新制作展(国立新美術館)で作品が展示されます。

投稿者 design_staff 日時 2025年9月17日 (水) | 固定リンク

視覚デザインコース講師の田邉雄一です。

今回、国立新美術館の「新制作展」で作品を展示していただけることになりました。展示される作品は「ゆらめきの先」という作品で、揺らぐ光の先に人の気配を感じるインスタレーション作品です。
私はグラフィックデザインやWebデザイン、そして UI/UX を専門に研究しています。
UIは「ユーザーインターフェース(User Interface)」の略で、人とコンピュータやシステム、あるいは人と人をつなぐ "接点" をデザインする分野です。 UXは「ユーザーエクスペリエンス(User Experience)」の略で、その接点を通して どんな体験や感情が生まれるか を重視します。
今回の作品は、このUI(接点)とUX(体験)の考え方を少し広げたものです。パソコンやスマホの画面だけでなく、センサーや光を使って「人の存在や気配を感じる」体験をデザインしました。

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(作品は、暗室の入り口と暗室内の2箇所に設置しています)

このランタンは、離れた空間に設置することで、訪れた人同士を「気配」でつなぐ、ほのかなコミュニケーションランタンです。強く主張する光ではなく、淡くゆらめく灯りだからこそ、誰かの存在を想像させ、やさしいつながりを生み出します。

展示では、メインのランタンを暗室に設置し、その他のランタンを壁を隔てた向こう側や、少し離れた場所に配置しています。来場者は直接顔を合わせることなく、ランタン越しに光のゆらぎを通じて「今この空間に誰かがいる」という存在感を共有します。偶然同じ時間に居合わせた人たちは、言葉を交わさずとも、光によって結びつく新しい関係性を体験できます。

高校生や学生の方は入場無料です。絵画・彫刻・スペースデザインとさまざまな作品をご覧になれますので、ぜひ足を運んでください。


第88回 新制作展

しかく2025年 9月17日(水)〜 9月29日(月) 休館日は 9月24日(水)

しかく国立新美術館

しかく開館時間:10:00〜18:00 (入場17:30まで)
金曜日のみ20:00終了(入場は19:30まで)
最終日9月29日(月)は14:00終了(入場は13:30まで)
入場料:一般1,000円、学生・65歳以上 無料

新制作協会HP https://www.shinseisaku.net/

(C)2012 Tokyo University of Technology, School of Design.

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