2011年06月30日
フレッタで雲上の世界へ(2)行く手を阻む奴ら
川上牧丘林道ゲート.JPG
分校前からちょっときつめの登りがあるんですが、その先にこのゲートがあります。川上牧丘林道のゲートです。
いよいよ、ここから雲上の世界への挑戦が始まります。
川上牧丘林道...標高も高いけどハードルも高いんですよ、年の半分は積雪で閉鎖されてるし。
開いてる時期にしても、東京が晴れてても山梨は雨とか、山梨は晴れでも長野が雨とか、東京から(輪行で)出かけてって山梨〜長野の県境を越える訳ですから、全ての条件が一致しなければスタートさえ切れませんよ。
新緑の川上牧丘林道.JPG
好天に恵まれたこともありますが、なかなか好い雰囲気ではないですか。
思ってたほど勾配もきつくはありません。
しかも木々の間から見える空の青さが...ついぞ見たことの無かった様な色をしてますよ。
進入禁止その1.JPG
で、前もって警告看板がありましたが、支線にはこの様にゲートが...
進入禁止その2.JPG
もう一ヶ所あります。こちらが地形図に描かれてる方ですが、上のゲートと並んでるんですよね。
今回はもう、支線探訪などやってる体力はありませんでしたから進入もしませんでしたが、ここはどっちみち進入をはばかられる道なんですよね。
この奥には乙女鉱山の廃鉱があるんですが、水晶の鉱山だったんですよ。現在は県の管理となって閉鎖されてますが、一方で未だに盗掘が絶えないらしいし。
まあ、李下の冠と言いましょうか、パトロールに出くわしても普段のダートバカモード時みたいにそこから先の状態や道の歴史を訊いたり...なんて和気あいあい(※(注記))じゃあ済みそうにないだろうし。
※(注記)ゲート突破した林道でたまに、不法投棄パトロールや作業の方々に出会うことがありますが、こちらは自転車者だし大体は向こうから先に道の情報や、はたまた話し込めば林道の由来なんて話も訊けたりするんですけどね。
この日もまあ、ゲート前には何台かのクルマが停まってましたが、皆さん単なる山歩きのひとであって欲しいなと思ったもんです。
鶏冠山林道との分岐.JPG
間もなく鶏冠山林道との分岐が現れます。鶏冠山林道(右ね)もゲート閉鎖されてますが、乙女鉱山方面よりはこっちに魅力を感じます。
で、この辺りから勾配がグッと楽になるんですよ。ただ...何か白い綿のようなものが...
飛び交う白い綿.JPG
YouTube『川上牧丘林道に飛び交う綿毛』
[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/Ap7VDDNgMNI?version=3&hl=ja_JP&rel=0]
ケータイで撮った動画なので判りにくいかとおもいますが、今観てみればむしろ鳥の声の方がおもしろかったりして。
風が吹けばまるで雪が舞うかの様に、白い綿が飛び交ってるんですが。路面にもいっぱい落ちてるし、路肩には大量に吹き溜まってるし。
はっきり言って走りにくいですよ。口を開けてりゃ飛び込んでくるし。
快走路!.JPG
ただ、道はもう思いっきりの快走路です。標高で1700mから1750mくらいの間ですが、上りじゃなくて平坦路なんじゃないかと錯覚するくらいです。
快走路2.JPG
いやもう、快走快走!空は青いし、風は気持ちいいし、空気は旨いし。
ただ...確実に空気は薄くなっていってるんですよね。
綿の正体・ヤナギ.JPG
飛び交う綿の正体が判りました。この種類の木から飛びまくってました。ヤナギの一種だと思うんですが、量が半端ないとちょっとした恐怖感みたいなものが生まれるのも事実です。
で、標高1800mくらいから...アブが出現し始めました。いや、下の分校前辺りからすでに飛び交ってたんですが、この辺りから急激にその数が増えたんです。
