2008年10月

2008年10月30日 (木)

BEANSの成長を願って

もうひとつのBEANSプロジェクトでは本物の豆が順調に生育しているようでなによりです。さて、本命のプロジェクトのほうですが、これは今やっと双葉がでたところでしょうか。なにしろ何もない砂地に種を播いたようなもので、発芽にすこし時間がかかりました。これから大きく生長し始めますが、豆の幹、枝や葉は研究テーマやサブテーマに喩えることができます。ジャックと豆の木のように天まで届くには水や肥料をたっぷりあげるだけでは育ちません。枝葉の先端まで栄養が行き渡るように、剪定したりまた倒れないように支柱を立てるなど、しっかりと植木管理をしなければなりません。さしずめその任はプロジェクトリーダーやセンター長の役目と言えます。ひ弱な葉っぱや育ちの悪い枝、上の方角ではなく、横に張った形の悪い枝は思い切って切り落とさないと、発育不良に落ち、最悪は枯れてしまいます。BEANS管理者は、もうひとつのBEASNプロジェクトもそうですが、このことをいつも心に留めて全体が見た目にもスッキリした豆の木になるように、日夜励みたいと思っています。(遊佐:BEANS研究所長)

2008年10月30日 (木) PL/SPLコラム | 固定リンク | コメント (0)
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2008年10月23日 (木)

第1回BEANSセミナーの開催

(MMC-MIF-BEANSマンスリーニュース20年10月号からの転載)

フィンランドの国立研究機関であるVTT(フィンランド技術研究センター)のMEMSプロセス研究のリーダーであるHannu Kattelus博士の来日を期に、去る9月26日(金)に拠点である東京大学駒場リサーチキャンパス内Life BEANS/3D BEANSセンターで第1回のBEANSセミナーを開催しました。

Hannu Kattelus博士からはVTTの概要の後、ヘルシンキ工科大学との共用ファブ"MICRONOVA"におけるのMEMS開発と、以下のVTTのMEMS研究開発の紹介がありました。
・SOI、サーフェスマイクロマシニング
・ALD(アトミック・レイア・デポジション)、及び電子線リソグラフィー
・超薄膜によるナノデバイス
・センサ、及びトランスデューサ
・MEMS・半導体集積
・MEMS磁気センサ
・ボンディング、及びソルダーバンプ
・RF MEMS、レゾネーター
・ウェハレベルパッケージング
さらに、欧州の研究機関CEA-LETI、CSEM、Fraunhoferと連携して進めている"Heterogeneous Technology Alliance(異分野技術連携体)"による異分野融合による次世代デバイス開発への取り組みの概要紹介がありました。

一方、BEANS研究所からは、BEANSプロジェクトの概要について、安達が紹介し、その後活発な技術ディスカッションが行われました。最後に、東京大学生産技術研究所に拠点を置く、Life BEANSセンター、3D BEANSセンターの見学を実施しました。

今後も、海外を中心にBEANSに関連する著名な研究者の来日を活用し、セミナーを継続的に行う予定です。

2008年10月23日 (木) プロジェクトの動き・お知らせ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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2008年10月 8日 (水)

ノーベル物理学賞の朗報

2008年のノーベル物理学賞を、米国籍で日本人の南部陽一郎・シカゴ大学名誉教授(87)、日本学術振興会の小林誠理事(64)、京都産業大学の益川敏英教授(68)の3氏が受賞することになった。 授賞理由は、「素粒子物理学における対称性の破れ」の発見とのことで、論文発表から30年、40年後の受賞とは、ただただ驚き入るばかりです。

最近は、米国サブプライムローン問題に端を発した世界的な金融大不況、ねじれ国会で不透明な国内政治など鬱陶しい話が多い中で久々の明るい話題です。
[画像:左から喜びの南部、益川、小林の各氏]

今朝のニュースの中で、益川さんが研究には「眼高手低」の精神が大事だと言っておられた。高い目標を掲げつつ、手近なことから手がけるの意味だそうだが、これを聞いてBEANS研究所の遊佐所長が語った「三人の石工」の話を思い出しました。

理論研究とプロジェクト研究開発の違いはあっても、物事の真理は同じだと感心しました。(青柳@マイクロマシンセンター)

2008年10月 8日 (水) 産業・経済・技術 | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
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2008年10月 2日 (木)

もう一つのBEANSプロジェクト(その3)

BEANS(豆の木)が成長してきました。これまでの鉢(直径9cm)では小さくなり、総務のNさんが少し大きな鉢(直径18cm)に移し替えてくれました。豆の木は約30cmほどに成長し、しっかりとした若葉をつけています。こうなると、早くも収穫のことが頭をよぎります。70cmのさやに入っている豆を見てみたいものです。さらには、豆を肴にBEANSパーティーを開くのも1考かもと夢がひろがります。少し気になるのは、これから秋・冬に向かうわけで、陽射しがだんだん弱くなっていくのが心配です。なぜなら、このジャイアントビーンズは太陽の光が大好きなようなので。(BEANS研究所 町田 進)

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2008年10月 2日 (木) 豆の木 | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)
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