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令和も3年目。 コロナ禍を経て、もはや平成は遠くなりにけり...である。 最近では『mid90s ミッドナインティーズ』という映画がヒットするほど、特に平成初期は懐かしい時代となった。 そんな古き良き90年代を一身に感じられるスポットが、東京郊外の八王子市にある。 1991年にできた東京都立大学*南大沢キャンパスである。 多摩ニュータウンの西の果てに作られたこのキャンパスは、令和になってあたらめてみると、平成初期の類まれなユニークさとダイナミックさを今に伝えるカッコいい場所なのだ。 (*旧首都大学東京、2020年4月より名称変更。) ×ばつ縄文土器というアクロバティックなコンセプト たった30年前である。 今とそんな変わらないんじゃないかと思うかもしれない。その違いを探りに、早速キャンパスの中を歩いてみたい。 参考にしたのは竣工直後の1992年発刊、『東京都立大学 : 新キャ
「フグは食いたし命は惜しし」と言われてるかと思えば、「フグ食う馬鹿、食わぬ馬鹿」とも言われ、フグはそのずば抜けた味覚と恐ろしい猛毒で我々日本人の魂を揺さぶってきた。 取り扱いが厳重に規制されているが、フグの中でも特に強い毒がある卵巣をぬか漬けにして食している地域が石川県である。 しかも毒が消える仕組みがはっきりわかっていないために昔ながらの方法を頑なに守って製造しているのだ。そんな「禁断のグルメ」と呼ばれる発酵食を一大産地である美川の老舗「あら与」に取材し、体感してきた。 1975年神奈川県生まれ。毒ライター。 普段は会社勤めをして生計をたてている。 有毒生物や街歩きが好き。つまり商店街とかが有毒生物で埋め尽くされれば一番ユートピア度が高いのではないだろうか。 最近バレンチノ収集を始めました。(動画インタビュー) 前の記事:パンケーキリクガメパンケーキを作る > 個人サイト バレンチノ・エ
研究成果をX(Twitter)に投稿したのは慈さん(@AltItk)。「むすめが校内放送で校長先生から褒めてもらった自由研究みて」のコメントとともに写真を投稿しました。 アボカドとわさびしょうゆでマグロ味になるように、サーモン味に近づく食材はあるのかをテーマにした研究です。成果は紙4枚にまとめられており、仮説を立て、実験方法を考え、データを取り、結論を導き出すとの学術論文の体裁をしっかりと取っています。 さらに驚きなのは結果です。導き出されたのは「フルーツあんみつの寒天にわさびしょうゆをつけたものが、一番サーモンに近い」との結論。ただし値段も考慮すると、試すなら「刺身こんにゃく」がオススメとの感想まで付け加えられています。 リプライ欄などには、「これは天才の所業」「これは良い研究」「寒天すっごい試したくなったw」といった反応がありました。なかには、アレルギーなどさまざまな理由で魚介が食べら
映画の中で二人が出会う階段がある 2016年公開の「君の名は。」という映画にこういうシーンがある。主人公の男女それぞれが乗った電車がすれ違い、一人は新宿駅で降り、もう一人はその隣駅で降りる。お互いを探し歩き、とある神社の階段で出会う。 モデルとなった階段 いいシーンなのだが、地理好きとしてはそれらの位置関係がどうしても気になっていた。 赤は男が降りた新宿駅、青は女が降りた千駄ヶ谷駅、そして緑は二人が出会った階段のある須賀神社だ。 緑の場所、べつに中間地点じゃないのが分かると思う。 そしてそもそも、お互い連絡も取れない状況で歩き回ってどこかで出会えるということがあるんだろうか。文句を言ってるわけじゃなくて、ふつうに興味があるのだ。 検証してみる 広い新宿のどこかで本当に二人は出会えるか。それを検証するためにシミュレーションをしてみることにした。 こういう仕組みをつくった やり方はこうだ。 ・
旅行に行きたい.... 旅行に行きたい! ライターの岡田悠です。逆光から失礼します。 旅行に行きたいので、以前部屋の中で旅行ができる仕組みを作りました。 健康器具のエアロバイクにGoogleストリートビューを連携させて、バイクを漕ぐと前進する装置です。画面がこんな感じで進みます。 いいですね。 そこでダイエットも兼ねて、2020年春にこの装置で日本縦断を始めました。 ここからはその後、エアロバイクを漕いで日本中を巡った、およそ半年間の記録です。 北海道から本州へ渡れない 4月末に北海道の最北端、宗谷岬を出発して、そこから南へと下っていく。当時はゴールデンウィークだったけど、緊急事態宣言が発令されていたので部屋に籠もりっきり。エアロバイクを漕ぐ足は捗って、グイグイと前に進んでいく。 じきにGoogleマップのAPI利用料が高騰して企画存続が危ぶまれたりしたけど、なぜかGoogle社が無料にしてく
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー) 前の記事:モバイル監視カメラでなんでもわけありに > 個人サイト webやぎの目 ゴーストとは ゴーストとは暗いところでネオンなどを撮ったときに、意図してないところに出る光の反射のことだ。iPhoneは数世代前から出るようになった。 こういうの出ますよね テープ状に貼ってあるLEDは特に出る iPhoneのような狭いところに無理してレンズを入れているせいか、レンズのなかで光があっちゃこっちゃに反射しているようだ。 でも逆に考えたら、これを利用して夜空に模様を描くことができるんじゃないだろうか?
