2021年7月2日
左から順に、五味篤資源地質学会会長、下條将徳(内枠は上から順に、清水栄里、高橋 修)
対象件名 | 「ウズベキスタン共和国メシェティンスカヤ地域における砂岩型ウラン鉱床の発見について」 |
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受賞者 | 清水栄里(JOGMEC)、下條将徳(JOGMEC)、高橋 修(JOGMEC) (注)所属は論文投稿時のもの |
受賞理由(要約) | メシェティンスカヤ地域は、ブカンタウ山地北側に広がるシルダリヤ堆積盆に位置し、これまで砂岩型ウラン鉱床の賦存の可能性は示唆されていたものの、詳細な探査が行われていない地域であった。探鉱では、長期の現場派遣をとおしてJOGMEC職員が探査プログラムの策定や地質解析に主体的に関与し、新規鉱床の発見とその後の資源量の拡大に大きく貢献した。本件は、同国が外国企業の探査活動参入を許可して以降、初めて砂岩型ウラン鉱床を発見した事例であるとともに、日本―ウズベキスタンの関係深化にも貢献しており、資源地質学会技術賞にふさわしい。 |
技術賞の記念盾
表彰状
位置 | ウズベキスタン共和国ナボイ州北部 |
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対象地区面積 | 2,057平方キロメートル |
概要 | JOGMECは、2015年にウズベキスタン共和国国家地質鉱物資源委員会と資源分野の技術協力や共同調査に関する合意文書を締結し、翌2016年からメシェティンスカヤ地域にてボーリング調査を開始しました。その結果、含ウラン地下水の浸透により形成された酸化還元フロントに伴うロールフロントタイプの砂岩型ウラン鉱床を発見し、2020年3月までにC2カテゴリ(概測鉱物資源量に相当)資源量としてウラン量で2000トンを超える規模となりました。本鉱床の特徴から、コスト競争力が高く環境負荷の小さい採掘法であるISL(In Situ Leaching)の適用が想定されます。現在も未探査地区が残されていることから、資源量拡大のためのボーリング調査を継続して実施しています。 |