【開催報告】波方国家石油ガス備蓄基地における 令和7年度国家備蓄石油ガス放出訓練の実施について
-第七地域(四国)災害時石油ガス供給連携計画との合同訓練-
JOGMECは、国から委託を受けて管理している波方国家石油ガス備蓄基地(愛媛県今治市、以下「波方基地」)において、国家備蓄石油ガス(以下「国備ガス」)の放出訓練を実施しました。
本訓練は、「第七地域(四国)災害時石油ガス供給連携計画」を実施するための訓練(注)と国備ガス放出訓練を併せた合同訓練の一環として、経済産業省およびLPガス関連団体と連携し、3日間(9月4日、9月10日、10月8日)にわたって、実施されました。
9月4日の情報伝達訓練は、四国で地震(災害)が発生し、LPガスの供給不安(供給不足のおそれ)が生じたことを受けて経済産業省による「災害時石油ガス供給連携計画」実施勧告のあと、国備ガスの放出が決定・通知され、波方基地から被災地である第七地域(四国)に向けて国備ガスを放出し、供給することが決定されたという想定のもと、各関係団体とWEBによる情報伝達を行うという内容で実施されました。
9月10日の波方基地の国備ガス放出訓練では、LPガスの供給途絶や災害時等の緊急時を想定し、波方基地から隣接基地を経由して内航船ヘ放出する方法により、プロパンガス約230トンの放出を実施しました。本訓練はJOGMECが主催し、波方基地の操業会社である波方ターミナル株式会社が実施主体となって実施しました。
波方基地は、2013年3月から操業を開始しており、緊急時の国備ガスの放出を想定した訓練は今回で8回目となりますが、今回は「第七地域(四国)災害時石油ガス供給連携計画」を実施するための訓練との合同訓練の一環として実施しました。
10月8日には、波方基地から放出された国備ガスが被災地である第七地域(四国)に供給されるという想定のもと、一般社団法人高知県LPガス協会によるLPガス中核充填所稼働・共同利用訓練が伊丹産業株式会社高知支店にて実施されました。
JOGMECは、今回の合同訓練を通じて、災害時の緊急時対応の体制が十分整備されていることを確認しました。今後も経済産業省および関係団体との連携を強化し、引き続き緊急時の国備ガス放出への対応を万全なものとしてまいります。
(注)石油備蓄法(石油の備蓄の確保等に関する法律)に基づき、石油ガス輸入業者や石油ガス販売業者が大規模災害発生時に連携してLPガスの供給を行えるよう全国9つの地域ごとに訓練を実施することとされている。
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9月4日 情報伝達訓練(JOGMEC本部)
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9月10日 放出開始の指示(波方基地)
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9月10日 内航船への放出作業(波方基地)
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9月10日 放出状況確認(波方基地)
この記事に関するお問い合わせ先
備蓄企画部 企画課新井
電話 03-6758-8033