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事業概要

川内1,2号機の特別点検

川内原子力発電所1,2号機の特別点検

1.概要
川内原子力発電所1,2号機について、取替えの難しい原子炉容器、原子炉格納容器及びコンクリート構造物を対象として、運転開始35年以降に採取された渦流探傷試験等の非破壊検査のデータ等について、詳細に確認・評価(特別点検)しました。

2.特別点検の結果
詳細に確認・評価した結果、異常は認められませんでした。

ユニット 特別点検期間
川内原子力発電所1号機 2021年10月18日〜2022年10月12日
川内原子力発電所2号機 2022年2月21日〜2022年10月12日
対象機器・構造物 対象部位 着目する劣化現象 試験方法
原子炉容器 1一次冷却材ノズルコーナー部 疲労
  • 渦流探傷試験(注3)による欠陥の有無の確認
2炉心領域(注1)の母材及び溶接部 中性子照射脆化
  • 超音波探傷試験(注4)による欠陥の有無の確認
3炉内計装筒(注2)の溶接部及び内面 応力腐食割れ
  • 渦流探傷試験による計装筒内面の欠陥の有無の確認
  • 目視試験による溶接部の欠陥の有無の確認
原子炉格納容器 4原子炉格納容器の鋼板 腐食
  • 目視試験による塗膜状態の確認
コンクリート構造物 5原子炉格納施設 他 強度や遮蔽能力の低下
  • コアサンプルによる強度、遮蔽能力、中性化、塩分浸透、アルカリ骨材反応を確認
(注1)炉心領域
燃料装荷されている状態での燃料最上部から最下部までの範囲
(注2)炉内計装筒
原子炉内の核分裂によって生じる中性子の数を測定する検出器を挿入するために、原子炉容器底部に取り付けられた筒
(注3) 渦流対象試験
表面の傷の検出に適しており、検査物に電流を流したコイルを近づけ、コイルに流れる電流の変化により、傷を検出する非破壊検査手法
(注4) 超音波探傷試験
内部の傷の検出に適しており、検査物に超音波を当て、その超音波の反射の変化により、傷を検出する非破壊検査手法

原子炉容器点検

原子炉容器に対し、超音波や電流を使った非破壊試験や目視試験を行い、「有意な欠陥」は認められませんでした。

サンプル

原子炉格納容器点検

原子炉格納容器の鋼板の内外表面に対し、目視試験を行い、「塗装の劣化」や「鋼板の腐食」は認められませんでした。

原子炉格納容器点検

コンクリート構造物点検

原子炉格納施設等のコンクリート構造物からサンプルを採取し、「強度や遮蔽能力に影響を与える劣化」は認められませんでした。

コンクリート構造物点検
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