日本王座に返り咲いた川満俊輝(中)
ボクシングの日本ライトフライ級王座決定戦が9日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位・川満俊輝(30)=三迫=が同級2位・野田賢史(30)=金子=に4回50秒TKOで勝利し日本王座に返り咲いた。
元同級王者でWBC14位と世界ランクも持つ川満は、初回に野田のジャブに苦しんだが、2回から頭を振って前進、強烈なフックを振るう持ち前のボクシングで主導権を奪回。3回には何度も野田の顔面をとらえ、最後は挑戦者の動きが鈍ったところを逃さず青コーナーでラッシュをかけてレフェリーストップで勝利した。
「パンチが入るとフラフラしたり、クリンチにきても押せば倒れたり、全体的に弱ってきているのを感じたので(ラッシュに)いきました。横井(龍一トレーナー)さんや三迫会長や応援してくれるみなさんの期待に応えることができてうれしかったです」
川満は沖縄・宮古工高ボクシング部で同学年の元WBCフライ級王者・比嘉大吾(志成)、元日本ランカーの宮古総実高・狩俣綾太さんと3人で拳を磨いた。7月には比嘉がWBAバンタム級王座に挑み、熱闘しながらも2試合連続引き分けで王座を逃す試合も観戦した。
川満俊輝(中)の日本王座返り咲きを喜ぶ比嘉大吾(右)、狩俣綾太(左)、宮古工高・知念監督の宮古島勢
川満は沖縄・宮古工高ボクシング部で同学年の元WBCフライ級王者・比嘉大吾(志成)、元日本ランカーの宮古総実高・狩俣綾太さんと3人で拳を磨いた。7月には比嘉がWBAバンタム級王座に挑み、熱闘しながらも2試合連続引き分けで王座を逃す試合も観戦した。
「大吾が何回も挑戦している姿を見て、僕もまだがんばらないといけないと思った。大吾にも、周りの皆さんにも感謝です」と川満。この日は比嘉、狩俣、そして3人を指導した宮古工高の知念監督も応援。比嘉は自ら応援ののぼりを持つ熱の入れ方で、川満は「大吾がのぼりを持ってくれているとは知らなくて。見つけてうれしかったです」と目を細めた。
これで12勝(8KO)2敗。4月に現WBA同級王者・高見亨介(帝拳)に敗れて日本王座を失ったが、再起戦で王座を取り戻した形だ。もう1敗は2021年に元IBFミニマム級王者・重岡銀次朗さんに喫したもので、後の世界王者にしか敗れていない。
三迫貴志会長は「負けた重岡銀次朗戦、高見戦がしっかり生きていて、まだまだ強くなれる。世界ランクを持っているし、これでまた他団体(の世界ランク)にも復帰していけると思う。ライトフライ級は日本人にチャンスがある階級。基本的には次は日本タイトルの防衛戦だが、チャンスがあれば躊躇(ちゅうちょ)せず上を狙いたい」と、状況次第ではすぐにでも世界に挑ませたい考えだ。
敗れた野田は7勝(4KO)4敗となった。
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