E型肝炎ウイルス研究の最近の進歩と日本のE型肝炎ウイルス感染症診療ガイドライン

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Recent advances in hepatitis E virus research and the Japanese clinical practice guidelines for hepatitis E virus infection.

Kanda T, Li TC, Takahashi M, Nagashima S, Primadharsini PP, Kunita S, Sasaki-Tanaka R, Inoue J, Tsuchiya A, Nakamoto S, Abe R, Fujiwara K, Yokosuka O, Suzuki R, Ishii K, Yotsuyanagi H, Okamoto H; AMED HAV and HEV Study Group.

Hepatol Res., 54(8), 1-30, 2024

2000年代初頭に日本でE型肝炎ウイルス(HEV)遺伝子型3および4の感染が確認されるまでは、急性E型肝炎はまれな病気と考えられていました。日本の研究者による広範な研究により、E型肝炎は人獣共通感染症であり、ブタおよびイノシシやシカなどの野生動物がHEVのリザーバーとして極めて重要な役割を担っていることが明らかになりました。この総説は、E型肝炎の病態、感染経路、診断法、合併症、重症化因子、および現在研究が進められているワクチンや治療法について包括的に記載されており、HEV研究の最近の進歩と、HEV感染に対する日本の臨床診療ガイドラインを提示しています。

なお、本研究はAMEDの肝炎等克服実用化研究事業「経口感染によるウイルス性肝炎(A型及びE型)の感染防止、病態解明、治療等に関する研究」(グラント番号JP23fk0210132)により実施されたものです。

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