京都大学 大学院 情報学研究科 システム科学専攻 研究室紹介、人間機械共生講座 |
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人間機械共生講座人間に代表される生体システムの情報学,機械に代表される人工システムの情報学,それらをとりもつ相互関係の情報学が重要となってきています.このような視点にもとづいて,調和がとれ複雑性や多様性を許容したシステムを志向しつつ,システム理論・制御工学・認知科学・ロボット工学・信頼性工学などの様々なアプローチによって,システム形成の原理や方法論を理論的に究明するとともに,それに基づくシステム構築を目指します。 機械システム制御分野[画像:機械システム制御分野 研究イメージ]動的システムのダイナミクス(動き)をデザインするための学術的基盤が「システム制御理論」です。本研究室では,システム制御理論の開発を行うとともに,その成果を先端科学分野や産業界へ展開します.また,新しい未来を拓くような動的システムの創成に挑戦します。これら研究活動を通じて,学界や産業界においてシステム制御分野のリーダーになれる人材も育成します。 ヒューマンシステム論分野[画像:ヒトを中心に据えたシステム設計イメージ]今まさに,人間を大切にする社会が求められています。それは最先端の産業技術 においても同様であり,技術を開発する人・使う人などの様々な立場から,新し いシステムの設計論が必要とされています。人間の認識や行動のメカニズムを理 解し,人間を中心に据えたシステム設計論を構築する基礎的な研究を行うと共 に,その成果で社会に貢献するため,半導体・製薬・鉄鋼・化学・自動車など 様々な産業での応用研究も行います。さらに,これらの研究を通して,広い視野 と志を持つ人材の育成を目指した教育に取り組みます。 統合動的システム論分野[画像:ファジイ理論による地域通貨の評価法とコミュニティのデザイン]人間、機械、社会、環境などさまざまな対象を包含する今までにないシステムを解析・設計し共生と調和を実現するには、システムのモデリング、解析、設計、制御における普遍原理の解明が不可欠です。そのために、さまざまな問題で根本的な困難となる非線形性を扱うための新しい方法論や、動的最適化アルゴリズムについて研究します。また、局所的な相互作用をもとに大域的な機能を発現する分散制御理論の研究も行います。そして、あらゆる分野への応用に取り組み、理論的かつ実践的な教育・研究を行います。 |
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