高倉龍之介ブログ
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二連敗政権の終焉"小泉進次郎か?高市早苗か?"解散風が招いた政治空白と高市早苗の逆襲
2025年09月14日(日) 18:37
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まえがき
あなたは、あの"解散風"を覚えていますか。永田町の廊下を一瞬で凍らせ、テレビは薄笑いを浮かべ、与党議員は顔色を失い、そして―国の針路は止まりました。
なぜ、国政はここまで空回りしたのか。誰がブレーキを踏み、誰がアクセルを空ぶかししたのか。オールドメディアは「政局の風物詩」と言いながら視聴率を稼ぎ、石破政権は"風"で政治を動かそうとして、自ら吹き飛ばされました。問題は「嵐だったから」ではありません。嵐に依存して政権を延命しようとした姿勢こそが、政治の信頼を削り、経済の時間を奪い、外交の座席を失わせたのです。
この記事では、まず石破内閣の終焉のメカニズムを実況中継のように解きほぐします。次に、選挙で二度負けた政権が"なぜ居座れたのか"という禁断の答えに踏み込み、最低賃金の乱暴な引き上げや緊縮の影、そして"ぼっち外交"が残した傷跡を検証します。最後に、高市早苗という選択が何を変えるのか―積極財政、国土強靱化、新技術投資、そして失地回復のロードマップを提示します。
読者のあなたに問います。
「風」で国を動かす政治を、いつまで許しますか。
失われた時間を取り戻すために、今、何を選ぶかを直視できますか。
メディアが作る"物語"ではなく、データと現実が語る物語を自分の目で確かめますか。
ここから先は、実名と日付、判断の因果関係をはっきり示しながら、あなたの頭の中に"政局の地図"を描き直していきます。オールドメディアは曖昧に笑って流すでしょう。でも私たちは、曖昧さに国家を預けない。では、第一章へ。
第一章 解散風という"劇薬"石破内閣が自壊した瞬間
風の発火点「会食」と"郵政解散"の亡霊
8月24日。石破首相は小泉純一郎元首相らと会食。山崎拓元副総裁の口から「郵政解散の話をした」との言葉が漏れるや、永田町に古いゴーストが呼び戻されました。郵政解散は"風で勝った"象徴ですが、当時と今とでは土台が違います。当時は与党が盤石、今は二連敗を喫した少数与党。満タンのタンクでニトロを焚いたのが昔、ガス欠で火花だけ散らしたのが今。
毒舌解説:「昔の成功体験ほど危ない薬はない」。昭和の栄光を平成に持ち込み、令和で副作用に倒れる―政治も会社も同じです。
風力MAX―"非公認"と"刺客"という空想の刃
9月3日。野党幹部が「森山幹事長が"解散あるかも"と言った」と吹聴。以降、与党内では「前倒し総裁選に賛成した議員は非公認、さらに刺客を立てろ」なる"時代劇"が横行します。さらには「裏金議員十数人を非公認」案まで。脅しのカタログは豪華でしたが、どれも法と現実の壁に弾かれる紙の刀。
毒舌解説:"紙の刀"で首を取ろうとする人たちが、国の首根っこ(財政と外交)を握っていた―笑えません。
逆流―議員の反発と「前倒し」の加速
9月5日、日米関税交渉が決着。外部環境は政権に追い風のはずが、首相は続投を明言。ここで風は内向きに向きを変えます。強すぎる脅しは、多くの与党議員に"自分の首"の感触を思い出させた。結果、「総裁選前倒し」への流れが過半へ。出所不明メモが飛び交うほど、権力の潮目は急転しました。
毒舌解説:「脅せば人は動く」と思った? 永田町で唯一確実に動くのは"自分の保身"です。人間を甘く見ないほうがいい。
終幕―推薦人20人の壁と"記者会見の6時"
9月6日夜、菅前首相と小泉農水相が公邸入り。「解散を止め、退陣を促す」二人三脚が見えた瞬間、レースは終わっていました。石破陣営は「本人も総裁選に立つ」案を試みるも推薦人20人が集まらず断念。9月7日18時、退陣表明。
毒舌解説:"風"で押す政治は、最後は時計で終わる。票がない時、人は時刻で決壊する。
なぜ倒れたのか―因果の一本線
原因:風頼みの政局運営+二連敗という構造的弱み。
媒介:脅しの過剰投与(非公認・刺客)→与党議員の反発→総裁選前倒しの可視化。
結果:推薦人不足→退陣。
結論:"風を吹かせた長老術"は、少数与党では"延命装置"ではなく自壊装置に化ける。
