好ゲーム!! <サハリン州(ロシア)>VS<日本>:アイスホッケー:<アジアの子ども達 サハリン2019>(2019年02月09日)

児童生徒による冬季競技の国際大会である<アジアの子ども達 サハリン2019>の競技本番が始まり、アイスホッケーの試合が行われるという会場に足を運んでみました。

最初に観た試合は、対戦チーム間の力量差が大きく、率直に申し上げて「不思議に見えた」というような試合でした。「次の試合?」と様子を視ると、次の試合が<サハリン州(ロシア)>と<日本>との対戦であることが判りました。

試合前に国歌演奏が入ります。ロシア国歌、日本国歌の順に流れました。
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試合開始前のウォーミングアップの様子を視る限り、どちらのチームも「小学校低学年位からアイスホッケーに親しんでいる中学生」というような動きで、体格差が目立つでもなく、「好い勝負が?」と少し期待出来そうに思えました。

<サハリン州(ロシア)>は、白いユニフォームで正面に「サハリン州の紋章」が入ったモノを着ていました。一時期、アジアリーグアイスホッケーに参加している<SAKHALIN>がサハリン州の紋章が大きく入ったユニフォームを使っていたことが在るのですが、それを思い出しました。(現在の<SAKHALIN>のユニフォームは、チームのロゴマークのイラストです。)そして<サハリン州(ロシア)>の各選手のユニフォームの背中には、背番号が在って、その上にアルファベットで選手の姓が入っているという、「プロチーム風」な設えのユニフォームでした。

<日本>は赤いユニフォームです。背中側には、各選手の背番号が大きく入っていますが、番号の上に選手の姓が入ってはいませんでした。文字が在るのが読めたのですが、全選手「HOKKAIDO」と入っています。<日本>ということで登場したチームですが、実質的には「北海道選抜」という感じなのだと思われます。

この両者による試合が始まりました。ウォーミングアップの動きを視て、少し期待しましたが、互角な競り合いが続きました。

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第1ピリオド後半に<サハリン州(ロシア)>が先取点を得ます。1対0です。第2ピリオドに入って、<サハリン州(ロシア)>が点を加えて2対0となりました。

様子を視ていて、「或いは<サハリン州(ロシア)>の各選手が、スティックとパックの扱いは、やや上手か?」とも思いましたが、<日本>の側でも「多分、小さい頃から一緒にやっていて、息が合っている中軸選手達の間での巧いパス」が冴える場面が出て来て、<サハリン州(ロシア)>のゴールを脅かす場面が少し増えました。そして第2ピリオドの後半で相次いで得点し、試合は2対2と同点になりました。

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第2ピリオド終了時点で同点となれば、第3ピリオドで先に得点した側が有利になります。残り時間が刻々と少なくなる中、1点差が刻々と重くなって行くというものです。

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第3ピリオドでは<サハリン州(ロシア)>と<日本>とが激しく競り合い、少しファウルも出て、「2分間の罰退」で人数を減らした側に人数が多い側が仕掛ける「パワープレイ」の場面も見受けられました。一時、<日本>が2人のペナルティーで、「3人とゴールキーパー」の状態になり、<サハリン州(ロシア)>が「5人」という場面が在りましたが、そういう失点の危機を<日本>は何とか凌ぎ切りました。

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やがて第3ピリオドの半ば過ぎ頃に<日本>が得点して3対2とします。最終盤まで<サハリン州(ロシア)>が同点を目指して攻め続けていましたが、得点をすることが叶わず、第3ピリオド終了で3対2、<日本>が勝ちました。

実質的に「北海道VSサハリン州」であったようにも見えた試合でしたが、互いに力を尽くした好ゲームであったように思います。日本側の選手達は、同年代の多くの人達が経験出来るでもない、"隣り"とは言え国外に出て、外国チームと試合をするという貴重な経験をしていることになります。

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<サハリン州(ロシア)>も<日本>も、両チームの健闘に期待したい感です。

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