イベント名: |
FACTORY |
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KODOKU(LONELINESS) | |
イベントID: | |
C-12213 | |
重要度: | |
高 | |
場所: | |
東京都大田区███-2、西東京営業所 | |
日付: | |
2019年5月7日 | |
主要な関係者: | |
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主要なファクトリーの関係者: | |
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その他参加したファクトリー関係者: | |
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その他の影響を受けた利害関係者: | |
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関連する事前情報: | |
中南米地域の情勢悪化に乗じ、GOCの活動が活発化しています。2019年に入り、GOCによる中南米地域の複数の生産拠点への襲撃事案が発生、被害総額は約█████ドル超に登りました。そのため、被害を受けた生産拠点をアジア地域に移設する計画が進行中でした。 |
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概要: | |
上記の計画の手続きに伴う連日の21時間近い事務作業により、該当従業員の精神状態の悪化が確認されていました。社の対症的措置は結果として事態の悪化を招き、十数名の人的損害が発生、最終的に西東京営業所を放棄せざるを得ない状況となりました。 |
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発端: | |
発生当時、営業所内の空間Hm値は0.89Hm/m3を記録していました。恐らく従業員の精神状態の悪化がHm値の低下を招いていると推測した社は、営業所内の全従業員に対し、精神安定剤の服用と30分の休養を指令しました。その直後、空間Hm値は0.765Hm/m3まで急落し、連鎖的な現実改変現象が発生しました。 |
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イベントの流れ | |
関係者の行動 | ファクトリーの対応 |
西東京営業所内で、Hm値の急落が発生した直後、営業 大北玖美子にまず最初の自己現実改変が発生しました。営業所内の監視カメラは彼女の体躯が膨張し、オフィスを手当たり次第に破壊する様子を捉えていました。また、彼女の破壊行為によって警報装置が破損し、社の対応に致命的な遅れが生じました。 |
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続いて営業部長 リチャード・N・アンダーソンおよび営業 木戸浩二に自己現実改変が伝播しました。この時点で既に、営業所内で13名の人的損失が発生しています。 |
人的損失を検知した社の警報システムが作動しましたが、既に営業所の42%が破壊され、社は営業所および従業員の放棄を決断しました。また、精神移管装置が作動し、情報資産の76%の回収に成功しました。 |
自己改変によって同一個体化した前述の3名の従業員は、分裂によって増殖し、攻撃的な人型実体を多数放出しました。その結果、市街地に被害が拡大しました。また同刻、民間からの通報により警視庁公安部特事課刑事 白沢年雄、同課警部補 名木田昭仁が、またそれを傍受していたとみられる財団の機動部隊が現場に到着しました。 |
社は情報漏洩を避ける為、営業所の隠滅プログラムを作動させました。自食作用により、営業所は融解します。恐らく彼らは、社の活動に関する情報は何一つ手に入れることができないでしょう。 |
財団の更なる増援の投入にも屈服せず、3名は勇敢な抵抗を行い、結果として長時間、財団の注目を引きました。この間に社は次の営業所候補を決定し、精神移植の準備に移ることができました。 |
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結果/その後 | |
最終的に3名は鎮圧され、社には56名の人的損害が発生しました。しかしながら、社の痕跡はほぼ全て破壊され、結果財団および特事課の特定作業を困難なものとしています。また、財務 黒滝翔平および用務員 成瀬仁美が財団に拘束されましたが、いずれも精神的自決を行なっていた為に情報漏洩の懸念はありません。 |
彼は本社所属の従業員で、イベント発生当時は東京営業所の視察を行っていました。なお、途中GOC工作員と遭遇、殺害され、急遽本社近くにいた旅行者で肉体を補填しています。
なお、事務作業は人格の活動抑制によって生じた従業員の脳の未使用領域でも並列して実行されます。
しかし、完全に雇用プロセスが完了している場合、このような事態はそもそも発生しない筈です。監査部は人事部に所属する全従業員に対し、再度の雇用プロセスの実施を指示しました。製造部の調査で、雇用プロセスの不可逆性を保証するトキソプラズマが宿主のストレスによって変異した可能性が示唆されています。社は雇用プロセスそのものの不備による事案として判断し、上記の措置は取り消されました。
残念ながら、雇用プロセスが完全に完了していなかったようです。当初、彼女の精神は宿主の精神を完全に主導権を収奪できていると判定されていたのですが、後日の調査で、社の判定装置に及び雇用プロセスに不備があった可能性が指摘されました。
この事態を受け、社は"より効率的かつ徹底的な"雇用プロセスの制定を決断しました。2019年6月にはインドネシアの製品開発所で、雇用プロセス用のトキソプラズマの品種改良が開始されています。同年秋頃までには生産ラインが確立され、使用が開始される予定です。
何だありゃ、肉塊から鬼がわらわら湧いてきやがる。こんな人口密集地で百鬼夜行なんて、一体どれだけ死人が出るんだ? そもそも、何故そんな物が街中に現れる、いや、この手の報告は最近増えてはいるが⋯⋯、此処まで大規模なのは初めてだ。取り敢えず、本部に機動隊の出動要請を⋯⋯、え?、もう財団の奴らが来てる?クソ、そんなに俺達から仕事を奪いたいのか、あいつらは。
- 警視庁公安部特事課警部 白沢年雄
3名の懸命な努力によって、隠蔽プログラムは完遂されました。可能であれば、次回の営業所の集団雇用プロセスの際、再度この3名の精神培養が実行されます。