毎日AIとチャットしている。 AIはそのままだと関連度の高いことを言うようにできているようで、あまり面白いやつではない。 寒い→風邪をひかないようにしましょう、とかそんなパターンだ。 寒い→海水浴に行った気分になってみる、と言って欲しい。 デイリーポータルZっぽい。というか、おれか。 だが、考えてみればデイリーっぽい発想とは関連のないこと・対立することを探してくっつけているだけである。 そういう前提を指示するとAIは俄然よくなってくる。 方法:わざと関連のない言葉から共通点を見出す --- 林:「網戸にいちばん関係が薄い言葉はなんでしょうか」 AI:「航空母艦のように巨大な物体や概念に関連する言葉と比べると、網戸は比較的小さく身近なものであるため...」 林:「航空母艦と網戸の類似点」 AI:「両者とも軍事用途に使われることがあるという点でも共通しています。」 --- もっと強引に指示してみる
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー) 前の記事:あなたの1mは何メートル? > 個人サイト webやぎの目 これが官公庁のパワポです 官公庁のパワポで有名なのがこちら。 出典:「医療・介護に係る長期推計 (主にサービス提供体制改革に係る改革について)」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001ets7-att/2r9852000001f34t.pdf) 一見ごちゃっとしているが、左側が地域レベルの話で、右は一番狭い地域での話を拡大して書いてあることがわかると理解しやすい。 全体の構成としてはこうなっている 「医療・介護に係る長期推計 (主にサービス提供体制
清朝末期に、絶大な権力をふるった西太后。彼女は、はちゃめちゃにゴージャスな生活をし、食事の際には料理が100品以上並んだといいます。 これに近い贅沢、それは「餃子の王将」のジャストサイズメニューを全品頼むということではないでしょうか。 西太后のド級の食卓 中国の動画サイト・bilibili動画をよく閲覧していた時期、気づけば中国の子供が作った、絶妙に雑な編集の開封動画ばかり見まくっていました。「これじゃ身になることがなさすぎる」と、意識して中国史の動画を流すように。 何となく「西太后」の動画を見たところ、 写真はWikipedia「西太后」より引用 「西太后は毎食料理を100品以上用意させ、好きなものだけ食べていた」と紹介されていました。 度肝抜かれました。というか、フィクションじみていて「誇張されてるよな・・・?」と疑ってしまいました。 その後調べると、30〜40品、または100品以上と
行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー) 前の記事:手をあげて横断歩道を渡る > 個人サイト むかない安藤 Twitter >ライターwiki どこが一階なのかわからない駅、戸塚 東海道線のJR戸塚駅を利用したことがある人にはわかってもらえると思うのだけれど、あの駅ってどこが一階なのかわからなくないだろうか。 自分が一階にいるのか地下にいるのかわからなくなるんです 地表に出ても道が立体的に交差していて自分が何階にいるのかわからないありさま 新宿駅なんかもいろんな路線が立体的に乗り入れているのでわかんなくなるのだけれど、戸塚駅の場合は駅周辺の地形からしてちょっと複雑なことになっている。 戸塚駅にかぎらず、横浜のこのあたりは山を一生懸命に切り拓いて人が住み着いた感じがしてロマンチックなのである
1986年東京生まれ。ベルリン在住のイラストレーター兼日英翻訳者。サウジアラビアに住んでいたことがある。好きなものは米と言語。 前の記事:ドイツに多い「マック」がつく店名の由来に迫ったらスコットランドの宗教改革にたどりついた > 個人サイト >words and pictures >ライターwiki 33歳にして初めての会社勤め、34歳にして初めての解雇 私は大学を出てからずっとフリーランスやアルバイトをしながら食いつないできたが、去年の春、33歳にして初めて社内翻訳者としてドイツのある会社に就職することになった。 時間の自由は無くなってしまったものの、安定した給料をもらえ、明るい職場で働けることが新鮮で嬉しかった。フリーランスの頃よく感じていたハラハラ感や孤立感は消え、安定した生活っていいなあと安堵感に浸っていた。 が、入社して1年ほど経った2020年に入り、パンデミックが発生。3月に在