常時、10匹くらいにたかられる感じですよ。こちらが動いてれば向こうも停まることが出来ないのか刺されることもありませんでしたが、数が増えるにしたがって中には体当たりしてくる個体も。
で、刺されまいと!振り切ろうと!パンターニ並みの速度で登りダッシュしましたが(ウソ)...話になんないし。息上がって苦しいし疲れるし...重ねて空気薄いし。
結果的には両脚に10ヶ所くらい刺されました。これがまた、ちょうどキスマークみたいな跡となって結構しばらく残るんですよ。
後に判ったことですが、梅雨時の現象らしいです。梅雨が明ければ数も減るらしいです。
そんな訳で、標高2000mくらいまでは写真撮ってる場合じゃなかったので、この辺りでの写真がありません。
焼山橋.JPG
何度か沢を渡る橋がありましたが、コレは最も高いところにあったかと思います。
そもそも焼山なる呼称はこの辺り一帯を指すんでしょうか。
荒川上流.JPG
反対側には荒川上流なる銘板が。都民なら「えっ?あの荒川?」と思うところですが方角が違いますよね。
荒川ダムや昇仙峡を経て甲府方面に延びる荒川でした。笛吹川に合流して、富士川に合流して太平洋に向かう荒川でした。
もうすでに標高は2100mを超えてます。明らかに空気が薄いよな、と。
いや、風は爽やかだし(アブはまだ少々飛んでましたが)、空気も旨いんですが...薄いんですよね。
旨いけど薄味...関西風...そんなことを考え始めましたが、決して高山病で意識が混乱とかじゃありませんよ。
そこまで標高、高くないし。
さあ、あと標高200mくらいです。
(つづく)
分校前からちょっときつめの登りがあるんですが、その先にこのゲートがあります。川上牧丘林道のゲートです。
いよいよ、ここから雲上の世界への挑戦が始まります。
川上牧丘林道...標高も高いけどハードルも高いんですよ、年の半分は積雪で閉鎖されてるし。
開いてる時期にしても、東京が晴れてても山梨は雨とか、山梨は晴れでも長野が雨とか、東京から(輪行で)出かけてって山梨〜長野の県境を越える訳ですから、全ての条件が一致しなければスタートさえ切れませんよ。
新緑の川上牧丘林道.JPG
好天に恵まれたこともありますが、なかなか好い雰囲気ではないですか。
思ってたほど勾配もきつくはありません。
しかも木々の間から見える空の青さが...ついぞ見たことの無かった様な色をしてますよ。
進入禁止その1.JPG
で、前もって警告看板がありましたが、支線にはこの様にゲートが...
進入禁止その2.JPG
もう一ヶ所あります。こちらが地形図に描かれてる方ですが、上のゲートと並んでるんですよね。
今回はもう、支線探訪などやってる体力はありませんでしたから進入もしませんでしたが、ここはどっちみち進入をはばかられる道なんですよね。
この奥には乙女鉱山の廃鉱があるんですが、水晶の鉱山だったんですよ。現在は県の管理となって閉鎖されてますが、一方で未だに盗掘が絶えないらしいし。
まあ、李下の冠と言いましょうか、パトロールに出くわしても普段のダートバカモード時みたいにそこから先の状態や道の歴史を訊いたり...なんて和気あいあい(※(注記))じゃあ済みそうにないだろうし。
※(注記)ゲート突破した林道でたまに、不法投棄パトロールや作業の方々に出会うことがありますが、こちらは自転車者だし大体は向こうから先に道の情報や、はたまた話し込めば林道の由来なんて話も訊けたりするんですけどね。
この日もまあ、ゲート前には何台かのクルマが停まってましたが、皆さん単なる山歩きのひとであって欲しいなと思ったもんです。
鶏冠山林道との分岐.JPG
間もなく鶏冠山林道との分岐が現れます。鶏冠山林道(右ね)もゲート閉鎖されてますが、乙女鉱山方面よりはこっちに魅力を感じます。
で、この辺りから勾配がグッと楽になるんですよ。ただ...何か白い綿のようなものが...
