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1年生の基礎造形演習「感性演習・つくる」より授業の紹介
投稿者 design_staff 日時 2023年5月26日 (金) | 固定リンク
こんにちは 工業ものづくりデザインコース助教の高澤恭子です。
今回は1年生の感性演習の様子をお伝えします。
前回のブログは感性演習の「描く」という授業の内容でしたが、私はもうひとつの「つくる」という授業を担当しています。「つくる」では、デザイン表現の基礎となる素材を知ることや、イメージを具現化する基礎的な力や考え方を学ぶ授業です。
基本的な道具の使い方に始まり、いくつかの練習問題を通じて平面の紙から立体をつくる作業を修得したあと、厚紙を使ってたくさんの直方体を制作してもらいました。直方体にはそれぞれ黒い丸をひとつ配置する条件とし、最後にたくさん作った直方体の中から最も気に入ったものをひとつを選んでもらいました。
直方体自体のプロポーション(比例関係)や、直方体と円の心地よいバランスを考慮し、より自分自身が良いと感じる形を選んでいきます。たくさんの数を作ることにより、比較・検討する材料となり、その中から選ぶことはより良い形をデザインするトレーニングになります。
作品例
直方体に黒い丸を配置するだけで見え方がガラッと変わります。直方体を具体的なパッケージやプロダクトに置き換えるとまた違った景色が見えてきますよね。ひとつお気に入りを選ぶときに、直方体の比率に対して心地よい大きさで点が打てたもの、360度ぐるりと見た時にインパクトのあるものなど、自分が心惹かれるものを感覚的に判断しています。
講評会の様子
講評会では750個の直方体が教室に並べられ、全員で作ったものを鑑賞しました。直方体と黒い丸というとても単純なモチーフでしたが、クラスメイトの作品全てを合わせても、ひとつとして同じものが存在しませんでした。同じような形だけど微妙な違いから、なんとなくいい形だと感じ取れる感覚が養われていきます。
世の中には無数のもので溢れていますが、いきなり完成品が生まれるわけではありません。形や寸法、素材や色合い、機能性やコストなど、様々な切り口で検討した先に、人々が「素敵だな」と感じるものが誕生します。
知識や方法論で作品を作ることも可能ですが、良いものを見つけ選び抜く力や、感じる力もデザインをする上でとても大事になる要素です。この感性演習では、つくる基礎力の向上と共に、自分自身の感性を理解し養っていきます。
2022年度感性演習「つくる」授業内の作品
2022年度感性演習「つくる」授業内の作品
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