カラー写真って不思議。 どうして、あんなにきれいな色がでるんだろう。 自分で描けないだろうか。 と思ったので、手描きしてみました。 理屈としては知っている 過去に、印刷の工場を見学したことがあるので、カラー印刷のしくみは理屈としては知っている。 写真の色をC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の四色に分解して、色のツブツブを並べていくと、それが合わさってカラー写真に見える......ということで合ってますよね。 CMYKのしくみ カラー写真を手描きする。ということはどういうことか。 つまり、CMYKに色分解したシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの、点の集まりを、それぞれなにかを使って、自分でポチポチ描いていけばよいのではないか。 まず考えたのは、カラーのカーボンシートを使ったやり方だ。 カラーカーボンを差し替えて重ね塗りする CMYKそれぞれの色の版を別々にプリントアウトし、固定
1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。 前の記事:削らず芯を足さず16km書ける金属鉛筆「メタシル」 >ライターwiki こんどはローカンマだ! 以前当サイトに書いた「業務スーパーの『〇〇醤』9種食べ比べ」という記事を読んだある方から、大変嬉しいことに、こんなリクエストをいただきました。 「いつか『ローカンマ』の食べ比べもお願いします!」 あ〜! ローカンマ! 知ってる方は知ってると思うんですが、中国の有名調味料ブランドで、漢字で書くと「老干媽」。発音的には「ラオガンマー」が近いらしいのですが、日本向けの製品にはカタカナでローカンマと表記されているので、この記事ではそれで統一させてもらいます。 で、僕、昔から中国食材専門のスーパーへ行くのが好きで、よく見かけてはいたんです。 こんなふう
平成を代表するスーパーアイドル、木村拓哉。今なお人々を夢中にさせる存在である。彼について、こんな噂を聞いたことはないだろうか。 「あそこのマンションの最上階の部屋、実はキムタクが別荘に買ったらしい」「あそこの海にキムタクが別荘を持っていて、時々サーフィンをしているらしい」 キムタクからしたらなんとも迷惑な話かもしれないが、こうしたキムタクの住まいに関する噂は全国各地にあるらしい。気になってアンケートで集めてみたら、100件を超える噂が集まった。 100て! ※(注記)本記事では敬意を込めて木村拓哉さんをキムタクと表記します キムタクは河童か空海か ここまで来ると生きる伝説だ。この資料がなにかの手違いで100年200年と残ってしまったら、未来の人はキムタクを一体何者だと思うだろう。 集まったアンケートを読み込んでいくと、キムタクの噂に一定の傾向があることがわかった。 そこでDPZライターの唐沢むぎこ
今年に入ってから、世界中の人と、ポストカードの交換をすることができる「ポストクロッシング」というサービスに登録して、海外の人とポストカードのやりとりをしているのだが、これがなかなかおもしろい。 「ポストクロッシング」とはいったいどんなサービスで、どこがどんなふうにおもしろいのかを、説明させてほしい。 海外から手紙が勝手に届くおもしろさ いま、海外に友人、知人が住んでいたとしても、まずはネットを使って電子メールやらSNSやらでやり取りするのが普通で、わざわざハガキや手紙をやりとりするようなことはしないとおもう。 しかしながら、自宅の郵便受けに海外からのポストカードが入っているのは、電子メールの受信箱にメールが入っているのとはまったく違う、格別の感慨がある。 郵便受けのチェックが日課になる この「海外から手紙が勝手に届く」というおもしろいしくみを、インターネットを使って実現したのが「ポストクロ