飛び交う白い綿.JPG
YouTube『川上牧丘林道に飛び交う綿毛』
[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/Ap7VDDNgMNI?version=3&hl=ja_JP&rel=0]
ケータイで撮った動画なので判りにくいかとおもいますが、今観てみればむしろ鳥の声の方がおもしろかったりして。
風が吹けばまるで雪が舞うかの様に、白い綿が飛び交ってるんですが。路面にもいっぱい落ちてるし、路肩には大量に吹き溜まってるし。
はっきり言って走りにくいですよ。口を開けてりゃ飛び込んでくるし。
快走路!.JPG
ただ、道はもう思いっきりの快走路です。標高で1700mから1750mくらいの間ですが、上りじゃなくて平坦路なんじゃないかと錯覚するくらいです。
快走路2.JPG
いやもう、快走快走!空は青いし、風は気持ちいいし、空気は旨いし。
ただ...確実に空気は薄くなっていってるんですよね。
綿の正体・ヤナギ.JPG
飛び交う綿の正体が判りました。この種類の木から飛びまくってました。ヤナギの一種だと思うんですが、量が半端ないとちょっとした恐怖感みたいなものが生まれるのも事実です。
で、標高1800mくらいから...アブが出現し始めました。いや、下の分校前辺りからすでに飛び交ってたんですが、この辺りから急激にその数が増えたんです。
常時、10匹くらいにたかられる感じですよ。こちらが動いてれば向こうも停まることが出来ないのか刺されることもありませんでしたが、数が増えるにしたがって中には体当たりしてくる個体も。
で、刺されまいと!振り切ろうと!パンターニ並みの速度で登りダッシュしましたが(ウソ)...話になんないし。息上がって苦しいし疲れるし...重ねて空気薄いし。
結果的には両脚に10ヶ所くらい刺されました。これがまた、ちょうどキスマークみたいな跡となって結構しばらく残るんですよ。
後に判ったことですが、梅雨時の現象らしいです。梅雨が明ければ数も減るらしいです。
そんな訳で、標高2000mくらいまでは写真撮ってる場合じゃなかったので、この辺りでの写真がありません。
焼山橋.JPG
何度か沢を渡る橋がありましたが、コレは最も高いところにあったかと思います。
そもそも焼山なる呼称はこの辺り一帯を指すんでしょうか。
荒川上流.JPG
反対側には荒川上流なる銘板が。都民なら「えっ?あの荒川?」と思うところですが方角が違いますよね。
荒川ダムや昇仙峡を経て甲府方面に延びる荒川でした。笛吹川に合流して、富士川に合流して太平洋に向かう荒川でした。
もうすでに標高は2100mを超えてます。明らかに空気が薄いよな、と。
いや、風は爽やかだし(アブはまだ少々飛んでましたが)、空気も旨いんですが...薄いんですよね。
旨いけど薄味...関西風...そんなことを考え始めましたが、決して高山病で意識が混乱とかじゃありませんよ。
そこまで標高、高くないし。
さあ、あと標高200mくらいです。
(つづく)
2011年06月29日
フレッタで雲上の世界へ(1)杣口林道再訪
強引な植生.JPG
橋を過ぎてすぐ左手にはこの様な巨木が。
もっと上の方に群生地もありますが、こちらの方が見やすいです。
こう、岩を抱きかかえる様にして、ここまで巨大に育ったんですよね。
何かの拍子に...いや、考えるのはやめましょう。
杣口林道.JPG
やっぱり杣口(そまぐち)林道は好いですねぇ。勾配もきつくないし、何よりこの雰囲気が好いですよ。
前回は紅葉シーズンでしたが、今回は新緑シーズンです。この季節の杣口林道もまた好いですよ。
金桜神社の真実.JPG
で、前回に気付いてたんですが、ここで金櫻神社の真実が。先程の神社は里宮で、ここに奥社地跡が、と。
奥社地跡.JPG
そもそもは金峰山自体が信仰対象で修験道の地で、山頂に金櫻神社の本宮があるようですが、解説に織田軍が出てくるところが何だかすごいですよね。
次の機会にはこのエリアも探索してみたいと思いました。ええもう、ここのファンですから、またいつかここに来ますよ>俺。
あと何km?.JPG
杣口林道沿線にはこの様に、琴川ダムまでの残り距離がところどころに記されてるので、ペースを把握したりするのには便利なんですが...記されてる距離が結構中途半端なんですよ。
最初は0.5km刻みなんですが、次第にこの様な表示に。
場合によってはかえってペースを乱されるかも。
ブラック富士山.JPG
天気、好かったんですよ。で、見通しも好し、と。
開けたところからは富士山が見えました。黒い富士山ですが残雪もアリです。
何かこう、残雪の震え具合が北斎みたいだな、などと勝手なことを思いました。
給水ポイント.JPG
前回発見した給水ポイントに到着。暑さもあって水を既に結構消費してます。
ここで汲むついでに、顔や手足を洗いました。冷たくてスッキリしますよ。
秋よりは水量も豊かな気がしましたが、考えてみれば今は梅雨時ですもんね。
山の湧き水は冷たくて甘くて美味しいですねぇ。
姥の栃.JPG
で、ここには《姥の栃》なる立て札が。見上げれば...
