主要作品紹介【こくせんやかっせん】

見どころ

場面(一):千里が竹虎狩りの段
場面(二):楼門の段
場面(三):甘輝館の段

映像解説/ろうもんの段

甘輝(かんき)の館に辿り着いた和藤内(わとうない)親子3人は、楼門(2階建ての門)の上に出て来た錦祥女(きんしょうじょ)と対面します。しかし、館の警護の人々は、老一官(ろういっかん)が錦祥女の父であるという証拠を出せと強要しました。老一官が日本へ亡命した時、錦祥女はまだ2歳でした。そのため老一官は、自分の姿を描いた絵を残していました。
映像は、楼門の上の錦祥女が、月明かりを頼りに、父の顔を手鏡に写し、大切にしていた父の姿絵と見比べるシーンです。年老いたとはいえ、老一官の目元や口元は、絵に描かれた父とそっくりです。錦祥女は老一官が自分の父であることを確信し、再会を喜ぶのでした。

『国性爺合戦』
国立劇場第114回文楽公演 1996(平成8)年2月
「千里が竹虎狩りの段」竹本三輪大夫(和藤内)・竹澤團七・他
「楼門の段」[5]豊竹呂大夫・鶴澤清介
「甘輝館の段」[9]竹本綱大夫・[5]鶴澤清二郎
五常軍甘輝:吉田玉男
錦祥女:[3]吉田簑助
一官妻:吉田文雀
和藤内:[2]吉田玉幸
*作曲=野澤松之輔(千里が竹虎狩りの段)

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