2020年9月、メジャーリーグはロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト選手が通算300号のホームランを記録、ティム・サーモン氏の持っていた球団記録を更新した。 この件は「トラウト(マス)のサーモン(サケ)超え」とうまい事言った感じで報じられて話題となった。 しかし、そもそもトラウトとサーモンの違いは何なのか? 魚としてもトラウトはサーモンを超えているのかいないのか? サケの専門家に問うた。 1975年神奈川県生まれ。毒ライター。 普段は会社勤めをして生計をたてている。 有毒生物や街歩きが好き。つまり商店街とかが有毒生物で埋め尽くされれば一番ユートピア度が高いのではないだろうか。 最近バレンチノ収集を始めました。(動画インタビュー) 前の記事:小説家と「犬の看板」を見せ合う会 > 個人サイト バレンチノ・エスノグラフィー >ライターwiki サケ好きの心を動かしたホームラン 球場のフェン
人の顔を見分けるのがすごく苦手だ。1回会った人どころか、何回か会った人でも覚えていないことがある。 いい加減、人をサクッと覚えられるようになりたい。 いろいろ考えた結果、人間より見分けにくい「動物を見分けている人」なら見分けるコツにくわしいのではないかと思った。 群れの動物を見分けている人がいい。ペンギンなんて最高じゃないか? すみだ水族館のペンギン飼育員さんに、見分け方のコツを聞いてみることにした。
これまでもワープロやタイプライター、ビデオタイトラーなど、昔のガジェットをいたずらに購入していじくってきましたが、今回はいよいよマイコン! マイコンなんて昔じゃないじゃん! ......と思いきや、ボクの子ども時代にもありましたからね。 約40年前のマイコンは、今のMacやWindowsとはまったく違う、人間に優しくない使い勝手で頭を抱えました。 1975年群馬生まれ。ライター&イラストレーター。 犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに......というようなものに関する記事をよく書きます。(動画インタビュー) 前の記事:子どもに覚えさせたい!? ボクの考えた最強の「あいうえお表」 > 個人サイト Web人生 ありがとう、ジョブズ&ゲイツ 約40年前のマイ
1984年岐阜県生まれ。日常のちょっとした工夫でできる楽しい遊びと、街のコネタを見つけるのが好き。妻が世界一周旅行に行っていた。(ライターWiki) 前の記事:お店別・レジ袋なしの限界を探る〜ディスカウントショップ「ドン・キホーテ」編 > 個人サイト 平日と休日のあいだ 嫁が世界一周旅行中の旦那 >ライターwiki やってきたのは千葉市動物公園。 ここは15年ぐらい前、二本足で立つレッサーパンダの風太くんで話題になったところだ。 かわいい! こちらは現在の風太くん(19才)。人間でいえば80才をこえる年齢ということだが、誰よりも活発に歩きまわっていた。 功労者の証、銅像までたてられている。 そんな千葉市動物公園の中には、「ふれあい動物の里」という、いろんな動物にさわったりエサやりをしたりできるエリアがある。 今回は、そこで飼育員をされている齋藤さんにお話をお聞きした。 飼育員歴7年。ウサギ
<プロフィール> 林雄司 デイリーポータルZ編集長。東急メディア・コミュニケーションズ株式会社勤務。1971年東京生まれ。1996年から個人でサイト制作を始め、2002年にデイリーポータルZを開設。編著書に『死ぬかと思った』シリーズ(アスペクト)、著書に『会社でビリのサラリーマンが1年でエリートになれるかもしれない話』(扶桑社)などがある。 自分の中に面白いと思うものや、やりたいことはあるものの、組織の中で思うように動き出せない。あるいは新しいことを始めようとしても、失敗することを想像しては、気持ちが落ち込んできてしまう。そんな人は林さんの考え方がヒントになるかもしれません。 林雄司さんは、30代前半のころに人気メディア「デイリーポータルZ」を立ち上げ、現在も編集長を務めています。過去には「このままではマズイよ」と会社から通達を受けたことや、事業譲渡で運営会社が変わったことも。それでも、傍
小学校のものはだいたいなんでも懐かしいが、なかでも懐かしいのが国語の教科書だ。 『スイミー』『おおきなかぶ』『くじらぐも』...ちょっと思い出すだけでもとにかくすべてが懐かしい。しかし、日本全国に配られている教科書でも、世代が違うと載っている作品はけっこう違う。 国語の教科書のうち、みんなが知っている作品はどれなのか。歴代の国語の教科書を調べ、「もっとも知られている国語の話」を探し当てたい。 日本の6割以上の小学生に読まれている光村図書 本題に入る前に、まずは私の"推し"の教科書について話したい。 この表紙にビビッときたら、あなたは「光村に育てられたアラサー」だ。(教科書クロニクル 小学校編(光村図書)よりキャプチャ) 光村図書出版。小学校の国語の教科書の最大手だ。 これ以外にも教科書はあるが、光村のシェアはなんと約67%。 「教科書の出版社なんか覚えてないよ」という人も、だいたいは光村で
