JOGMECとカナダブリティッシュコロンビア州(BC州)政府が相互協力に関する合意書を締結
〜BC州内の天然ガス事業の情報収集で協力〜
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、2012年5月16日、カナダブリティッシュコロンビア州(BC州)と、同州における天然ガスの液体燃料化(GTL)技術、製品及びサービスのマーケットポテンシャルを含む非在来ガス及び関連技術に関連した潜在的ビジネスチャンスを発掘することを志向し、相互協力に関する合意書に調印しました。
JOGMECは、本件合意書に基づき、
a) |
GTL(Gas to Liquids)技術、製品及びサービスを含む非在来ガスの有効利用に係る科学研究、技術及び規制分野に関わる機密性のない情報の交換 |
b) |
非在来ガスの有効利用に係る先端技術の商業的実用化、製品及びサービスに関わる政府、制度、民間企業に関する問題、プロジェクト及び実務処理に関する機密性のない情報の共有 |
c) |
BC州における非在来ガスの有効利用、関連技術、製品及びサービスに係る潜在的マーケットの検討 |
d) |
日本とBC州における公的機関と産業界との間で非在来ガスに関連したプロジェクトないし何らかの協力を具体化する機会の発掘 |
e) |
日本とBC州のビジネスリーダー、研究者、公務員間の交流とネットワーク構築のための機会創出について、BC州と協力していくことになります。 |
写真:クリスティー・クラークBC州首相(右)と河野理事長
GTL技術は、非在来ガスの燃料としての利用以外で、その付加価値を高めるための有効利用、事業化の有力なオプション技術と認識されています。JOGMECは、日本GTL技術研究組合とともに日本独自の GTL技術(JAPAN-GTL)の開発を終了し、現在、その実用化検討を世界各地で実施しています。
JAPAN-GTLは、CO
2を原料ガスとして利用することが可能になることから、CO
2含有天然ガス田の開発技術としても高く評価されています。
JOGMECは、JAPAN-GTLの商業プロジェクトの早期実現に向け、また、非在来資源の開発に向けて、カナダの中でも、非在来ガス資源の豊富なBC州との連携を強化することが、シェールガス事業者との関係構築・強化に貢献するものと考えております。
以上
この記事に関するお問い合わせ先
統括部 / 技術部多田 / 岡津
電話 043-276-9246
広報担当:総務部植松
電話 03-6758-8106