旧松尾鉱山新中和処理施設の維持管理に対する岩手県からの感謝状贈呈
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、10月24日(水)、「旧松尾鉱山新中和処理施設」の維持管理業務を30年に亘って行い、北上川の清流化に協力してきたことに対して、岩手県より感謝状を贈呈されました。
旧松尾鉱山は、昭和46年に閉山した後も大量の強酸性水を赤川に流出し、北上川本流までも汚染して大きな社会問題となっていました。岩手県は、同年7月、国に対して「北上川水質汚濁防止の恒久対策の樹立」を請願しました。これを受けて国は、同年11月に当時の林野庁、通商産業省(現経済産業省)、自治省(現総務省)、環境庁(現環境省)で構成される「北上川水質汚濁対策各省連絡会議」を設置。対策の検討を進め、昭和51年8月、旧松尾鉱山元山地区に鉄バクテリア酸化・炭酸カルシウム中和方式による新たな中和処理施設を建設することを決定しました。
旧松尾鉱山新中和処理施設は、昭和52年8月から建設が開始され、昭和56年11月に完成しました。以後、365日・24時間坑廃水を中和処理することにより、北上川の清流化に貢献してきました。
JOGMECは、岩手県の委託を受けて昭和57年4月1日から、現地に松尾管理事務所(八幡平市)を設置し、新中和処理施設の維持管理を行ってきました。これまで、昨年の東日本大震災をはじめとする自然の脅威を受けながらも、岩手県をはじめ関係機関の協力のもと、無事故運転を継続しています。今回、この業績が認められ、施設の維持管理を始めてちょうど30年目に当たる本年、岩手県より感謝状が贈呈されました。
本施設は、昭和46年に閉山した「旧松尾鉱山」から流出しているpH2の強酸性坑廃水による北上川の水質汚濁を防止するため、鉄酸化バクテリアを活用した炭酸カルシウム中和方式により毎分約18m3の坑廃水処理を実施しています。
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