韓国人の友達ができた。はじめてで嬉しかったので、韓国語講座に通ってみることにした。 英語ならアルファベットで構成されてて文字が読めるし、単語もわかるが、韓国語においては、「丸」と「四角」と「棒」だな...と思うレベルである。 こんなに図形にしか見えない言語が読めるようになるのか?1年勉強してみたら言語を作った人の苦悩やアイデアが見えて大変おもしろかったので、面白かったところをまとめました。 「漢字に挫折した」経験から作られた文字、ハングル 週1のzoom韓国語講座に申し込んだ。私以外には3人、参加している。 先生が現れた。めちゃくちゃ明るい。教科書を1章ずつ進めながら、韓国語の成り立ちからまずオリエンテーションをしてくれた 韓国は昔、中国の漢字を使っていたそうだが庶民が「むずかしい!!!」と挫折した歴史があるそうだ。 そこで、簡単な文字を作るぞ!!と意気込んで作られたのが韓国語(ハングル文字)
2006年生まれの猫(なつめ氏)と一緒に暮らしてきまして、先日、2024年4月22日に死んでしまいました。17歳7ヶ月、人間の年齢にすると86歳で息を引き取りました。年齢的には寿命と言っていいでしょう。 「うちの猫が死んだ」という個人的な内容ではあるんですが、なつめ氏は僕の記事にもたびたび登場しており無関係とも言えないため、ここで追悼させていただきたいと思います。 あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。 1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー) 前の記事:ミューズリ
「ヤマアラシのジレンマ」という言葉がある。ヤマアラシは体にとげを持っているため、近づきすぎるとお互いの体を傷つけてしまう。相手に寄り添おうとしても近づけないのだ、という話である。 では「コーヒーのジレンマ」という言葉はご存じだろうか。コーヒーが好きで飲みたいのだが、飲むと体質的に胃が痛くなってしまうため、飲めない。そんな状況を表した言葉で、もちろんいま僕が考えた言葉である。「俺のジレンマ」と言いかえてもよい。 インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。 本『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました! 前の記事:『くにたち』と『こくりつ』を見分けたい(デジタルリマスター版) > 個人サイト nomoonwal
ヌーから連想するもの ヌガー(キャラメルのような甘くてぬっしりしたもの) テリーヌ(食材をなめらかにして固めたもの) ぬーっと、チューイング系のものが伸びる様子 なんかナ行って大人っぽい響きだな ートから連想するもの チョコレート バー 棒 ヌートの響きの良さ 口をすぼめたまま舌先で破裂音が鳴るのがセクシーだ...! トバーの響きの良さ ヌートに続いて口をあまり動かさずにaの口に移行するのがいい。例えば「ホームランバー」だとちょっと子どもっぽい、おとぼけ感がある(気がする)。 どうだろう、ぜんぶ私の勝手な想像だけどなかなか良い線いっているんじゃない? ヌートバーをお菓子だと思っていた人達の中には、アメリカのお菓子、スニッカーズのようだという意見もあった。たしかに「ニッ」のチャンク感はヌートに通ずるものがある。 が、いかんせん「ッカーズ」がやんちゃな、いかにも少年好みのジャンクな甘さらしさを演出
私事で大変恐縮だが、今住んでいるマンションが建て替えということになってしまい、5年ほどどこか別のところに住まなければならなくなった。 そのために数ヶ月以内に引っ越しをする予定(現実感ないけど)だけど、溜め込んだ書籍をどうするのか今から思案している。 廊下に放置してある90年以上前の百科辞典も、いよいよ処分しないとダメになってきた。 処分する予定はあるけれど、その前にみんなで読んでみようと思う。 どんな百科辞典? 処分したい百科辞典はこちら。 三省堂『図解現代百科辞典』全5巻 『図解現代百科辞典』全5巻、三省堂が1931(昭和6)年から1933(昭和8)年にかけて刊行した百科「辞典」だ。 ふつう「百科」の場合は「事典」とするものが多いが、これは「辞典」となっている。「辞」つまり、言葉に注力した百科事典なのかと思いきや、冒頭に「図解」とある。 絵がちょいちょい載ってるのかなとナメた考えでページ