栃の巨木.JPG
この巨木のことですね。
こーやって見ると、写真ではその大きさが判りにくい気がします。
右下に《水場》と書かれた表示がありますが、これがB4サイズくらいといえばこの栃の木がいかに大きいか判っていただけましょうか。
手前にフレッタを停めて撮れば好かったかも。
巨木には畏怖...いや、畏敬の念を抱きますよね。
振り返れば足跡.JPG
ふと振り返れば、走り続けてきた軌跡が山肌に。
登り続けてると基本的に前しか見てませんが、時々止まってふと振り返ると...こんなに高いところまで上がってきたんだな、と。
いや、これからまだまだ登るんですが。
伐採後.JPG
どうも最近、林道に入れば伐採後の風景に出会うんですが、ここは昨秋に伐採してたエリアです。
この一体がもう、大伐採後といった感じでしたが。
かっこいい作業車.JPG
で、この様なかっこいー作業車に出逢いました。
ボンネットスタイルですよ?しかも六輪ですよ。
山で六輪ってことは六輪駆動?
数少ないながら現存するボンネットバスなんてのが未だに人気ですが、バス以外のこの様な作業車ってのは...消防車以外では初めて見た気がします。
四駆ってのはもう珍しくもないですが、六駆ってのは珍しいですよね。ロックですよ!
ロックでボンネットトラックといえばエアロスミス『PUMP』のジャケ写を思い出しますが...関係ないですね。
それはともかく、よかったら皆さんも一緒に鑑賞して下さい。
いすゞ.JPG
この、七宝みたいなエンブレムも何だかかっこいいですよね。
既にボディからは艶も失せてますが、やっぱり特殊な作業車だから大事に使われてるんでしょうね。
街で見ても(=見ることはないでしょうが)そんなでもないかも知れませんが、山で出会うとやっぱり感動しますよ。
因みに諏訪ナンバーでした。
面構え.JPG
この、何となくオヤジっぽい感じの面構えが好いですよね。"はたらくくるま"みたいな感じで。
何かこう、仕事に関して信頼できますよ。"任せましたよ!"ってな感じで。
かっこいーですよねぇ。好いものを見させていただきました。
新緑の琴川ダム乙女湖.JPG
そして琴川ダム・乙女湖に到着。鳥居峠の展望台へ再び。
前回は紅葉燃ゆる景観でしたが、新緑の琴川ダムも好いですねぇ!
ますます好きになってしまいました。
メルヘン分校.JPG
そして柳平、杣口林道終点へと下り、少々登り返せばそこにはメルヘンな分校(牧丘第一小学校柳平分校)が再び。
当然、新緑のメルヘン分校です。好い雰囲気ですよ。
あ"〜!ここにもますます惚れてしまうぞ〜!
で、前回はここで休憩後、既に脚が売り切れてしまった関係(=痙攣が出始めたし)で焼山峠方面から下山したんですが、今回はまだまだ脚に余力があります。
このところ峠越えに出かけたり、肝機能の為に禁酒したり、日常の歩行やペダリングでも使う筋肉を意識したり...そのせいでしょう。
ここまでの走行、標高は1500m、標高差は1100m。これまでは標高1000mの登りで脚が売り切れてましたが、今回は違います。まだまだ行けます。
いざ、雲上の世界へ!
