を前提とした行動に関しては治まらないみたいだ。彼女はまるで目の前にそれがいるように振る舞っている。それを証明するため、たまに靴下へ穴を空けたり、二人分のピザを食べたり、ね。全て、......そう、全て彼女がやってる。
センターのメンバーもドロレスのことは気にしてくれている。彼女にしか見えない、そういう生物もいるのかもしれないのだから気にするな、そう言って外部からの人間である俺にも気兼ねなく接してくれる。ドロレスがいつかユニコーンの背に乗ってどこかへ旅立たない様に願ってくれる。普通なら遠巻きに見守るくらいが関の山だろう。本当にいい奴らだ。もっとも、力仕事の人手が足りないだけかもしれないけどね。
そちらが恋しくなることもあるけど、ドロレスのカウンセラーとしての役割はしっかり果たさせてもらうつもりだ。
君たちがいつかドロレスをユニコーンの夢から放ってくれることを祈る。
また報告させてもらうよ、お休み、アナ。
ハンバート・ハクスリー
To: etis.snoitulosefildliwsnosliw|yelxuhtrebmuh#etis.snoitulosefildliwsnosliw|yelxuhtrebmuh
From: pcs.PiCS|lletnamlebana#pcs.PiCS|lletnamlebana
件名: 定例報告
ハクスリーへ
定例報告ありがとう、ハクスリー。
ドロレスは元気なようで良かった。最初の内は精神状態も心配でしたが、今のところは問題なさそうですね。センターも現在時点では協力的のようですし、もうしばらくそちらで過ごしてもらうことになると思われます。
例の森林で発生した異常に関しては調査が続けられています。現在時点では認識の偏在変化記録を継続していますが、残念なことに有意な結果は得られていません。ドロレスの証言するユニコーンが実在するかどうか、実在の有無にかかわらず、ドロレスに発生している異常があの場所もしくは周囲の生物からくる異常性によるものなのか、彼女に与えられたショックが見せる普遍的なものかについても同様に。何かしら研究が進行すれば逐次連絡を行います。メッセージは確認できる状態で待機させておいてください。
ドロレスとあなたが一刻も早くサイトに戻ってくることを願っています。
敬具
アナベル・マンテル
サイト-64管理室副室長
送信者: ハンバート・ハクスリー
受信者: アナベル・マンテル
日付: 2022年12月02日
アナベルへ
激励の言葉ありがとう、アナ。本当に、ありがとう。
お礼といっては何だけど、俺のとびきりキュートな友人の写真を添付しよう。
ピンクのゾウで、名前はホワイトさ! 勿論センターのメンバーに許可は取ってるよ。
キュートだろう? 鼻を隠してるんだ!
彼はゾウなのに煙草が大好きでね。俺とドロレスにしか懐いていないんだ。
彼女のカウンセリング相手としてもピッタリだと思わないか?
それじゃあ、また定例報告で。
早くドロレスと3人でバタークッキーを食べる日が来るように。
ハンバート・ハクスリー
To: etis.snoitulosefildliwsnosliw|yelxuhtrebmuh#etis.snoitulosefildliwsnosliw|yelxuhtrebmuh
From: pcs.PiCS|lletnamlebana#pcs.PiCS|lletnamlebana
件名: Re.定例報告
ハクスリーへ
ええ、心からその日が来ることを願っています。
敬具
アナベル・マンテル
サイト-64管理室副室長