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2.域外電源開発

石炭火力開発の検討(千葉袖ケ浦エナジーの設立)

2015年3月27日、九州電力は出光興産・東京ガスとともに、電力小売全面自由化を踏まえ、それぞれの持つバリューチェーンなどの強みを生かし、より安全、安定的、安価な電力供給の実現のため、3社共同での石炭火力発電所開発に向けた検討を進めることに合意した。開発検討を進めるにあたり、2015年5月、千葉県袖ケ浦市に「株式会社千葉袖ケ浦エナジー」を設立。発電所予定地は千葉県袖ケ浦市の出光興産所有の遊休地とし、発電方式は超々臨界圧方式、発電規模は最大200万kW、燃料は石炭でバイオマス混焼なども検討することとした。
しかしながら、2019年1月、3社は本検討において十分な事業性が見込めないとの判断に至り、同地点での石炭火力発電所の共同開発について検討を断念した。

LNG火力開発の検討(千葉袖ケ浦パワーの設立)

石炭火力開発の検討断念を受け、九州電力は東京ガスとともに同地点で燃料種別をLNGとした火力発電所の開発検討を進めることにした。
2019年9月、九州電力は東京ガスとともに、LNG火力発電所の共同開発に向けた検討を進めるため、新会社「株式会社千葉袖ケ浦パワー」を設立。発電方式はガスタービンコンバインドサイクル方式、発電規模は最大200万kWの発電所を計画している。
2022年6月、エネルギー情勢について、世界規模の混乱が続いている中で、燃料市場、電力市場を含め当該プロジェクトを取り巻く諸情勢を総合的に判断した結果、継続的な経営資源の投入を取りやめ、LNG火力発電所の共同開発検討から撤退することを発表した。

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