柳平から杣口林道.bmp
杣口林道終点側から塩山駅方面の鳥瞰図です。
クリックで拡大、再クリックで原寸大になります。
(つづく)
橋を過ぎてすぐ左手にはこの様な巨木が。
もっと上の方に群生地もありますが、こちらの方が見やすいです。
こう、岩を抱きかかえる様にして、ここまで巨大に育ったんですよね。
何かの拍子に...いや、考えるのはやめましょう。
杣口林道.JPG
やっぱり杣口(そまぐち)林道は好いですねぇ。勾配もきつくないし、何よりこの雰囲気が好いですよ。
前回は紅葉シーズンでしたが、今回は新緑シーズンです。この季節の杣口林道もまた好いですよ。
金桜神社の真実.JPG
で、前回に気付いてたんですが、ここで金櫻神社の真実が。先程の神社は里宮で、ここに奥社地跡が、と。
奥社地跡.JPG
そもそもは金峰山自体が信仰対象で修験道の地で、山頂に金櫻神社の本宮があるようですが、解説に織田軍が出てくるところが何だかすごいですよね。
次の機会にはこのエリアも探索してみたいと思いました。ええもう、ここのファンですから、またいつかここに来ますよ>俺。
あと何km?.JPG
杣口林道沿線にはこの様に、琴川ダムまでの残り距離がところどころに記されてるので、ペースを把握したりするのには便利なんですが...記されてる距離が結構中途半端なんですよ。
最初は0.5km刻みなんですが、次第にこの様な表示に。
場合によってはかえってペースを乱されるかも。
ブラック富士山.JPG
天気、好かったんですよ。で、見通しも好し、と。
開けたところからは富士山が見えました。黒い富士山ですが残雪もアリです。
何かこう、残雪の震え具合が北斎みたいだな、などと勝手なことを思いました。
給水ポイント.JPG
前回発見した給水ポイントに到着。暑さもあって水を既に結構消費してます。
ここで汲むついでに、顔や手足を洗いました。冷たくてスッキリしますよ。
秋よりは水量も豊かな気がしましたが、考えてみれば今は梅雨時ですもんね。
山の湧き水は冷たくて甘くて美味しいですねぇ。
姥の栃.JPG
で、ここには《姥の栃》なる立て札が。見上げれば...
栃の巨木.JPG
この巨木のことですね。
こーやって見ると、写真ではその大きさが判りにくい気がします。
右下に《水場》と書かれた表示がありますが、これがB4サイズくらいといえばこの栃の木がいかに大きいか判っていただけましょうか。
手前にフレッタを停めて撮れば好かったかも。
巨木には畏怖...いや、畏敬の念を抱きますよね。
振り返れば足跡.JPG
ふと振り返れば、走り続けてきた軌跡が山肌に。
登り続けてると基本的に前しか見てませんが、時々止まってふと振り返ると...こんなに高いところまで上がってきたんだな、と。
いや、これからまだまだ登るんですが。
伐採後.JPG
どうも最近、林道に入れば伐採後の風景に出会うんですが、ここは昨秋に伐採してたエリアです。
この一体がもう、大伐採後といった感じでしたが。
かっこいい作業車.JPG
で、この様なかっこいー作業車に出逢いました。
ボンネットスタイルですよ?しかも六輪ですよ。
山で六輪ってことは六輪駆動?
数少ないながら現存するボンネットバスなんてのが未だに人気ですが、バス以外のこの様な作業車ってのは...消防車以外では初めて見た気がします。
四駆ってのはもう珍しくもないですが、六駆ってのは珍しいですよね。ロックですよ!
ロックでボンネットトラックといえばエアロスミス『PUMP』のジャケ写を思い出しますが...関係ないですね。
それはともかく、よかったら皆さんも一緒に鑑賞して下さい。
いすゞ.JPG
この、七宝みたいなエンブレムも何だかかっこいいですよね。
既にボディからは艶も失せてますが、やっぱり特殊な作業車だから大事に使われてるんでしょうね。
街で見ても(=見ることはないでしょうが)そんなでもないかも知れませんが、山で出会うとやっぱり感動しますよ。
因みに諏訪ナンバーでした。
面構え.JPG
この、何となくオヤジっぽい感じの面構えが好いですよね。"はたらくくるま"みたいな感じで。
何かこう、仕事に関して信頼できますよ。"任せましたよ!"ってな感じで。
かっこいーですよねぇ。好いものを見させていただきました。
新緑の琴川ダム乙女湖.JPG
そして琴川ダム・乙女湖に到着。鳥居峠の展望台へ再び。
前回は紅葉燃ゆる景観でしたが、新緑の琴川ダムも好いですねぇ!
ますます好きになってしまいました。
メルヘン分校.JPG
そして柳平、杣口林道終点へと下り、少々登り返せばそこにはメルヘンな分校(牧丘第一小学校柳平分校)が再び。
当然、新緑のメルヘン分校です。好い雰囲気ですよ。
あ"〜!ここにもますます惚れてしまうぞ〜!