あの富士山はどこからの眺望? さっきから「あの、あの」としきりに言っているけれども、ピンとこない人も多いかもしれないので、検索した画像を見てほしい。Googleがこちら。 Google画像検索の結果。赤で囲った部分が「あの」風景の写真 ついでにBingの画像検索だとこちら。 Bingの画像検索結果 平等院鳳凰堂や金閣寺、東京タワー、姫路城、歌舞伎町、宮島あたりの、われわれでもどこかわかるような超有名ランドスケープに混じって、いったいどこからの風景かよくわからない「富士山をバックにした五重塔の景色」がかなりの確率で混じっていることがわかる。 富士山が見えているから、山梨か静岡だろうことは想像できるが、どこからの風景なのか、ビシッと答えられる人はあまりいないだろう。 調べると、この景色は山梨県富士吉田市の新倉山浅間(あらくらやませんげん)公園からの眺望らしい。 Googleの画像検索で出てきた
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー) 前の記事:通るけど行かない羽沢横浜国大駅に行く >ライターwiki 東京都町田市にある 関東にあるウエストは千葉県に5軒、そして東京都に1軒だけある。東京都の町田市だ。自分が職務質問を初めてされた町である。 町田駅からバスに20分ぐらい乗って店に到着。外観の写真を撮ろうとしたら、カメラになんか変な表示が出ている。 「NO CARD」。SDカードが入ってないって。 よく「SDカードをPCに差しっぱなしでカメラを持ってきた」という話を聞くたびに「そんなおっちょこちょいな人いるかよ」と思っていたが、そんなおっちょこちょいな人いた。 今、「そんなやついるかよ」と思っているこの記事を読んでいる人、将来、SDカードを家に忘れてこの記
庚申待をやってみたい 庚申待(こうしんまち)は、庚申信仰に基づいた行事だ。庚申の日の夜、寝てる間にお腹の虫が神様のところに行って自分の悪事を報告するので、それを防ぐために一晩中起きてるというやつ。 少なくとも初期は信仰に基づいたものだったが、後期には形骸化してただ酒を飲んで徹夜するだけのところもあったとか。すごく楽しそうだ。その形骸化したやつをやりたい。 会場はカラオケルームで というわけで以前から庚申待をやってみたかった。しかし問題は会場だ。一晩中貸してくれるレンタルルームは見当たらない。 いろいろ相談したところカラオケルームがいいという。たしかに、カラオケルームなら広い部屋もあるし、朝まで貸してくれる。 JOYSOUND 品川港南口店 というわけで JOYSOUND にやってきた。じつは JOYSOUND は我らがデイリーポータルZに協賛してくれているので、話が早かった。 VIP RO
1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。 前の記事:すき家の「ほろほろチキン」を単品で買ってきてパンに挟むと至福 >ライターwiki 「写ルンです」の人気が復活 1986年に発売され、昨年35周年を迎えた使い捨てカメラ「写ルンです」。買って開封したらすぐに使え、規定の枚数を撮り終えたら、カメラ屋さんに持っていって現像をしてもらえばOKという手軽さが革新的で、一世を風靡した商品です。 その後、コンパクトデジタルカメラの進歩や、携帯電話で写真が気軽に撮れるようになったこと、さらには、もはやそんじょそこらのカメラよりもきれいな写真が撮れてしまうスマートフォンの登場などにより、徐々に生産が縮小。 ところが最近、そのどこか懐かしい写りが「SNS映えする」ということで、再び人気が復活。あえて写ルンで
変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:天使が吹いてる長いラッパを吹きたい。できないから代わりにシャボン玉を吹く > 個人サイト 海底クラブ >ライターwiki 「傘」という漢字の略字がほぼ絵 私が見つけたおもしろい略字というのがこれだ。 「傘」の略字。ほぼ絵じゃん。 京都市内のとある公共施設でこの「傘」を見つけて衝撃を受けたのである。「こんなんでいいのか!」と感動したのだ。 しかも帰ってから調べてみると、この「傘」は略字としてはそこそこメジャーな存在だというではないか。今まで知らずに生きてきたとは......。 きっと世の中にはまだまだ知らない略字があるにちがいない。そこで、私と編集部石川さんに前述の竹澤さん、さらにDPZで文字に関する企画といえばやはりこの人だろうというライター・西村さん(竹澤さん
