クレジット
タイトル: 没アイデア
著者: yzkrt yzkrt
作成年: 2024
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井口研究員: 久々に会ったAはかなりやつれてた。俺はAにどうしたのか聞いた。するとAは最近幻聴がしたり、お地蔵さんが夢に出てきてるんだと言った。
不明な男性の声: そこまで追い込まれると眠れない夜もあったろう!
井口研究員: 俺はこの間のことがヤバかったんだと思ってAにお祓いに行くよう言った。いつもは幽霊を信じていないAも、この時ばかりはヤバいと思ったのか素直に従ってくれた。俺たちは近所の一番デカいお寺に向かった。住職は、Aを見るなり険しい顔をして「いったいどうしたんですか」と聞いた。Aは小さい声で「夢見が悪くて、あと肩もちょっと重いです」と言った。
不明な男性の声: 肩にちっちゃい怨霊載せてんのかい!
井口研究員: それを聞くと住職はAに言った。「そうでしょうね。今、あなたの肩に恐ろしい形相の男が見えますよ」って。
不明な男性の声: 載ってんのかい!
私のサンドボックスには大量の没アイデアが眠っている。アイデアはそのどれもが形を成すわけではなく、むしろ、大半が殻を破らぬまま潰えていく。どうしても形にしたいというのならとりあえず神仏に祈るといいだろう。
社会的地位の失墜......みたいなものは気にしていないが、面白くないアイデアを投稿してしまうことだけは本当に怖い。自信のあるアイデアは、鮮度を失いいつの間にか腐ってしまう。無理に形にしたものはその異臭を読者に勘づかれ、いくつものダウンボートを積み上げる。
それが答えだった。
深夜三時のブレストから生まれた称賛されたアイデアは、翌日の正午に酷評された。私はそのアイデアをサンドボックスにしまい込み、他のネタを探すことにした。
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私はとあるウェブサイトを閲覧している。ネットメディアっぽい記事を書きたいな〜と思ってタイトルだけ書きあげたアイデアは、頭の中の用意すべき大量の写真の前に崩れ落ちた。後予定アイデアではモザイク入りの全裸をさらす必要があり、流石にCCで公開すんのはマズい。
あとドンキが家の近くにないので記事中に使う小道具も用意できない。
何が恐ろしかったのかを理解してしまっただろう。お前は砂箱の中に死を閉じ込めてしまったのだ。
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アイテム番号: SCP-......二人で選んだ番号でしょ!覚えてないの!?
オブジェクトクラス: こんなの見ないでも思い出してよ!
特別収容プロトコル: あなたっていつもそう。こうやって同じようにすれば私がご機嫌になると思ってるのね。もうだまされないわ。
説明: やめて!説明なんか聞きたくない!
私はメモの山を見る。
もうオチていて書くことがない。多分当時の自分もそう思っていたに違いない。
未来の自分が書いてくれると思って残しておいたんだろうけど別にサンドボックスってワイン工房じゃないんだよな。何年熟成させても別に価値は上がらない。当時の面白さを当時のまま閉じ込めているだけ。
→缶詰工場なら優秀そう
→だからなんなんだ
なんだか気の毒で当時のことを思い返そうとして見るも何も思い返せない。というか何も考えてなかった気がする。あまりに見切り発車が過ぎるアイデア。これを残しておいてそのうち何とかなると思っていた過去の自分が信じられない。どうにかなるわけがないだろこんなん。
あ、そろそろあの奴やるか。
絶叫する。祖母の声の悲鳴が響く。
なるほどね。
絶叫する。祖母の......
記事の......
サンドボックスの......
うーん
↑ どんな言いかえなら面白いのか 保留
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吉本興業が闇営業問題で炎上したから時事ネタで行こうと思った下書き。この時確か短編系のコンテストが開催されていたので、くだんとバンシーが闇営業問題で謹慎になる、不謹慎コンビが謹慎する話を書こうとした。
タイトル以外何も面白くならなかった上に問題も風化したので没になりました。。初期衝動だけでページを作るな。
あと、くだんとバンシ―が事務所所属なのはおかしいだろ。フリーであれ。それか個人事務所を作れ。個人事務所、バンくシー企画とか。
後色々メモ帳とかに小ネタありました。張っておきます。
説明: SCP-XXX-JPは凄いです。
何がだよ。
SCP「動く心霊写真」(写真に乗せたダンベルを60kgまで動かせる力がある幽霊マッチョの心霊写真)
あんまりマッチョに頼ろうとするなよ。
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あ、あとこういうGIFとかも作ったりしてました。
産まれる事の出来なかった、出来損ないの記事たちを見守る私は、きっとつまらなそうな、それでも何か満足げな表情をしているだろう。
出来が悪くも愛くるしい我が子を見守る親のように。
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広末さんもそう言っています。