空間演出デザインコースで「コミュニティ」のデザインを専門としている酒百です。先日大田区主催による公開講座(おおた区民大学 公開講座「未来へのバトン〜おおた地域学・入新井の記憶」)に学習支援者としてワークショップを行いました。
この講座は、大田区が生涯学習として区民に対して様々なテーマで開催している一つの講座で、大田区の各地域に焦点を当て、その地域の今後を区民と一緒に考えていくものになります。今回は「入新井」という地域を対象とした連続4回の最終回を担当しました。これまでの学びをふまえ、地域の年表や地図に自分を重ねて記憶を掘り起こし、それを参加者同士で共有し合い、まちの記憶としてアウトプットします。いわば、参加者の記憶に基づいた地域の歴史や地図をデザインする作業であり、それは、参加者相互のコミュニケーションをデザインする事でもあります。そんな役割を果たすデザインもあるのです。
本学の学生3人も講座の補助として参加し、区民の記憶に寄り添い、アウトプットのお手伝いをしました。コミュニケーションの手段として言葉は、互いに理解できる便利なツールです。しかし言葉にも捉えかたや表現のしかたによって、受け取りかたは変わります。コミュニケーションにおけるデザインは、そのインプットとアウトプットの翻訳作業とも言えます。
今回学生たちにとって世代も育った環境も違う人々の声を聞き、互いの意味をすり合わせる作業は難しかったと思います。しかし、そうしたことがコミュニケーションとして大事であり、地域において「未来へのバトン」とも言える作業です。過去のできごとに驚いたり、感心したりするなかで得た経験は、今後のデザイン研究に必ず活きてくるものだと思います。皆さんも、本学で貴重な体験をしてみませんか。(デザイン学部 酒百宏一)
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