富山県の西部に位置する砺波(となみ)平野には、「散居村(さんきょそん)」と呼ばれる農村風景が広がっている。 広大な水田の中に農家の屋敷が密集することなく散在しており、独特の風情と美しさを醸しているのだ。 1981年神奈川生まれ。テケテケな文化財ライター。古いモノを漁るべく、各地を奔走中。常になんとかなるさと思いながら生きてるが、実際なんとかなってしまっているのがタチ悪い。2011年には30歳の節目として歩き遍路をやりました。2012年には31歳の節目としてサンティアゴ巡礼をやりました。(動画インタビュー) 前の記事:古墳を空から見てみたい(デジタルリマスター) > 個人サイト 閑古鳥旅行社 Twitter 砺波平野の散居村を知るには、東側の山の上にある展望台に行くのが手っ取り早い。そこからの眺めを見れば、砺波平野の独自性と美しさが一目で理解できるはずだ。 できれば田んぼに水を張った春の時期
寿司屋や海鮮居酒屋に行くと、魚が入ったいけすや水槽(以下、まとめて水槽と呼びます)をよく見かける。 イセエビ、鯛、貝など入れられているものは様々だが、あの魚介類たちは本当に料理されてお店で出されているのだろうか。実は飼ってるだけなのではないか? 出されているとして、水槽に入れたときと入れないときで何が違うのか?どんな魚がよく水槽に入れられるのか? 考え始めたらどんどん水槽のことが気になってきたので、水槽の専門家に聞いてみることにした。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー) 前の記事:コレクション自慢の会〜酒屋看板とトイレに咲く花 > 個人サイト webやぎの目 今回のメンバー、林、橋田がアルコールを断った 林: 禁酒サークルの会にようこそ。やめてるのはおれと橋田さんだけですかね。古賀さんやめてるんでしたっけ。 古賀: ちょっと飲んでます。たまに ナオ: あれから過度には飲んでないけどだらだら飲んでしまってます。 橋田: 飲むことは悪いことじゃないからいいんじゃないですか ナオ: いや、ちょっと今恥ずかしい気持ちになりましたから 林: 拙攻さんに至っては、止めてるなんて一言も言ってないのにただ呼ばれた。 古賀: 健康状態も悪くないんですよ。ただ詳しいから
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(ライターwiki) 前の記事:胎内の歌を聴け、日本最古の油田「黒川油田」を見に行く > 個人サイト >note 多くの祭り(フエト)のために 「ノルウェイの森」は100パーセントの恋愛小説だ。主人公のワタナベトオルは高校時代からの知り合い直子に恋をするけれど、彼女は込み入った問題を抱えている。そこに緑という同じ大学に通う女の子が登場し、近所の火事を3階の物干しから見物しキスをする。 この記事を書いているジヌシケイスケ(地主恵亮)です 直子や緑が登場するのは主人公が大学生だった頃だ。この小説は回想がほぼ全てで、冒頭の20ページくらいだけ37歳になった主人公が登場する。彼は秋のハンブルク空港に着陸する飛行機に乗っている。秋の冷ややかな雨がハンブルク空港には降
1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。 前の記事:マックのハンバーガーにキムチを挟むと新鮮 >ライターwiki 僕と「龍正軒」の出会い 今回の舞台「龍正軒」 東京都練馬区、西武池袋線の石神井公園駅から徒歩10分ほどの街道沿い。土地勘のある方にわかりやすく説明するならば「石神井警察署」の目の前に、「龍正軒」という小さな中華料理屋があった。 WEB上の情報だと「りゅうせいけん」と書いてあったりするけど、ご主人が「りゅうしょうけん」と言っていたから、それが正しい読みのはず。 僕は石神井公園に住んでいて、仕事場がこの近くなこともあり、何年も前からよく前を通っていたからその存在を知っていた。けれども、なんとなく、本当にただなんとなく、行く機会のないまま過ごしていた。 ところが先日、同じ仕事場で働
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