「風で勝つ」は勝者のポエム。「風で脅す」は敗者のルーティン。どちらも、国家運営では使えない。
メディアの役割―観客か、煽動者か
オールドメディアは、曖昧な"関係者談"と"観測気球"で視聴率を稼ぎました。しかし、投資家の時間価値も、中小企業の資金繰りも、外交の座席も、待ってはくれない。政策が止まるコストは、テレビのCM枠より高いのです。
毒舌解説:「風は読めても、数字が読めない」。それ、報道じゃなくて天気占いです。
ここまでで"倒れ方"は分かりました。では"なぜ二度負けても居座れたのか"、"最低賃金6%超えの副作用"、"ぼっち外交の現場で何が起きていたのか"、そして"高市路線がなぜ市場に買われたのか"。次章からはデータと実例で、曖昧な物語を現実に書き換えます。あなたの一票と一日を無駄にしないために。
第二章 二連敗と"居座り"のロジック 支持率という蜃気楼、派閥空白という真空
与党が国政選挙で二連敗し、衆参で過半数割れ。通常運転ならここで政権はガードレールに接触し、安全装置(総裁交代)が働くはずでした。
ところが石破政権は、敗北の重力に逆らって居座りを選び、政治の時間をさらに消費しました。
ここでの問題は「図太さ」ではありません。制度と心理の死角が、政権の延命を可能にし、同時に国家の意思決定を遅らせたこと。
選挙で負ければ立法は止まり、予算も政治的な錬金術を迫られます。つまり"続投"は、政権にとっては延命でも、国にとっては時差ボケです。
「勝てない政権が続く」のは、プロ野球で打率.180の四番を固定するようなもの。根性論で観客は沸いても、点は入らない。
二連敗ののちに続投したことで、次の三つの痛みが連鎖しました。
政策遂行の"擬似稼働":記者会見では立派な動詞が並ぶのに、法案は通らない。言葉のGDPだけが増え、実体は痩せる。
政党ブランドの劣化:支持率の"見かけの強さ"(野党支持層からの相対的人気)が、コア支持層をさらに冷え込ませる。結果、組織戦が空洞化。
人事の空転:派閥の瓦解後、能力より無風が基準の抜擢が増え、官僚機構には「今は走るな」のシグナル。ハコは動くがエンジンは回らない。
パワポのスライドは日ごとに増えるのに、現場の穴は日ごとに深くなる。それを"マネジメント"と呼ぶなら、穴掘り機の広告です。
延命のトリックは、三つの錯覚に依存していました。
錯覚1:支持率の擬似強度"世論"の拍手には、投票箱で静かになる層が含まれる。拍手は音量、選挙はカウント。
錯覚2:派閥空白の保護膜――旧派閥の解体で「異を唱える声」が散逸。摩擦の消失は、健全性の消失でもある。
錯覚3:オールドメディアの物語"風"を報じ続ける構図は、風で動く政治を温存する。
解決は単純です。可視性の高いKPIで政治を縛ること。選挙結果=最大KPI、法案成立率=中核KPI、実行予算消化率=運用KPI。感情と物語で目を曇らせない管理会計が、政権を現実に引き戻す唯一のロープです。
「物語が国を動かす」? 動くのは広告費だけ。国を動かすのは票と予算です。
この視点でニュースを読むと、あなたは"風向きウォッチャー"から"決算読み"へ変わります。
見出しが"劇場"でも、本文をKPIで要約できる。
「政権の言い分」を立法・執行の足取りで検証できる。
SNSの拍手より、本会議の賛否に敏感になる。
この変化は、政党の"居座り"を構造的に難しくします。票と法が噛み合わない政権は、短期で淘汰される。あなたが数字の言語を話し出した瞬間、政治の母語も数字に変わるのです。
×ばつ心理の交差点を、時系列で分解。
支持率の擬似強度が組織戦を腐食させるメカニズムを、過去選挙データの一般則で読み替え。
失地回復のために必要な"KPI憲法"(選挙・立法・執行の三段KPI)をひな形として提示。
「風」を追うニュースから距離を取り、KPIで政治を要約してください。今日のトレンドより、来週の可決です。次章では、この可決の体力を直撃した"最低賃金ショック"と"緊縮の残り香"を、雇用と投資の数式で噛み砕きます。
人気は資産、信頼は資本。資産は揮発するが、資本は複利で効く。資本を削る政治は、流行るが、残らない。
第三章 最低賃金ショックと緊縮の残り香"善意"が雇用を冷やすメカニズム
