[フレーム]

JOGMEC 独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構

ホーム > ニュースリリース > 2007年度 > JOGMECとウズベキスタン共和国及びカザフスタン共和国との協力関係の開始―中央アジア資源国との関係強化を目指して―

JOGMECとウズベキスタン共和国及びカザフスタン共和国との協力関係の開始
―中央アジア資源国との関係強化を目指して―

2007年5月1日

独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)理事長掛札勲は、甘利経済産業大臣に同行して中央アジアのウズベキスタン共和国及びカザフスタン共和国を訪問し、4月28日にウズベキスタン共和国国営石油会社ウズベキネフテガス及び地質鉱物資源国家委員会と、また、同月30日にカザフスタン共和国エネルギー鉱物資源省地質・地下資源利用委員会と各々基本合意書に調印した。

I.ウズベキスタン共和国

1.ウズベキネフテガスとの基本合意書(Memorandum of Understanding)

署名者:JOGMEC掛札理事長及びウズベキネフテガス・ヌルムハメド・アフメトフ総裁
本基本合意書締結により、双方は、ウズベキスタン共和国の石油・天然ガス開発、石油・天然ガス開発関連の最新技術、人材育成の3分野における相互協力の可能性を検討することに合意した。今後、双方は、具体的な協力の可能性に関する協議を行う。

2.地質鉱物資源国家委員会との基本合意書(Memorandum of Understanding)

署名者:JOGMEC掛札理事長及び地質鉱物資源国家委員会ナリマン・マブリャノフ議長
本基本合意書締結により、双方は、ウズベキスタン共和国の鉱物資源(ウラン、レアメタル、その他金属)の共同探査、探鉱開発における日本企業参入の検討、鉱物資源及び探査技術の情報交換、人材育成の4分野における相互協力に合意した。今後、双方は、具体的な協力に関する協議を行う。

II.カザフスタン共和国

地下資源利用委員会との基本合意書(Memorandum of Understanding)

署名者:JOGMEC掛札理事長及び地質・地下資源利用委員会ムラト・サイドアカソフ議長代行
本基本合意書締結により、双方は、カザフスタン共和国におけるレアメタル、レアアース、ベースメタル等の鉱物資源に関する共同地質調査の実施や、未開発低品位鉱床の開発における日本企業の投資機会など、相互協力の可能性を検討することに合意した。今後、双方は具体的な協力の可能性に関する協議を行う。

尚、本基本合意書は同国NursultanNazarbayev大統領と日本国小泉純一郎総理大臣(当時)の2006年8月28日付け共同声明及び同日付けの両国間の覚書に基づいている。

以上

(参考)

1.各MOUの概要

(1)ウズベキネフテガスとのMOU概要
JOGMEC/日本企業の投資機会に関する情報交換を行うとともに、以下の項目を含む内容に関し
て互恵協力の可能性を追及。
(1) ウズベキスタンにおける探鉱/開発事業の実施
(2) 石油産業に係る最新の技術
(3) ウズベキスタン人技術者のJOGMEC研修への参加、及び一層の協力推進のための両者ミッションの相互派遣

(2)ウズベキスタン地質鉱物資源国家委員会とのMOU概要
  • ウラン、レアメタル等鉱物資源の有望地共同抽出及び共同探査を実施。実施地域等詳細は別途合意書により決定。
  • 探査及び発見された鉱床の開発のためのジョイントベンチャー形成において、日本企業の投資機会を検討。
  • 日本企業による有望地抽出、探査活動、投資プロジェクトの経済性評価の準備を含むさまざまな調査に対してJOGMECの技術的・経済的支援を検討。
  • 鉱物資源及び探査技術に関する情報を交換する。
  • 鉱床探査の向上を目的とした共同技術開発を検討する。
  • 地質鉱物資源国家委員会の専門家の技術力向上のための日本における研修機会の提供。

(3)カザフスタン地質・地下資源利用委員会とのMOU概要
  • レアメタル、レアアース、ベースメタル等の鉱物資源に関する共同地質調査の実施を検討。
  • 未開発低品位鉱床の開発における日本企業の投資機会を検討。
  • 具体的な協力の可能性に関しては今後、協議する。


2.MOU締結相手の概要

(1)ウズベキネフテガスの概要
  • ウズベキスタン共和国において、石油・天然ガスの探鉱・開発・輸送・精製・販売を行う子会社を傘下におさめる国営ホールディング企業。
  • 外国企業に対する探鉱・開発ライセンスを付与する権限を有するとともに、自ら探鉱・開発を実施する機能も有する。
  • 総裁:ヌルムハメド・アフメトフ


  • (2)ウズベキスタン地質鉱物資源国家委員会の概要
    • ウズベキスタン共和国において、鉱物資源の探鉱・開発・採掘及び地質研究に関連したすべての活動を調整する国家機関。
    • 鉱物資源の探鉱・開発・採掘等の合弁事業、外国を相手とする全ての地下資源関連事業(石油・天然ガスを除く)に関するウズベキスタン側の権利を代表する。
    • 地下資源の利用に関する戦略的案件を外国パートナーと共同で開発するとともに、自ら探鉱・開発を実施する機能も有する。
    • ウズベキスタン国内の地質データベースを管理する地質情報センターを有する。


    (3)カザフスタン地質・地下資源利用委員会の概要
    • エネルギー鉱物資源省傘下の国家機関。カザフスタン共和国において、国による地質調査の実施、石油・ガスを除く鉱床開発プロジェクト(計画)の承認、埋蔵量の国家認定、入札に付する鉱区の原案リスト作成、地質関連情報の整備等を行う。
    • 主たる事務所の所在地はコクシェタウ市。(年央にはアスタナ市への移転を計画中)
    • JOGMECの前身である金属鉱業事業団と同委員会は、カザフスタン共和国の3地域において、資源開発協力基礎調査((注記))を共同で実施。(コクペティンスカヤ地域(チタン:2000-2003)、テレクティンスキーアップリフト地域(銅等:1997-1999)、ジャマンアイバトサマルスキー地域(銅等:1994-1996)。)

    ((注記))旧金属鉱業事業団(現JOGMEC)が経済産業省及び国際協力事業団(現 独立行政法人国際協力機構)から委託を受け、金属鉱物資源に関する各種調査を昭和45年度(1970年度)から平成17年度(2005年度)まで実施。


    以上

この記事に関するお問い合わせ先

広報担当:総務部広報課

電話 03-6758-8106

独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構
(法人番号 4010405009573)

〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング 16階(JOGMEC 総合受付)
電話(代表)03-6758-8000

Copyright© Japan Organization for Metals and Energy Security All Rights Reserved.

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /