2020年7月
遠隔講義に取り組んでみて
2020年07月28日 | 固定リンク
皆さん、こんにちは。元気に過ごしていますか? 体調を崩していないでしょうか?
新型コロナウイルスの影響で、遠隔講義が続いていますね。これまでの遠隔講義に対して、どのような感想をお持ちでしょうか?
「マイペースで受講できるスタイルが自分に合っている」、「理解できるまで繰り返し視聴できるのが良い」といった肯定的なコメントや、「パソコンの画面を長時間見るのはキツい」、「集中力が続かない」、「生活のリズムが崩れがち」のような意見も寄せられています。
私たち教員にとっても遠隔講義は馴染みのないものであり、ある日突然、今までの講義スタイルを手放すことになりました。遠隔講義の準備と実施に多大な労力を要していますが、皆さんにとって少しでも満足度の高い講義にするために精一杯取り組んでいます。
私は現在、3年生の食品製造学を担当しています。このブログを書いている時点では、10回目の講義を終えているのですが、私を最も悩ませているのは「受講している皆さんの表情が見えない」ことです。これによって講義を進めるのが格段に難しくなりました。一方で、これまでの講義では、皆さんの表情(反応)をきちんと確認しながら進めていたことに気付かされました。講義は教員が独力で作るものではなく、皆さんと一緒に作り上げていくものです。遠隔講義だからこそ、いかに臨場感を出していくか、いかに皆さんの向学心を引き出していくか、今後も試行錯誤していきたいと思います。
疲労と闘いながらようやく準備できた講義(動画)をネット上に公開する際は、設定が正しいか、動画はきちんと再生できるか、毎回確認しています。実は私にとって、この過程が今回のコロナ禍における最大の収穫になりました。というのも、「動画の再生状況の確認 = 自分の講義を自分自身が受講」のようなものですから、自分の講義を見つめ直す絶好の機会になっています。多くのメディアからは「遠隔講義の導入によって、教員の講義の質がさらに二極化してしまう」と危惧する情報が発信されています。「コロナのせいで講義の質が落ちた」と言われないように、今後も講義の質を高めていこうと思います。
キャンパスで普通に講義を受けることができるって、本当に幸せなことだと気付かされますね。今の気持ちを忘れないで欲しいと思います。この期間を惰性で過ごさずに、自分磨きのために積極的に活用してほしいものです。さぁ、あなたは何をしますか?
野嶽勇一
学内の畑に招かれざる客が・・・
2020年07月22日 | 固定リンク
こんにちは。植物工学研究室の多田です。
私の研究室の実験で使う植物の育成と農学サークル(NOSA)の作物栽培のために八王子キャンパス内に畑を借りています。今年の夏は、コロナの影響で世話が行き届かず、ムラサキイネと実験で余ったミニトマト、ナスが一株ずつだけの畑になっています。しかし、そのミニトマトも招かれざる客によって荒らされてほとんど収穫できていません。下の写真は招かれざる客が食べ散らかしたミニトマトと堆肥作成用のポリ容器に残していった手形(足形?)です。ハクビシンなのかタヌキなのかよくわかりませんが、八王子は自然が豊かで野生動物もたくさんいるようです。
農学サークル(NOSA)のトロピカルフルーツ分科会では、パイナップルやパパイヤなどのトロピカルフルーツも育てています。こちらは室内栽培なので珍客に荒らされることはありません。今はパイナップルの花が咲いています(下図)。パイナップルの花は紫色で、集合花といって小さいパイナップルの実のような形の花の集合体が下から螺旋状に咲いていきます。その後、それぞれの小さい花が実になるとつながってしまい、一つの樽型の実に見えますが、ちぎって食べるスナックパインというパイナップルがあるように、本当はたくさんの実が集まっているのです。