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帝国ホテルについて知ったかぶり
スェーデンで大学教員をされている我が同輩H氏は、フェースブックでほんとに面白いことをつぶやく。彼のお話には、いつもいろいろと考えさせられる。このたび彼は、アマゾンのKindle版で 「ゴッホ-崩れ去った修道院と太陽と讃歌」 という立派な、デジタル本を出版したという。その手際の良さと行動力に感服するわけだが、それより面白かったのは、彼の感想。 キンドル版への登録はそれほど大変ではなく、本ができていれば30分もかからず登録できるという。そして彼はいまのこういうデジタル的な作業と、昔の作業をくらべて振り返る。彼が会社にはいった当時(それは僕がはいったころと一緒だ)は、学会発表の原稿は原稿用紙に手書き、会社の大部屋でチェリーかなんかをスパスパ吸いながら手書きで書いていたって。
新聞王は1931年式ロードスターを買った
1931年式フォード・ロードスターである。長崎新聞文化ホールの玄関に展示されていた。展示プレートの写真を撮り忘れたので、正確ではないが、確か何代目かの社長が外遊の折に買い求めたものらしい。(☆1)長崎新聞は、明治12年(1889)、当時長崎で唯一の日刊新聞だった保守系の「鎮西日報」に対抗して創刊されたという。(当時の名前は長崎新報) 当時の日本人にとってどれだけ高価なものだったのか想像もつかない、こんなすごいものを購入できたのだから、新聞社の社長といえばそれは、大変な勢いだったのだろう。新聞こそが、近代日本を切り開いてきた情報革命の中心だった。そんなことを、このワインレッドに輝くマシンが語っているような気がする。