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8.川内原子力発電所3号機増設計画

川内原子力発電所3号機については、エネルギーの長期安定供給及び国が目指す低炭素社会の実現に向けて開発が必要であることから、安全性の確保を最重点としつつ開発することとした。
開発予定地は、鹿児島県薩摩川内市の川内原子力発電所敷地内で、出力159万kWを予定している。3号機は、国、メーカ、電力会社が一体となって進めてきた軽水炉の第三次改良標準化検討の成果と、その後の技術進展や国内外の運転保守経験などを取り入れ、安全性の向上、信頼性の向上及び運転保守性の向上等を図った改良型加圧水型軽水炉(改良型PWR)を採用することとしている。
2011年1月には、国の安全審査を受けるために経済産業大臣に原子炉設置変更許可申請をおこなったが、申請後間もない20113月に福島第一原子力発電所の事故が発生した。
この事故を受け、国(原子力規制委員会)は、従来の安全基準(設計基準)の強化と、重大事故(シビアアクシデント)への対策を含めた新たな安全基準「新規制基準」を策定した。
3号機においても福島第一原子力発電所の事故を踏まえた設計見直しが必要であり、国の安全審査は中断している。
また、鹿児島県知事から「3号機については、現状を考えると手続きを進める状況にないことから当面凍結する」との意向が示され公有水面埋立免許等の公的な手続きを中断している。

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