で、前回はここで休憩後、既に脚が売り切れてしまった関係(=痙攣が出始めたし)で焼山峠方面から下山したんですが、今回はまだまだ脚に余力があります。
このところ峠越えに出かけたり、肝機能の為に禁酒したり、日常の歩行やペダリングでも使う筋肉を意識したり...そのせいでしょう。
ここまでの走行、標高は1500m、標高差は1100m。これまでは標高1000mの登りで脚が売り切れてましたが、今回は違います。まだまだ行けます。
いざ、雲上の世界へ!
柳平から杣口林道.bmp
杣口林道終点側から塩山駅方面の鳥瞰図です。
クリックで拡大、再クリックで原寸大になります。
(つづく)
2011年06月28日
フレッタで雲上の世界へ(序) 雲上への入り口へ
憧れだけで手を出して上手く行く訳はないだろうが
人事を尽くせば天命も降りるかも知れないよね
早朝のホーム.JPG
地元駅を始発で出ました。目指すは塩山駅です。そこから再挑戦が始まるんです。
昨秋、途中まで行っておきながら体力的な問題で敗退、コース変更して下山したあの峠に向かって再び走ろう、と。
あ、今回から林道シリーズです。興味ない方もまあ、写真だけでも見てって下さい。
結構非日常な写真ばかりかと思いますし。
ぶどう.JPG
二度目ですから、今回は市内で迷うことなくクリスタルラインへ。でもって再び取り付きの激坂へ...後半を考えて押し主体で進みましたよ。あんまり面白くないし。
果樹園が延々と続きますが、ブドウの実がこの様に。何だか可愛いですね。
金櫻神社と浄水場.bmp
浄水場のところで道が二手に分かれるんです。前回は道なりに...というか新しい道を歩みましたが、今回は旧道っぽい赤鳥居の方へ。
作図の元の電子地形図は古いものなので新しい方の道が描かれてません。でもって浄水場も今よりは小規模です。
なので上から書き足しました。左の道が前回の、右の道が今回のルートです。
鳥居.JPG
赤い鳥居があるんですよ。金櫻神社と書かれてますが神社自体の入り口は上記の道それぞれの合流点にあって、そこに古めかしい鳥居があるんですが。
ここが参道入り口で、あちらが境内入り口でしょうか。
豊富な水量.JPG
下の、果樹園エリアでもそうなんですが、脇を流れる溝の水量が豊かなんですよ。もうザバザバと!
飛び込んで「わー!」とか言いたくなりそうですが、眺めてるだけでも涼しくなりますよ。
地蔵.JPG
現在はこちらの道、浄水場の裏口へのアクセス路になってますが、そもそもはこちらが本道だったんですよね。
観音の碑.JPG
浄水場は現代的な設備ですが、こちら側を通ると何だか旅気分が盛り上がると思います。
こっちの方がお薦めですよ。
金櫻神社.JPG
で、この道がそのまま真っ直ぐ、現道を横切って金櫻神社に繋がります。
現在のメインルートはやっぱり、琴川ダムの建設時に作られたものなんでしょうか。旧道は大型車が通れそうにないし。
か、浄水場の拡張時に作られた、とか。
砂防ダムだけど滝.JPG
この辺りからは勾配もそんなにきつくはなくなりますが、程なく杣口林道入り口に到着。
琴川の砂防ダムがありますが、今回は滝感が感じられた気がしました。
轟音と水のきらめき...爽やかです。
補給食.JPG
林道に入る前に補給食を。今回はこんなものを。合計で400kcalにもならないんですが...セブンイレブンはナッツタルトを売ってなかったんですよ。
まあこれからしばらくは朝食をエネルギーとしてペダルを踏む訳だから...あ、朝食は朝4時頃食べましたが、コレは結構しっかりと。ええもう、朝から豚肉まで食べましたから。
さて、まずは前回訪れて好きになった杣口(そまぐち)林道へ。そしてやっぱり前回、惚れてしまった琴川ダムへとペダルを踏みました。
(つづく)
2011年06月27日
ワラビに初挑戦♪
近所に群馬県産の農産品を中心としたチェーン店があるんです。
で、そもそも安いんですが、いわゆる風評被害が関係してるのかさらに値下げされてたりするんです。
適正価格とは一体何ぞや?な問題もありますが、既に市場に出回ってるモノは購入することでその天寿を全うすることが出来るんじゃないかね?とも。
一般的には高原キャベツが有名ですが、個人的には群馬といえばキノコ。
たもぎ茸が結構安くなってんですが、これがまたダシが出て美味しいんですよ。
でもやっぱり、椎茸ですよねぇ。
で、高いはずの原木栽培の椎茸が安くて、さらに割引になってたり。
こゆのは安い時にまとめ買いしといて、干して干し椎茸にすればいーんですよ。
そしたら栄養価が上がるし長期保存が利くし、でもって戻し汁が好いダシ出るし。
一石三鳥ですたい!
