【開催報告】CO2越境輸送CCSの法制度・プロジェクトに関する国際ワークショップを開催
アジア・太平洋域におけるCCSの社会実装を目指して
2024年2月21日
最終更新日:2024年2月28日
JOGMECは、2024年2月8日、経済産業省及びAsia CCUS Networkと共同で、「アジア・太平洋域におけるCO2越境輸送・貯留(CCS)に関するワークショップ」をオンライン開催しました。CO2越境輸送CCS事業にフォーカスして、法制度と個別プロジェクトの両面を包括的に取り上げた国際ワークショップの開催は世界初の取り組みです。今後、本ワークショップの講演内容を主軸に、CO2越境輸送CCSに関するハンドブックを取りまとめる予定です。
カーボンニュートラルの達成や産業セクターの脱炭素化において、CCS(Carbon dioxide Capture and Storage:二酸化炭素回収・貯留)は欠かすことのできない技術として世界中で検討されています。今般、JOGMECは専門家の講演やステークホルダー間の議論を通じて、アジア・太平洋域におけるCO2越境輸送CCSの社会実装への貢献を目指し、経済産業省及びAsia CCUS Network(注1)とともに国際ワークショップを開催しました。
本ワークショップでは多くの方にご関心をお寄せいただき、世界各地の政府・政府系機関、国際金融機関、国営石油会社、メジャー、電力会社、大学・研究機関、メディア、NGO等から1,100名以上の参加登録をいただきました。午前の部では、国境を越えたCO2の輸送と貯留に関する法的枠組みや国際的なスタンダードについて、法律・制度の専門家からの講演を踏まえて議論しました。午後の部では、国境を越えたCO2の輸送と貯留プロジェクトの現状と課題、将来の展望について、各ステークホルダーと議論しました。アジア・太平洋域におけるCO2の越境輸送CCS事業にフォーカスして、法制度と個別プロジェクトの両面を包括的に取り上げた国際ワークショップは世界初であり、多数の参加者より先進的な取り組みであるとの評価をいただきました。JOGMECは本ワークショップの講演内容を主軸に、CO2越境輸送CCSに関するハンドブックを取りまとめる予定です。
なお、本ワークショップでの取り組みは、「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想」(注2)やAsia CCUS Networkのイニシアチブの元で、今後のアジア・太平洋域におけるCCSの制度設計やCO2越境輸送CCSプロジェクトの確立に貢献するものです。
JOGMECは引き続き、CCS事業の社会実装に向けた取り組みを推進し、エネルギーの安定供給とカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
(注1)
Asia CCUS Network外部リンク
(注2)
アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)首脳会合(外務省ホームページ)外部リンク
講演資料は、下記からもご覧いただけます。
この記事に関するお問い合わせ先
CCS・水素事業部 総括・国際連携課高橋、髙梨
電話 043-276-9220
総務部 広報課柿平
電話 03-6758-8106