国産資源としての期待が高まるメタンハイドレートの長期陸上産出試験実施へ
〜アラスカ州での産出試験実施に向けて米国エネルギー技術研究所との合意書を改訂〜
JOGMECは、これまで日本近海において存在が確認されており、国産資源としての期待が高まるメタンハイドレートの調査・研究開発および産出試験を進めてまいりました。今後、メタンハイドレートの商業生産を可能にするためには、長期産出試験の実施および検証を踏まえた開発・生産技術の確立が必要です。JOGMECは、米国エネルギー省(DOE)傘下のエネルギー技術研究所(NETL:米国ペンシルベニア州、所長:Dr. Brian J. Anderson)と2014年11月6日に調印した覚書(MOU:Memorandum of Understanding)に基づき、共同研究合意書(CRADA:Cooperative Research and Development Agreement)を2018年12月28日に締結してアラスカ州でのメタンハイドレートの長期陸上産出試験の実現に向けて検討を進めてまいりました。2021年4月21日にCRADAの改訂に調印し、作業概要等について合意しました。
(上段左)Dr. Brian J. Anderson, Director of NETL (右)江波戸石油天然ガス開発技術本部長
(下段左)Mr. Timothy Reinhardt, Director of supply and delivery, Office of Oil and Natural Gas, Office of Fossil Energy, DOE
(中)山本技術部長 (右) 松澤メタンハイドレート研究開発グループリーダー
JOGMECは、これまでCRADAに基づき、米国アラスカ州でのメタンハイドレートの長期陸上産出試験の実現に向けて、米国NETLと協働して、適地調査、計画立案、試掘作業等を実施してきました。
今般、長期陸上産出試験の作業概要等について合意し、CRADAの内容にモニタリング井・生産井の掘削、データ取得等の項目を記載し、JOGMECおよびNETLが協力して実施すること等を追加しました。
当事者 |
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
米国エネルギー技術研究所 (NETL:National Energy Technology Laboratory) |
目的 |
アラスカ州でのメタンハイドレートの長期陸上産出試験の実現に向けた協同作業実施 |
有効期間 |
2023年3月31日まで(2021年3月31日から延長) |
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