それはさておき、ワラビが出てました。生のワラビです。しかも何やら...小袋に入った何やらが付いてます。
一束200円-。買ってみましょう。生ワラビを灰汁抜きから挑戦してみましょう!
都会では一般的に重曹で灰汁抜きするらしいんですが、この群馬直送ワラビに付いてたのは明らかに...噂に聞く木灰でした。
食の文化人類学とか民俗学みたいな書籍では、伝統的な郷土料理の話などで木灰による灰汁抜きってよく出てきますよ。アルカリですよね。
それを自ら体験できるとは!こりゃ重曹でよりも価値ある体験かも。
ただ...ワラビの灰汁ってかなりの毒性があって、ちゃんと抜かないと結構マズいらしいんですよね。
まあ、大丈夫だとは思うんですが。
わらびシンデレラ.jpg
いろいろ調べたんですが、これまたいろいろな方法があるんですよね。で、「これか?」なそれに絞ってやってみました。
お湯を沸かして、そこにワラビを。一応、根の方を切り揃えましたが。
で、三分茹でる、と。茹で湯が褐色を帯びて、ああ灰汁が抜けてるか?みたいな感じですが。
それをザルに開け、熱いうちにそこに添付の木灰を振りかけてよくまぶす、と。
わたしは水分を切ってからボウルに移して木灰をまぶしましたが。
あ、この時に台所の窓を開けて風通しをよくしてると...エラい目に遭います。
いや、わたしがそーだったんですが。慌てて窓を閉めましたよ。
で、ワラビが完全に冷めたらそこに水を注いで一日置く、と。
すぐには食べられません。でも、そもそもがそゆもんだと思えば。
とにかくね、何でもすぐ食べられると思ったら大間違いですよ。
と、この辺は家庭での食育にも使えるかも知れません。
さて翌日。よく洗ってから一本取り出して、端を切って齧ってみました。
どんなもんかと思ったら...好いですねぇ!気になる灰汁は完全に抜けてると思いますよ。
残ってたら身体が拒絶反応を示すはずでしょ?
それを醤油ベースの液に漬け込みました。
これはまあ、うどんスープに濃い口醤油と酒を足して煮切って冷ましたものですが。
ワラビの漬け物ですね。
ワラビ醤油漬け.jpg
好い感じですよ。美味く出来ましたよ♪ご飯が止まらないですねぇ!
ワラビ特有のシャキシャキ感と、それに相反する粘り...この感じが好く出てます。
これはお薦め...と言いたいところですが、上手く行かなきゃ中毒とかになるんでしょうか。
普通にやってりゃあ大丈夫だとは思うんですが。
あと、食べすぎも良くないとあちこちに書かれてるので、一応量を考えて食べたいところです。
まあとにかく、わたしは責任を負いませんが、やってみたい方は是非どうぞ!
面白いというか、結構ワクワクしますよ♪
わらびそば.jpg
これはそのワラビ醤油漬けをトッピングに用いた蕎麦です。
山菜はワラビだけだから、さすがに山菜蕎麦は名乗れませんが。
でもまあ、逆にわらび蕎麦って名乗れば...この名前は聞きませんよね?
競演は薄揚げですが、これはいわゆる狐ではなく刻みですね。こんなところで充分美味しいですよ。
牛蒡・人参・豚ばら刻み.jpg
オマケ。コレは別のスーパーでですが、洗い牛蒡が安かったので同じく安かった人参と、あと豚汁用の豚バラ刻みが安かったので、買ったそれらを圧力鍋で3分。
美味しい惣菜が出来ました。まあ、こんなのを暇な時に作っておくと、しばらくは惣菜に困りません。
やっぱり食物繊維も取らなきゃね。
で、そもそも安いんですが、いわゆる風評被害が関係してるのかさらに値下げされてたりするんです。
適正価格とは一体何ぞや?な問題もありますが、既に市場に出回ってるモノは購入することでその天寿を全うすることが出来るんじゃないかね?とも。
一般的には高原キャベツが有名ですが、個人的には群馬といえばキノコ。
たもぎ茸が結構安くなってんですが、これがまたダシが出て美味しいんですよ。
でもやっぱり、椎茸ですよねぇ。
で、高いはずの原木栽培の椎茸が安くて、さらに割引になってたり。
こゆのは安い時にまとめ買いしといて、干して干し椎茸にすればいーんですよ。
そしたら栄養価が上がるし長期保存が利くし、でもって戻し汁が好いダシ出るし。
一石三鳥ですたい!
