アノニマスは、世界では核戦争や大量破壊兵器製造の準備していると主張し、それらの製造業者に対して攻撃を行い抗議するという「OpNuke」というオペレーションを立ち上げました。このオペレーションの声明の中には「原子力発電所や核兵器のような大量破壊兵器で環境を破壊する。といった趣旨の文章がありました。これは以前から存在する環境問題を訴え地球上の緑を守ると主張するアノニマスの別のオペレーション「OpGreenRights」と類似性があります。この「OpGreenRights」は2011年にターゲットを投票で決めるということを行っており、その候補の中には「東京電力」が含まれていました。(投票結果としては2位となり実際のターゲットとはならなかった)
今回は「OpNuke」について調査を行いましたのでそちらの情報を共有します。
このオペレーションのターゲットは世界中の組織をターゲットとしているため今回は主に日本国内を範囲とします。
このオペレーションでは第1ターゲットリストと第2ターゲットリストが公開されています。
第1ターゲットリストは、Wikipediaの「List of nuclear power stations」が設定されていました。
以下は、その内日本国内の施設を抽出したものです。
【第1ターゲットリストに含まれる国内の施設】
次に、第2ターゲットリストです。こちらも世界中の組織がリストアップされていたため日本国内の組織のみを抽出したものです。また、以下に示す「ドメイン(URL)」の部分はリストに示されていたURLをそのまま記載しております。
【第2ターゲットリストに含まれる国内の組織】
リスト内のURLは転送などはされずアクセス可能。
【その他情報】
・情報の拡散について
ツイート数について、OpNukeの国際的活動についての初ツイートがされた日と考えられる2018年02月22日から2018年02月24日までの「#OpNuke」を含むツイート数は8件。そのツイートのRT数合計は19件でした。
また、IRCチャンネルも存在していますが参加者数が10名を超えることは上記の期間中にはありませんでした。
・主要アカウントについて
2018年03月11日に主要アカウントと思われるアカウントがTwitter社により凍結されたようです。
・攻撃示唆を行うアカウントについて(2018年03月19日追記)
数多くのOpに参加し、攻撃を行った実績のあるアカウントが「OpNuke」について言及していました。このアカウントは過去に日本の組織もターゲットになっている別のオペレーション「OpKillingBay」にも参加しており、リークを行ったことを示唆するツイートを行っております。
「OpNuke」のターゲット2つに関する今回の言及内容については以下の通りです。
・CMSのバージョンがについて
・管理ログインページのURL
・存在している可能性のある脆弱性情報
・「x-tec-api-root」を含むコンテンツについてとそのURL
【2018年03月19日】
その他情報「攻撃示唆を行うアカウントについて」についてを追記
【2018年03月11日】
その他情報「主要アカウント」についてを追記
【2018年02月24日】
その他情報「情報の拡散について」を追記
【2018年02月24日】
誤記を修正
【2018年02月23日】
初版公開