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原子力規制検査結果について「川内原子力発電所1、2号機 重大事故等対処設備の走行用燃料等の不十分な検討による事故収束対応を7日間維持するために必要な資機材の未整備」

発生日

2024年5月15日

発電所

九州電力 川内原子力発電所1、2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力89万kW)

内容

事象

2024年5月15日の原子力規制委員会において、令和5年度第4四半期の原子力規制検査結果が報告され、次のことについて、安全重要度「緑」、深刻度の評価「SLIV(通知なし)」(注1)と判断されました。

概要

川内原子力発電所1、2号機において、「美浜発電所3号機 可搬式オイルポンプを7日間動作させるために必要な燃料の補給手順等の未整備」の水平展開として、タンクローリを用いて全ての重大事故等対処設備へ7日間燃料を補給する際のタンクローリ走行用燃料を確認した結果、14リットル不足することが確認されました。
新規制基準において、重大事故が発生した場合は7日間外部からの支援なしで活動することが要求されており、本事象について、「タンクローリの走行用燃料について事故収束対応を7日間維持するための必要量及び備蓄を十分に検討しなかったことは、保安規定を満足していない。」旨の指摘を受けました。
この指摘を受け、タンクローリの走行用燃料について、7日間事故収束対応が可能となるよう、追加備蓄しました。

(注1) 安全重要度「緑」とは、検査指摘事項が、安全確保の機能又は性能への影響があるが限定的かつ極めて小さなものであり、事業者の改善措置活動により改善が見込める水準であるという評価結果をいう。
SL(Severity Level)は、検査指摘事項に対して、原子力規制庁が必要に応じて講じる規制対応措置(原子炉等規制法に基づく措置命令、行政指導など)を決定するために、原子力安全に係る重要度評価とは別に評価される深刻度レベルであり、SLIV(通知なし)は最も深刻度が低く、原子力規制庁による規制対応措置が不要なもの。

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