それはさておき、ワラビが出てました。生のワラビです。しかも何やら...小袋に入った何やらが付いてます。
一束200円-。買ってみましょう。生ワラビを灰汁抜きから挑戦してみましょう!
都会では一般的に重曹で灰汁抜きするらしいんですが、この群馬直送ワラビに付いてたのは明らかに...噂に聞く木灰でした。
食の文化人類学とか民俗学みたいな書籍では、伝統的な郷土料理の話などで木灰による灰汁抜きってよく出てきますよ。アルカリですよね。
それを自ら体験できるとは!こりゃ重曹でよりも価値ある体験かも。
ただ...ワラビの灰汁ってかなりの毒性があって、ちゃんと抜かないと結構マズいらしいんですよね。
まあ、大丈夫だとは思うんですが。
わらびシンデレラ.jpg
いろいろ調べたんですが、これまたいろいろな方法があるんですよね。で、「これか?」なそれに絞ってやってみました。
お湯を沸かして、そこにワラビを。一応、根の方を切り揃えましたが。
で、三分茹でる、と。茹で湯が褐色を帯びて、ああ灰汁が抜けてるか?みたいな感じですが。
それをザルに開け、熱いうちにそこに添付の木灰を振りかけてよくまぶす、と。
わたしは水分を切ってからボウルに移して木灰をまぶしましたが。
あ、この時に台所の窓を開けて風通しをよくしてると...エラい目に遭います。
いや、わたしがそーだったんですが。慌てて窓を閉めましたよ。
で、ワラビが完全に冷めたらそこに水を注いで一日置く、と。
すぐには食べられません。でも、そもそもがそゆもんだと思えば。
とにかくね、何でもすぐ食べられると思ったら大間違いですよ。
と、この辺は家庭での食育にも使えるかも知れません。
さて翌日。よく洗ってから一本取り出して、端を切って齧ってみました。
どんなもんかと思ったら...好いですねぇ!気になる灰汁は完全に抜けてると思いますよ。
残ってたら身体が拒絶反応を示すはずでしょ?
それを醤油ベースの液に漬け込みました。
これはまあ、うどんスープに濃い口醤油と酒を足して煮切って冷ましたものですが。
ワラビの漬け物ですね。
ワラビ醤油漬け.jpg
好い感じですよ。美味く出来ましたよ♪ご飯が止まらないですねぇ!
ワラビ特有のシャキシャキ感と、それに相反する粘り...この感じが好く出てます。
これはお薦め...と言いたいところですが、上手く行かなきゃ中毒とかになるんでしょうか。
普通にやってりゃあ大丈夫だとは思うんですが。
あと、食べすぎも良くないとあちこちに書かれてるので、一応量を考えて食べたいところです。
まあとにかく、わたしは責任を負いませんが、やってみたい方は是非どうぞ!
面白いというか、結構ワクワクしますよ♪
わらびそば.jpg
これはそのワラビ醤油漬けをトッピングに用いた蕎麦です。
山菜はワラビだけだから、さすがに山菜蕎麦は名乗れませんが。
でもまあ、逆にわらび蕎麦って名乗れば...この名前は聞きませんよね?
競演は薄揚げですが、これはいわゆる狐ではなく刻みですね。こんなところで充分美味しいですよ。
牛蒡・人参・豚ばら刻み.jpg
オマケ。コレは別のスーパーでですが、洗い牛蒡が安かったので同じく安かった人参と、あと豚汁用の豚バラ刻みが安かったので、買ったそれらを圧力鍋で3分。
美味しい惣菜が出来ました。まあ、こんなのを暇な時に作っておくと、しばらくは惣菜に困りません。
やっぱり食物繊維も取らなきゃね。