最低賃金は賃金のフロアであり、同時に雇用の閾値です。フロアを一気に押し上げれば、短期の家計は温まり、雇用の入口は狭くなる。石破政権の6%超の引き上げは、意図の善良さに反して、地方・中小の採用と投資を冷却しました。問題は"上げること"ではなく、上げ方です。
「善意のジェットコースター」は、降りた後に足が震える。
地方の小売・介護・飲食を例に、三つの冷却経路を見ます。
採用停止 入口が細る
人件費が粗利のσ(シグマ)を超えると、採用は止まる。短期は残業で穴埋め、疲弊→離職の負循環。
価格転嫁――客数が痩せる
値上げで数量弾力性が発火。固定費が重い地方店ほど、"値上げ→客数減→再値上げ"のスパイラル。
投資先送り――設備が老いる
昇給を固定費で飲み込むと、更新投資が遅れる。POSは古い、冷蔵庫は唸る、生産性は沈む。
その一方で、大手チェーンは規模の力で吸収し、相対的優位を拡大。結果、同じ"賃上げ"でも集中と淘汰が進む。家計全体の賃金は上がっても、地域の雇用密度は薄まる。この矛盾を直視しない限り、政策は善意で悪化します。
地方の商店街は、気合いでP/Lを動かせません。根性で動くのは体重だけです。
最低賃金の議論をマクロとミクロに分解します。
マクロ:賃上げは需要の天井を押し上げる効果。だが、総需要の創出(財政・公共投資)のテコが弱いままフロアだけ上げると、床が天井を突き上げる。
ミクロ:生産性の低い現場ほど、改定ショックは急性。緩和には、1社会保険料の一時減免、2時限的な賃金補助(雇用維持特約付)、3投資減税の前倒しが必要。
×ばつ業種係数で段階をつけ、1〜2年の移行レールを明示。さらに、最低賃金改定と公共投資の地域配分を同期させ、需要の受け皿を同時に作る。
ガソリンが足りないのにアクセルだけ踏むな。先に給油してから踏め。
この設計に切り替えると、
雇用は入口を閉めずに賃上げを吸収。
価格転嫁は需要創出に相殺され、数量が死なない。
投資は前倒しになり、設備の老朽化に歯止め。
"賃上げ=正義/反対=悪"の二元論から抜け出し、順序と助走を重視する社会へ。政治は速度ではなく加速度(滑走距離)で評価されるようになります。
最低賃金改定を雇用・投資・物価の連立で設計するチェックリスト。
×ばつ業種係数の段階導入テンプレ。
賃金補助と投資減税の同時起動モデル(中小向け実務手順)。
ニュースで"上げ幅"が出たら、緩和策の有無と公共投資の同期を確認してください。上げることは目的ではない。持続させることが目的です。次章では、内政の冷却が外交にどう跳ねたのか、"ぼっち外交"のコストを可視化します。
善意は燃料、設計はエンジン。燃料だけ増やすと、火事になります。
第四章 失われた席"ぼっち外交"の現場と国益の空洞化
外交は"椅子取りゲーム"です。国際会議の写真で誰と並ぶか、首脳会談でどの順番で発言するか、文書にどんな単語を残すか。これらは国益をミリ単位で削るか積むかを左右します。
石破政権の外交は、表向きは"慎重・謙虚"と評価されました。しかし実態は違う。遅刻・欠席・文書を残さない交渉が続き、日本は椅子を取られ、発言権を削られ、文書に縛られるという"三重苦"に陥りました。
外交で"謙虚"が通用するのは茶会だけ。国際会議では座布団すら残らない。
石破外交の"空席"が、どのようにコストを生んだかを三つに整理します。
会議の空席――存在感の剥奪
APEC首脳会議の集合写真に遅刻。NATO会議を欠席。こうした空席は、「日本は優先順位が低い」と解釈され、後の実務交渉の交渉力を削ります。
文書の空席――言葉を奪われる
対米関税交渉で日本側は「文書を残さない」と主張。結果、米国が"ファクトシート"を公表し、既成事実が積み上がる。外交の鉄則は「残す者が勝つ」。文書を残さないのは、サッカーでゴールを捨てるようなもの。
同盟の空席――橋渡し役の消滅
安倍政権下での日本は、米国と各国の間をつなぐ「媒介者」でした。石破政権ではその役割が消え、米国は直接取引、中国は影響力を拡大。日本は「どちらにも寄らない」どころか、「どちらにも呼ばれない」存在に。
外交に"無欠席手当"はない。座っていない椅子の数だけ、国益が削られる。
外交の回復に必要なのは、三つの即効薬です。
プレゼンスの回復
まずは全会議フル出席。形式的でも座席を確保する。外交はまず「いること」から始まる。
文書主導権の奪還
