ASEAN諸国のための石油セキュリティ構築支援研修(課長級)を実施
〜人材育成により、ASEAN諸国の備蓄体制整備に貢献〜
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、11月16日(月)から11月20日(金)の期間で、経済産業省資源エネルギー庁と協力し、ASEAN諸国の石油政策を担当する課長級幹部8名を招聘し、「ASEAN諸国のための石油セキュリティ構築支援研修(課長級)」を実施しました。
今回の研修は、今年度から開始した研修の一環として、6月に実施した局長級研修を通じて得られた参加国のニーズを踏まえて、開催したものです。
ASEAN諸国の石油需要は今後も増加を続けることが見込まれています。こうした状況を踏まえ、ASEA N各国は、石油備蓄体制の強化等を含む石油セキュリティの構築に向けた努力を進めています。
世界的な石油供給途絶時を想定した場合、日本を含むアジア地域全体のエネルギーセキュリティを向上させるためには、ASEAN諸国の石油備蓄体制の強化等を含めた石油セキュリティを構築することが重要であることから、JOGMECはASEAN諸国の石油備蓄体制整備等に対して協力、働きかけを行ってきています。本研修は、こうした協力の一環として今年度から実施したものです。
本研修では、ASEAN各国から参加した石油政策を担当する課長級幹部8名に対し、日本の石油政策、国際機関が協働して整備を進めている石油の統計データベースや日本の石油産業の国際展開についての研修に加え、国家石油備蓄基地、製油所等の現地視察を行いました。また、ASEANにおける石油備蓄のあり方や石油備蓄の構築に向けた取組状況、現状の課題や今後の協力の方向性についての意見交換等を行いました。
今年10月にマレーシア・クアラルンプールで開催されたASEAN+3(日本、中国、韓国)エネルギー大臣会合での大臣共同声明では、6月に東京で開催した局長級向けの研修を運営した日本に感謝が表明されるとともに、課長級向けの研修をフォローアップ活動として実施することについても歓迎する旨が盛り込まれました。今回の研修は、この声明も踏まえて実施したものです。
JOGMECは、今後もこうした研修等を通じ、ASEAN 諸国の備蓄体制整備への協力、働きかけを推進すること等により、日本を含むアジア地域のエネルギーセキュリティの向上に貢献してまいります。
1)名 称
ASEAN諸国のための石油セキュリティ構築支援研修(課長級)
2)実施期間
11月16日(月)〜11月20日(金)
3)参加者
ASEAN各国の石油政策を担当する課長級幹部8名(カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、
ミャンマー、フィリピン、タイ、ベトナムの計8か国)
4)場 所
JOGMEC、経済産業省等
この記事に関するお問い合わせ先
備蓄企画部国際課石澤
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