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昨日のエントリーで紹介した「アカデミーヒルズ六本木ライブラリーのアイデンティティ」(小林麻実)のPDFから、気になるところをピックアップ。
専門情報を溜め込むヒトになるよりも,むしろ社内の情報を回す,誰かの持つ情報や知恵を,他のヒト,後から来るヒトに回してあげるファシリテイターとしての役割こそ,ライブラリーが持つべきものではないかと私は思うようになり,社内での勉強会を開催するなどして提言した。
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本はなくとも,本の中身である情報が系統立てて整理されており,効果的にアクセスできればよいのだ,そのアクセスを提供することにこそ,ライブラリーの存在意義はある。
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しかし,この構築の経験によってこそ,本という物理的な存在を持たない,書棚のないライブラリーには,明らかに欠けているものがあるということにも気付いた。それがセレンデピティ,つまり「意外なものとの偶然の出遭い」である。
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このように「図書館とは本だけでなく,情報リソースとしての人間も扱うべきである。本や情報との偶然の出遭いから新たな知を生み出すことを目的とする」と考えていた私に,森ビル株式会社の方々が知人を介してコンタクトしてきたのは,六本木ヒルズのオープンに先立つこと2 年,2001 年の頃であった。
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赤字を垂れ流し,お金を使うだけの図書館など,世の中に掃いて捨てるほどある。
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例えば,一般の図書館では本を読みながら飲食することは禁じられていることが多い。これは何のためなのだろうか。本の汚損を気にしているというのなら,貸し出した書籍が,利用者の自宅やカフェで,コーヒーと一緒に楽しまれている事実には思い当たらないのだろうか。
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私は,RFID タグの,別の使い道を考えなければならなかった。そしてこれが,「本と人の偶然の出遭い」を実現に移す方法であることに気付いたのだ。
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結局,私のイメージした「個人として学び,他の人との情報交換も行える場」という趣旨にひっかかるものを感じる人々が,どれだけ存在しているかは,マーケティング調査をかけてもわからない。そのようなセグメントは未だ存在していないからだ。これから自分で作り出していくのである。
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しかしあきらめなければ,いつか夢はかなうのである。
特に「ファシリテイター」のところは、インターネットのコミュニティに情報を取り込んだり回したりする、すぐれたブロガー/タンブラーさんの役割に近いと思った。
September 25, 2008 | Permalink
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Posted by: night vision glasses anti | November 21, 2014 07:24 AM
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Posted by: samsung galaxy s2 replacement screen | November 30, 2014 07:32 AM
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Posted by: minecraft games | September 16, 2014 05:46 PM