あらゆる交渉で日本版の"ファクトシート"を必ず残す。米国や中国の解釈を事実化させない。一行の文書が十年の国益を縛るからこそ、執念深く残す。
媒介機能の再起動
高市路線が強調する「経済安全保障」は、米中どちらにも関与するための戦略的カードです。量子・宇宙・核融合といった新技術は、アジア太平洋全体の共通課題。ここに日本が座席を作れば、再び橋渡しの場を取り戻せます。
外交の鉄則は「とりあえず座れ」。座布団外交でも、座らないよりは千倍マシです。
もし外交の現場を「座席・文書・媒介」で評価する視点を持てば、あなたはニュースを別の角度で読めるようになります。
集合写真を「誰と誰の間か」で読み解く。
会談後の「共同声明の文言」を数字のように解析する。
媒介役を演じられるかどうかを、新産業・新技術分野の連携で測る。
こうすれば、ニュースの外交記事は"退屈な儀式"ではなく、実際の国益の損益計算書に見えてきます。
"ぼっち外交"の現場で失った具体的利益のリスト化。
座席・文書・媒介の三要素で、外交パフォーマンスを評価する簡易フレームワーク。
高市路線の「経済安保外交」が、なぜ媒介役を再建できるかの論理。
外交記事を読むとき、まず「誰と誰が隣か」「どの単語が共同声明に残ったか」を見てください。それだけでニュースの深度が変わります。次章では、ポスト石破をめぐる分岐点――高市か、小泉かを、政策と市場の眼で読み解きます。
外交で"無難"は無得点。サッカーで0-0が美学なのは防衛だけ。外交で0点は、失点扱いです。
第五章 ポスト石破の分岐――高市か、小泉か
石破政権の退陣は、単なる一人のリーダー交代ではありません。自民党そのものが「どの方向に進むのか」という分岐点です。
候補として浮上したのは、高市早苗と小泉進次郎。前者は積極財政と新技術投資で「攻める国家」を描き、後者は若さと人気を武器に「現状の延長線」を歩もうとしています。
問題は単純です。次のリーダーが「積極財政で攻めるか」「緊縮の影を引きずるか」。この選択が、日本の10年を決めるのです。
ここで小泉を選ぶのは、エンジン警告灯が点いた車にワックスをかけるようなもの。見栄えは良いが、止まるのは時間の問題です。
二人の候補が象徴する「未来」を比べてみましょう。
高市ルートを拒んだ場合
緊縮と小手先の賃上げで、経済は「縮小均衡」へ。若者は働いても豊かになれず、技術投資の遅れで国際競争から脱落。10年後、「韓国や台湾の背中を追い続ける日本」が現実化します。
小泉ルートを選んだ場合
メディア受けするキャッチフレーズは飛び交いますが、政策は官僚の台本。進次郎語録はSNSを賑わせるかもしれませんが、株価も賃金も動かない。政治が「イベント産業」に堕ちる危険。
石破路線を引きずる場合
"ぼっち外交"と"緊縮マインド"の再生産。つまり、座席を失い、財布を閉じ、未来を削る。
人気はハリボテ、政策は骨格。ハリボテで国は動かない。骨格が無いと、人は立てない。
ここで注目すべきは「市場」と「現実」です。
×ばつ新技術投資」を選んだのです。
現実の答え:失われた30年の主因は「金融引き締めと公共投資不足」。高市はここを直撃しようとしている。小泉は「石破路線の残り香」を捨てきれず、結局は財務省マインドに従属。
国際環境の答え:米中対立が激化するなかで、「経済安保」を旗印に新技術と国土強靱化を掲げる高市は、外交のカードを増やせる。小泉にはその絵が描けない。
市場は嘘を嫌い、歴史は空席を嫌う。二つに嫌われた政治家に、未来は無い。
あなたがこの分岐を正しく理解すれば、政治を「人気コンテスト」ではなく「国家設計図」として読めるようになります。
選挙の争点を「誰が映えるか」ではなく「誰が数字を動かすか」で見る。
メディアの切り抜きより、市場の値動きに耳を傾ける。
言葉の軽さではなく、財政・投資の重さを軸に判断する。
こうして政治を見ると、選択は単純に見えます。「積極財政で未来を描くか」「緊縮で過去に縛られるか」。
市場と政策の相関を用いた「候補者評価の新基準」。
高市ルートと小泉ルートのシナリオ比較(GDP・雇用・技術投資の3指標)。
有権者が「人気投票」ではなく「投資判断」として総裁選を見るための視点。
候補者の演説を聞くとき、こう問いかけてください。「この言葉は株価を動かすか?雇用を増やすか?国益を広げるか?」。答えがYESなら、その候補は未来を持っています。NOなら、それはただの音声データです。
政治家はアイドルではない。歌って踊れなくてもいいが、国を動かせないなら即引退です。
最終章 ×ばつ成長投資の設計図
石破政権の二連敗、緊縮の残り香、ぼっち外交の空席。これらのツケは、国民生活に直撃しました。賃金は上がらず、公共インフラは老朽化し、国際社会では椅子を失った。
つまり今の日本が抱える最大の問題は、「縮小均衡」から抜け出せないことです。家計も企業も投資を控え、未来に向けて「萎縮」する。この空気を破らなければ、30年失われた時間はさらに延長されます。
「節約すれば国が豊かになる」? コンビニの節電なら美徳でも、国家規模の節約は破滅です。
縮小均衡は、見えにくい形で私たちを蝕んでいます。
雇用の不安定化:非正規雇用は増え、若者は将来設計を描けない。結婚や出産は遠のき、少子化が加速。
インフラの脆弱化:大雨や地震で都市機能が止まり、「国土強靱化の遅れ」が日常リスクに。
技術投資の遅滞:量子・宇宙・核融合といった成長分野で日本のシェアは縮小。スタートアップも「資金が回らない」ため国外流出。
外交カードの不足:経済安保を軸にした技術協力で発言力を得るべき場面で、資源が乏しく発言は弱い。
このままでは、「未来を諦める空気」が常態化します。
節約家の国家は、世界でただの"貧乏神"にしか見えない。
×ばつ成長投資。
積極財政の再起動
公共投資の社会的割引率を現実に合わせて引き下げ、長期投資を可能にする。道路・防災・エネルギーに加え、デジタル・サイバー・宇宙をインフラと同等に扱う。
新技術への集中投資
量子コンピューター、核融合、宇宙産業に国家としてリスクマネーを供給。世界の「成長分野」で日本を主語にする。
国土強靱化
防災庁の箱モノではなく、実効性あるインフラ投資。ダム、堤防、発電網を再設計し、「災害大国」を「復元力大国」に変える。
保守層の回復
家族・伝統・地域を支える政策を再び打ち出し、自民党が失った保守層を取り戻す。ここにこそ、政治のアイデンティティがある。
未来を買うには借金がいる。でも「未来をケチる」ほど愚かな投資はない。
高市路線を選べば、日本はこう変わります。
経済:GDPは公共投資と新技術産業で押し上げられ、雇用は持続的に増加。
社会:若者が未来設計を描け、少子化に歯止め。インフラの復元力で災害後の復帰は迅速に。
外交:経済安保を軸に米欧・アジアで再び橋渡し役を担い、発言力を回復。
政治:オールドメディアに流されない「数字で語る政治」が根付き、政権運営が安定する。
国が「縮む未来」から「攻める未来」へと舵を切るのです。
×ばつ新技術投資の政策フレームを提示。
国土強靱化と経済安保を結びつける「二重防御」の設計図を紹介。
保守層回復と市場の期待をつなぐ論理を整理。
読者のあなたに問います。
未来を「節約」で延命させますか?
それとも「投資」で再起動させますか?
株式市場はすでに答えを出しました。「高市銘柄」が急騰したのは、積極財政が唯一の突破口だと知っているからです。
次はあなたの判断です。縮小均衡に残るか、攻める未来を選ぶか。
未来はケチると逃げる。投資すると追いかけてくる。国家経営も恋愛と同じです。
あとがき
「風で政治を動かす時代」は、石破政権の崩壊で終わりました。これからは「設計図で動かす政治」。
あなたが今日この記事を読んで、数字と論理で政治を判断する視点を持てば、メディアの"風"に惑わされなくなります。
そして選択肢は、すでに目の前にあります。
縮小均衡の小泉ルートか、積極財政の高市ルートか。
日本の針路は、いま決まろうとしています。
◆だいやまーくニコニコチャンネル:https://ch.nicovideo.jp/ryunosuke
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※(注記)高倉 龍之介(政治フリージャーナリスト・映像クリエイター)
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四季折々、素晴らしい日本を子供や孫 子々孫々に送り届けるために活動しています。 記事は、月刊Will8月号でも取り上げられ掲載されています。 ※(注記)高倉 龍之介 ・保守・政治フリージャーナリスト